
アルファタウリは今週末に行なわれるシンガポールGPに、アップデートパーツを投入する。これについて角田裕毅は、シミュレータで試した結果からすれば、イギリスGPでのアップデートよりも効果を感じているという。
ここまで角田が獲得した3ポイントしか手にできていない今季のアルファタウリ。しかしここ数戦は入賞に近いパフォーマンスを発揮することも増え、ポイントまであと一歩というところまで近づいている感がある。今回チームが投入するアップデートは、その一歩を後押しするモノとなるのだろうか?
「このグランプリに向け、多くのアップグレードを持ち込んでいます。空力面で多くのアップデートを行なっていますが、これはパフォーマンスを向上するために、僕らが熱心に取り組んできた主要な部分です。だから、僕らは最大の効果が出ることを期待しています」
角田は今回のアップデートについて、そう語った。
「メカニカル的な部分にも、いくつかのアップデートがあります。しかし、主なモノは空力です。これは、僕らが変更したいと思っていることです。この空力パーツによって、普段レースをしているポジションとは異なるポジションでレースできることを期待しています」
シミュレーションでこのアップデートを試したという角田。以前イギリスGPで投入したアップデートに比べると、大きな効果があるように感じているという。
「シミュレータで試した結果、シルバーストンと比較してより大きな違いを感じました。シルバーストンの時は、シミュレータの時点で既に大きな違いは感じられていなかったんです」
そう角田は明かす。
「コーナーへの進入時、リヤの安定感が少し増えた感じがします。それは、これまでの僕らには足りなかったことです。もちろん、シミュレータで明確なことを感じるのは難しいですから、実際にコースを走って、それを確認する必要があります」
「でもこれまでのところ良い方向に進んでいますし、ラップタイムの伸びは、シルバーストンで得られたモノに比べれば、はるかに大きかったです」
「特にダニエル(リカルド)とリアム(ローソン)は、リヤの安定感が不足しているとフィードバックしていました。だから、僕らが採った方向性は、間違いなく正しいと思っています。そしてそれによって、僕らドライバーが自信を持って走れるようになることを期待しています」
角田曰く、今回のアップグレードの効果は、シンガポールGPの翌戦に控える日本GPの舞台、鈴鹿サーキットでよく分かるはずだという。
「鈴鹿に行くのを楽しみにしています。マシンの空力面がどう進化したのかを正確に知るには、鈴鹿が良いと思います。シンガポールでそれを理解するのは、難しいでしょうからね」
「鈴鹿は素晴らしい週末になると思います。去年、僕は鈴鹿のファンの皆さんの想いを、ハッキリと感じることができました」
「今年どれだけの人がサーキットに来て、応援してくれるのか、それを楽しみにしています。それはいつもとは全く違う……全く違うエネルギーなんです。オランダのマックス(フェルスタッペン)やメキシコのチェコ(セルジオ・ペレス)みたいな、全く異なる雰囲気です……もう一歩欲しいですけど、似た盛り上がりですからね!」
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