2023.9.15

フェラーリFP2もワンツー。レッドブルは連勝ストップの危機? 角田裕毅はソフトタイヤ不発で16番手|F1シンガポールGP

Glenn Dunbar / Motorsport Images

 F1第16戦シンガポールGPのフリー走行2回目は、フェラーリのカルロス・サインツJr.がトップタイムをマークした。

 F1におけるナイトレース発祥の地であるシンガポールGP。FP1はまだ日が沈んでいない時間帯に行なわれたが、現地時間21時からのFP2は照明が美しくコースを照らし出す中で、各車が予選・決勝に向けて走行を重ねた。

 気温30度、路面温度はFP1から7度ほど下がり37度というコンディションで60分のセッションがスタート。まずは各車がミディアムまたはハードコンパウンドのタイヤを履いてコースインした。

 セッション序盤から、FP1でも速さを見せたフェラーリ勢がワンツー。サインツJr.が1分34秒150でトップだった。それをフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)やセルジオ・ペレス(レッドブル)が一度上回るが、フェラーリの2台はタイムを更新し、再びワンツー体制を取り戻した。

 各車が1セット目のタイヤでの走行を終え、ピットインする頃になってもサインツJr.はトップをキープ。アルファタウリの角田裕毅がコース上が空いたタイミングでアタックし、8周目のミディアムタイヤで1分33秒483をマーク。2番手にジャンプアップした。

 ただ、シャルル・ルクレール(フェラーリ)もこのタイミングでアタック。サインツJr.を上回り、トップタイムを1分32秒974に更新した。これで角田はフェラーリ2台に次ぐ3番手となった。

 一方でレッドブルのマックス・フェルスタッペンはオーバーステアに苦しみ、挙動を乱す場面も。9番手と上位に食い込めずにピットに戻った。

 しばらくコース上を走るマシンがいない状態が続いたが、残り時間36分頃からは各車が新品のソフトタイヤでコースイン。予選を想定したアタックを開始した。

 ここでもまずフェラーリの2台がトップ2を占めた。サインツJr.が1分32秒120でトップに立ち、ルクレールも0.018秒差で2番手に続いた。

 その後も各車がアタックしていくが、フェラーリ2台に肉薄できるマシンはおらず。3番手のルイス・ハミルトン(メルセデス)すら、0.4秒以上の差をつけられた。少し遅れてアタックに入ったマックス・フェルスタッペン(レッドブル)もステアリングの修正が多く、いまいちマシンが決まっていない様子で、0.732秒差の7番手止まりだった。

 セッション終盤は各車がロングランを開始。フェラーリの2台を含めミディアムタイヤのデータを集めるマシンが多かったが、マクラーレン2台などソフトタイヤを使うマシンも見られた。

 ロングランでは、トップ層が1分37秒後半から38秒台前半で周回。ここではメルセデス勢やアロンソ、ソフトタイヤを履くノリスが安定して速いラップを刻んだ。今季これまで抜群のレースペースを見せてきたレッドブルは、そういったチームよりも一歩遅いペースでのロングランとなった。

 大きなクラッシュなどもなく、各車がロングランをする中でセッション終了。フェラーリがFP1に続いてワンツーと、完璧な滑り出しを見せた。

 3番手にメルセデスのジョージ・ラッセル、5番手ハミルトンの間にアロンソというオーダー。この3台はロングランで速さを見せており、フェラーリ勢に挑戦する位置につけているようだ。レースでは6番手ノリスも含め、表彰台の一角を争うメンバーになってきそうだ。

 気になるのはレッドブル勢。ショートラン、ロングラン共に今季これまで見せてきたパフォーマンスを発揮できておらず、ペレス7番手、フェルスタッペンが8番手。開幕からの連勝を止めないためには、土曜日に向けてマシンの改善が必須となってくる。

 アルファタウリはリアム・ローソンが12番手、角田が16番手。角田はミディアムタイヤでは3番手だったが、トラフィックの影響もあったかソフトタイヤで上位に食い込むことができず。予選に向けては、データを分析しうまくアタックをまとめることが求められるだろう。

ADVERTISEMENT

ADVERTISEMENT

出典: https://jp.motorsport.com/f1/news/rd16-singaporegp-fp2-report/10520625/
この記事を書いた人 Motorsport Network.

SHARE

FAVORITE

こちらの記事もおすすめ