
2022年限りでマクラーレンのF1シートを失ったダニエル・リカルドだが、ハンガリーGPからニック・デ・フリーズの後任としてアルファタウリから急きょF1に復帰した。レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、その働きに満足しているようだ。
夏休みまであと2戦というタイミングで復帰したリカルドは、チームメイトの角田裕毅をハンガリーGP予選、ベルギーGPのスプリント・シュートアウトで上回るなど、未だ光る速さを持っていることを証明した。
また、ハンガリーGPではスタートの混乱で最後尾まで順位を下げたものの、13位まで挽回。しかしベルギーGPではトラフィックから抜け出す方法が見つからず、追い上げを再現することはできなかった。一方、角田は10位でチームに貴重なポイントを持ち帰っている。
レッドブルのホーナー代表は、リカルドがレッドブルとアルファタウリの期待に応えたと語った。
「彼はそれに応えたと思う。シルバーストンでのタイヤテストで彼の走りを見て、その後の期待も変わったし、彼はすべての期待に応えたと思う」
「彼がアルファタウリにもたらしたものは、膨大な経験であり、グランプリ・ウィナーとしての経験を生かした方向性だ。彼は実際、非常によくやってのけた」
アルファタウリのテクニカルディレクターであるジョディ・エギントンは、ベルギーGPについて次のように語った。
「ダニエルにとっては、より難しいレースだった。レースの大半でトラフィックに巻き込まれることになった」
「ハンガリーGPで彼が見せたような、力強いラップタイムをフリーエアの中で出すことが出来なかった。だがスプリントレースでの彼の力強いパフォーマンスは、我々が前進していることを浮き彫りにしてくれた」
さらにアルファタウリのフランツ・トスト代表も、「まだマシンの負荷が足りないが、ダニエルがマシンとタイヤにもっと慣れれば、本当にいい仕事をしてくれると確信している」と付け加えた。
リカルドは、走行時間がかなり限られていたことを考えれば、良いスタートができたと満足しているという。また、夏休み前に2レース消化できたことは、シーズン後半戦に有利に働くと話した。
「夏休み前にこの2レースに出られて本当に良かった。それによって(夏休みの間)マシンについて考え、ビルドアップし、チームに質問をなげ返すことができるんだ」
「復帰の9日前まで、このクルマに乗ったことがなかったんだから、そういうことを考えると僕たちはOKだと思う」
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