
MotoGP第10戦オーストリアGPで、KTMのブラッド・ビンダーは2位表彰台を獲得。優勝はフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)に譲ったものの、チームは良い仕事をしてくれたと語った。
ビンダーはオーストリアGPでスタートからトップを走るバニャイヤを追い回していたものの、徐々に引き離されてしまうというスプリントと同じような展開を決勝でも繰り返し、最後は5秒差での2位となった。
そうした決勝レースについては、ビンダーも「スプリントとそっくりだった」と語っている。またレースではバニャイヤを追いかける中で、転倒しそうになっていたこともあり、落ち着く必要があったと振り返った。
「今日はスプリントレースのコピーのようだったよ」
「同じ周回の同じコーナーで、僕は自分の加速が足りていないことに気が付かされて、バニャイヤが少しずつ先行し始めているのを眺めるだけだった」
「コーナー立ち上がりでの加速で負けてしまっているから、ブレーキングで埋め合わせようとしていたんだけど、かなり酷いタイヤのロックを生じさせてしまった」
「1周で3回もフロントから転びそうになってしまっていて、流石に『おい、ここはクレバーにならないと完走できないぞ』と言い聞かせたよ」
「タイムを失っているところを除いて、自分を少し落ち着かせる必要があった。実際、そこを補うのは不可能なことだった」
「決勝レースに挑むにあたっては簡単ではないと分かっていたし、リヤタイヤを最後まで保たせるためにも賢くならなければいけなかったんだ」
「チームには感謝している。昨晩は素晴らしい状況ではなかったけど、彼らは最後まで走れるよう素晴らしい仕事をして、実現してくれた」
またビンダーはバニャイヤとの間にあるタイヤマネジメントの差を、序盤数周で理解できたと語った。
「チームは昨晩から日曜にかけてブレーキングのパフォーマンス面で素晴らしい仕事をしてくれた。そして細かい部分をまとめ上げるために、遅くまで仕事をしていたんだ」
「僕も最初はペッコを相手に全力を尽くしていたけど、5~6周目にもなると、彼がリヤタイヤを本当に気遣っていると理解し始めて、レース後半には厄介なことになるかもしれないと思っていたんだ」
「でも調子が良くなくても最後までなんとかできたから、かなり満足しているよ」