2023.9.4

リアム・ローソン、F1デビュー2戦目は入賞まであと1歩の11位「あとちょっとだったから残念」。リカルド復帰遅れ、鈴鹿参戦の可能性も!?

Paolo Belletti

 イタリアGPをF1デビュー2レース目として戦ったアルファタウリのリアム・ローソンは、入賞まであと一歩まで迫る11位でフィニッシュ。僅かの差でポイントを逃したことは少し残念だと語るローソンだが、それでも少しずつマシンに慣れてきていると語った。

 前戦オランダGPで急遽F1デビューとなったローソン。この時は土曜日からの緊急登板だったため、週末にじっくりと臨めるのは、今回のイタリアGPが初めてのことだった。

 そんな中ローソンは着実に周回を重ね、予選ではチームメイトの角田裕毅と僅差の12番手。決勝では角田がマシントラブルによりスタートできなかったため、チームの期待を一身に背負うことになったローソンだったが、堅実な走りを披露。入賞にはあと一歩届かなかったが、それでも11位でフィニッシュしてみせた。これで、デビュー以来2戦連続での完走である。

「マシンについては、より快適に感じられるようになった」

 ローソンはレース後にそう語った。

「ただ、レースは少し残念だった。おそらく、ポイントを獲得できるだけのペースはあったと思うからね。入賞を逃した理由はよく分からないけど、調べてみる必要がある」

「スタートが悪かったことで、チャンスを失ったと思う。でも、(入賞まで)ほんの僅かだったから、少し残念だ」

 前述の通りオランダGPは、金曜日にダニエル・リカルドが負傷したことにより、土曜日からの緊急登板となった。今回は事前にドライブすることが決まっていたため、よりしっかりと準備を整えることができたと、ローソンは語る。

「正直に言って、より準備ができていたと思う。今日はポイントを争うことはできなかったけど、間違いなくこれまでに行なってきた全ての仕事が役に立っている。マシンはずっと快適に感じられるようになったんだ」

「課題は手順に関してだけだと思う。マシンのステアリングを握ってやるべきことはたくさんある。何かをやるために、目線をステアリングに落とさずにできた方が、明らかに良いんだ! でも、それができるようにするには、少し時間がかかる」

 なお、本来アルファタウリのマシンを走らせる予定だったリカルドは、怪我の回復が遅れているとの情報もあり、レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコも、リカルドはまだレースに復帰できないだろうと語ったと言われる。

 そうなれば、引き続きローソンがアルファタウリのF1マシンを走らせることになるわけだが、次戦シンガポールGPを終えると、次は鈴鹿での日本GPである。

 今季スーパーフォーミュラを戦うローソンは、すでに鈴鹿サーキットを経験済み。さらにスーパーフォーミュラの残っている1ラウンドも、鈴鹿が舞台である。

 鈴鹿で走るのは楽しみではないか? そう尋ねられたローソンは「もしそうならね!」と語り、次のように続けた。

「もしチャンスがあればいいね。でも今は、僕はいつも通り準備するつもりだよ。何が起きるかは分からないからね」

出典: https://jp.motorsport.com/f1/news/f1-2023-rd15-italian-gp-race-lawson-comments/10515976/
この記事を書いた人 田中健一, Adam Cooper

SHARE

FAVORITE

こちらの記事もおすすめ