
イタリアGPをF1デビュー2レース目として戦ったアルファタウリのリアム・ローソンは、入賞まであと一歩まで迫る11位でフィニッシュ。僅かの差でポイントを逃したことは少し残念だと語るローソンだが、それでも少しずつマシンに慣れてきていると語った。
前戦オランダGPで急遽F1デビューとなったローソン。この時は土曜日からの緊急登板だったため、週末にじっくりと臨めるのは、今回のイタリアGPが初めてのことだった。
そんな中ローソンは着実に周回を重ね、予選ではチームメイトの角田裕毅と僅差の12番手。決勝では角田がマシントラブルによりスタートできなかったため、チームの期待を一身に背負うことになったローソンだったが、堅実な走りを披露。入賞にはあと一歩届かなかったが、それでも11位でフィニッシュしてみせた。これで、デビュー以来2戦連続での完走である。
「マシンについては、より快適に感じられるようになった」
ローソンはレース後にそう語った。
「ただ、レースは少し残念だった。おそらく、ポイントを獲得できるだけのペースはあったと思うからね。入賞を逃した理由はよく分からないけど、調べてみる必要がある」
「スタートが悪かったことで、チャンスを失ったと思う。でも、(入賞まで)ほんの僅かだったから、少し残念だ」
前述の通りオランダGPは、金曜日にダニエル・リカルドが負傷したことにより、土曜日からの緊急登板となった。今回は事前にドライブすることが決まっていたため、よりしっかりと準備を整えることができたと、ローソンは語る。
「正直に言って、より準備ができていたと思う。今日はポイントを争うことはできなかったけど、間違いなくこれまでに行なってきた全ての仕事が役に立っている。マシンはずっと快適に感じられるようになったんだ」
「課題は手順に関してだけだと思う。マシンのステアリングを握ってやるべきことはたくさんある。何かをやるために、目線をステアリングに落とさずにできた方が、明らかに良いんだ! でも、それができるようにするには、少し時間がかかる」
なお、本来アルファタウリのマシンを走らせる予定だったリカルドは、怪我の回復が遅れているとの情報もあり、レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコも、リカルドはまだレースに復帰できないだろうと語ったと言われる。
そうなれば、引き続きローソンがアルファタウリのF1マシンを走らせることになるわけだが、次戦シンガポールGPを終えると、次は鈴鹿での日本GPである。
今季スーパーフォーミュラを戦うローソンは、すでに鈴鹿サーキットを経験済み。さらにスーパーフォーミュラの残っている1ラウンドも、鈴鹿が舞台である。
鈴鹿で走るのは楽しみではないか? そう尋ねられたローソンは「もしそうならね!」と語り、次のように続けた。
「もしチャンスがあればいいね。でも今は、僕はいつも通り準備するつもりだよ。何が起きるかは分からないからね」