2023.8.29

アロンソ、オランダGP1周目の見事なオーバーテイクはリハーサル済み「あれが”今月最高のオーバーテイク”だよね!」

Sam Bloxham / Motorsport Images

 F1オランダGPを2位で終えたフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)は、決勝レース1周目に見せた見事なオーバーテイクについて、フリー走行からリハーサルしていたと明かした。

 5番グリッドからレースに臨んだアロンソは、ターン2でカルロス・サインツJr.(フェラーリ)のアウト側に回り込んでポジションを回復すると、バンクのあるターン3で今度はイン側に飛び込んだ。そしてジョージ・ラッセル(メルセデス)やアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)がハイラインを通過する中、アロンソはその下を抜けてランド・ノリス(マクラーレン)に次ぐ3番手に浮上した。

 アロンソはこの2台抜きのきっかけをフリー走行での”実験”から得たと語った。

「FP1かFP2、ウエットだった。あるアウトラップで数台に通常のレーシングラインを進ませたんだけど、その時にイン側にグリップがあることが分かったんだ」

「だからウエットコンディションになった場合に備えて、それをウイーク中ずっと頭の片隅に置いていたんだ」

「またそれをトライする準備ができていたんだ。グリッドについてレッドシグナルが点灯した時、バイザーにたくさんの水滴がついていたんだ」

「スリックタイヤでレースをスタートする準備ができているのに、バイザーには雨粒がついているんだから、フィーリングは最悪だ。ターン1へのブレーキングやターン3でのグリップが全く分からないわけだからね」

 アロンソは、小雨の降る1周目はターン3アウト側のアスファルトに広告バナーがペイントされているため、このコーナーでは誰もが慎重になるだろうと予測していたという。

 結果、アロンソは素晴らしいオーバーテイクを成功させた。彼は、これが”今月最高のオーバーテイク”にふさわしいモノだったと自画自賛した。

「みんながグリップレベルが分からないターン3では少し慎重になるだろうと思っていたんだ」

「ターン3の外側にはペイントがあるから、そこでは少し慎重にならざるを得ない。だからイン側のラインを考えたんだけど、うまくいった」

「間違いなく”今月最高のオーバーテイク”になるはずだ。そう願うよ」

出典: https://jp.motorsport.com/f1/news/alonso-explored-his-overtake-of-the-month-in-dutch-gp-practice/10512995/
この記事を書いた人 Matt Kew

SHARE

FAVORITE

こちらの記事もおすすめ