
MotoGP第12戦サンマリノGPの初日、フランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)はプラクティスで7番手タイムをマーク。前戦でのクラッシュの影響が残る中、彼はトップ10入りという結果を「ポールポジションを獲得したようだ」と語る。
バニャイヤはカタルニアGPのスタート直後、ターン2の立ち上がりでハイサイドを起こし、コースに叩きつけられるように転倒。すぐ後ろを走っていたKTMのブラッド・ビンダーがこれを避けきれず、バニャイヤの足を轢いてしまうことになった。
事故直後はバニャイヤの容態が心配されたが、幸いにも大きな怪我はなく、彼はサンマリノGPにも出場できることになった。流石に走行は痛みもあり辛いものがあったと認めるバニャイヤだが、初日午後のプラクティスでは7番手タイムを記録。予選Q2に直接進出できることになった。
初日の状況を尋ねられたバニャイヤは、次のように語った。
「今朝はもっと良い状態になっていることを期待していたよ。正直に言うと、血腫で痛みがあって、脚が動かしづらいんだ」
そうバニャイヤは語った。
「今朝はもっとキツかった。どこに足を置いておけばいいか分からなかったほどだ。午後にはリヤブレーキを移動させたよ。高速コーナーでリヤブレーキを押してしまってリヤを滑らせて、本当に怖かったんだ」
「でも午後の走行で足の置き場も分かってきた。普段通りにバンクさせられてはいないけど、上手く前進できたよ」
「痛みはかなりあるけど、今朝に比べたらまだマシだ。競争力があったからね。その事が助けになってくれたよ。様子を見てみよう」
「正直、明日に向けて何を期待できるかは分からない。でも今は、トップ10に入れたのはポールポジションを獲ったような気分だ」
「プラクティスのあとは凄くエモーショナルな気分だった。チームの皆もそうだった。今日成し遂げた結果だけで、凄く嬉しいし、満足できるよ」
バニャイヤはこうして良い形で初日を過ごしつつも、2日目以降に向けたパフォーマンスについては「考えたくない」とて述べており、体力と休息が必要だと語った。また脚の状況を考えると、どれくらいパフォーマンスを下げているかを知ることも難しいと語った。
「僕が感じていることとしては、普段はブレーキングでバランスをうまく取るために脚を出しているんだけど、それが全く同じようにはできないんだ。だからブレーキングが不安定になっていると思う」
「その点は少し限界が低くなっている。それに、バイクを傾けるときにも、少し(角度が)浅くなっていた」
「でもこの脚では無理はできない。少し制限を受けているところはあるけど、このコースはグリップが高いし、タイヤの消耗も激しくないからアクセルを開けて曲がっていけるんだ」
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