
F1オランダGPの初日にクラッシュし左手を骨折したダニエル・リカルド(アルファタウリ)は、8月27日に手術を受け、無事成功したことを報告した。
リカルドはオランダGPのFP2走行中、前方でクラッシュしたオスカー・ピアストリ(マクラーレン)を避けようとした結果、ウォールにマシンをヒット。その際ステアリングから両手を十分に離す間もなかったことで、キックバックによってステアリングホイールが左手に当たり、中手骨を骨折してしまった。
この骨折によってリカルドはオランダGP2日目以降を欠場。リアム・ローソンが代役としてF1デビューを果たすこととなった。
そしてリカルドは27日朝に左手の治療のための手術を受け、無事成功したことを報告した。
リカルドはInstagramに、次のようにメッセージを添えて投稿した。
「やあみんな。今朝手術を受けてきたんだけど、初めて金属を入れてもらってきたよ。凄くクールだ」
「手を差し伸べて、励ましてくれた皆に凄く感謝している。今回のことは後退じゃなく、カムバックの一部なんだ」
なお今回のリカルドの手術は、今シーズン開幕前に自転車事故によって手首を骨折した、アストンマーチンのランス・ストロールの治療を行なったザビエル・ミル医師が担当している。ストロールはプレシーズンテストこそ欠場したものの、それから1週間後の開幕戦バーレーンGPには出場することができた。ザビエル医師は、MotoGPライダーの治療でも有名な人物だ。
ただリカルドは、オランダGPと連戦で行なわれることになる第15戦イタリアGPは欠場する可能性が高い。既にアルファタウリのフランツ・トスト代表はローソンが代役として出場することになるだろうと語っている。
「リアムはモンツァでも走ることになりそうだ。ダニエルはモンツァでレースをする準備はできていないように思う」とトスト代表はmotorsport.comに語った。
「我々は(ローソンを)モンツァに向けた準備のためシミュレーターへと送り込むつもりだ」
レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、術前の段階ではあるものの、9月15日から行なわれるシンガポールGPには、リカルドは復帰できるだろうという考えを示している。
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