
アプリリアのマーベリック・ビニャーレスは、MotoGPオーストリアGPスプリントレースのスタートで大きく出遅れてしまい、これが結果を大きく左右する要因となった。彼はスタートの出遅れはライダーではなく、マシン側の問題だと主張している。
ビニャーレスはオーストリアGPの初日から好調で、予選では2番グリッドと上位のポジションを確保した。しかし彼はスプリントのスタートで大きく出遅れてしまった。さらにスタート直後のターン1では、複数台が絡むクラッシュが発生。ビニャーレスはこの影響を受けてポジションをダウンさせてしまい、最後方からの追い上げるレースとなった。
「スタートでアプリリアのクラッチの限界が分かった」と、ビニャーレスは語る。
「他はともかく、それをどうにかすることはできないんだ。アプリリアにはより良い状況にしてもらいたい。そうでなければ戦えないよ」
「何が起きたか分からないけど、スタートでは大きく打ちのめされてしまった。ここが僕らの最も弱い部分なんだ。(チームメイトの)アレイシ・エスパルガロのスタートと比較しても同じなんだ」
「僕は用意してもらったバイクで最大限のことをしている。もちろん、それはこのサーキットだけでのことじゃない」
「僕が求めているのは、他のライバル達と同じようにスタートすることだけであって、それ以上を求めてはいない。このバイクのスタートを改善するのは僕の力じゃないんだ。アプリリアにはポテンシャルがあるけれど、スタートで自分達を貶めてしまうんだ」
出遅れてしまったビニャーレスは、ペースを落ち着かせると徐々に速さを発揮し、ポジションを取り戻していった。最終的にはトップグループと同じようなペースで走ったが、スタートでの出遅れが響き8位でのフィニッシュとなった。
ビニャーレスは、問題なくスタートを切ることができていれば、トップ3フィニッシュができただろうと語った。
「普通にスタートしていれば、僕らのポテンシャルなら表彰台に上れただろうね。8人か9人は追い抜いたと思う。つまり僕にはスピードがあったということだ」
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