
レッドブルは2023年シーズン開幕から全戦全勝を続けており、マックス・フェルスタッペンが現在10連勝を記録するなど無敵のシーズンを送っている。
メルセデスはそんなレッドブルに対抗できる存在にまではなっていないが、ルイス・ハミルトンはフェルスタッペンを止めるには不運を頼るよりも、よりレベルアップすることをチームに求めている。
F1はヨーロッパでの戦いを終え、今週末のシンガポールGPからフライアウェイ戦へ突入する。残る8レース中、2戦が市街地コースで行なわれ、スプリントレースが3戦、そして雨の可能性が高い会場もいくつか含まれている。そして、これらの要素はフェルスタッペンの連勝を止める可能性があると考えられている。
しかしそういった外的な要素がフェルスタッペンを阻むことよりも、実力で彼を阻めるように集中したいとハミルトンは語った。
シンガポールGPでフェルスタッペンが“つまづく”可能性について訊かれたハミルトンは「そういうことはあまり考えたくない」と答えた。
「さっきも、マックスを”方程式”から外すのと、エイドリアン・ニューウェイを外すのとどちらが良いか? なんて風なことを訊かれた」
「そして答えは『どっちでもない』だ。僕らはレベルアップする必要があり、そして良い仕事をする必要があるだけなんだ。レッドブルは並外れた仕事をしていて、その仕事ぶりの粗探しをすることはできない」
「僕は皆のレベルアップを望んでいるだけだ。でも今後の8戦では間違いなくたくさんのチャンスがある。だから何かが起こった場合、そこに居られるように準備をしておきたいと思っている。まだ期待は持っているよ」
なおハミルトンはこれまでにシンガポールGPで4回勝利してきたが、今週末のレースでの勝利の可能性については明言を避けた。
「分からない。昨年は比較的競争力があったと思うけど、それほど素晴らしいレースはできなかった」とハミルトンは言う。
「でも昨年のクルマから考えても、今年はかなり進歩していることを期待している」
「少しでも先頭に近づいていればいいね。表彰台を争えることを願っている。明日(シンガポールGP初日)には分かってくるだろう」
また今年はシンガポールGPのレイアウトが変更され、終盤のコーナーが撤廃され、ストレートセクションへと置き換えられている。ハミルトンはその影響については、次のように語った。
「間違いなく走りやすくなるだろうね。レッドブルがもっと先行するためのコーナーの数が減るよ!」
「短いストレートになるけど、僕はこれで特に誰かが有利になるとは思わない。フェラーリやレッドブルは、ストレートが速いだろうか?」
「だけどかなり短いストレートだから、大きな問題にはならないと思う。それに、僕らが有利な場所なんてどこもないよ!」
「そして、ここは僕らが過去に特別強いコースだったわけではない。でも昨年と比べて、さっきも言ったけどこのタイプのクルマでは思っていたよりも少しだけ速くなる傾向がある。だから今週末も、そうなってくれるといいね」
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