
鈴鹿サーキットで行なわれている2023年の鈴鹿8耐。2日目午前の予選で#33 Team HRC with 日本郵便は2番手タイムを記録してトップ10トライアルへと進出した。
鈴鹿8耐の予選は各チームのライダーが3つのグループに分かれ、それぞれがアタック。タイムが良かったライダー2名の平均タイムによって争い、上位10チームがトップ10トライアルへと進む方式をとっている。
今回の8耐にはホンダが引き続きワークス体制で参戦。昨年勝者の長島哲太や高橋巧、そしてWSBKからチャビ・ビエルゲを招聘した。
初日の1回目の予選では長島が唯一となる2分5秒台を記録。このままトップタイムで2日目のポールポジション争いへと向かうかと思われた。
しかし2日目になると、#7 YART YAMAHA OFFICIAL TEAM EWC(ニッコロ・カネパ、マーヴィン・フリッツ、カレル・ハニカ組)が躍動。全員が2分5秒台のタイムを刻み、彼らが最速でトップ10トライアルへと進んだ。
長島は2回目のアタックでは2分6秒台だった。ただ本人は至って冷静で「(2回目の予選は)車体系に決勝へ向けた確認事項が一つあったので、それを確認していました」とコメントした。
予選タイム自体についても「タイヤも初日の時点で終わっていたので、(予選2回目は)確認がメインでした」と話しており、気にする素振りは見せなかった。
なお33号車HRCのトップ10トライアルの出走者に関して、高橋巧は「タイム見てもらったら分かる感じですよね」と語り、長島が担当することになると示唆した。
長島はトップ10トライアルでのタイムがどうなるか見解を訊かれた際には、次のように語った。
「(トップ10トライアルは)正直気温次第ですかね。そのくらい気温が上がって、トップ10のときに下がるのか……昨日ソフトを使ったときは路面温度が60度以上あって、全然グリップしなくて『あー……』という感じでした」
「ちゃんと気温が下がれば、5秒前半、4秒台もそんなに無理しなくても(出ます)。ただ(怪我をしていた)足のこともあるので、ポールポジションを獲れれば(タイムは無理して狙わなくても)いいのかなと思っています」