
SROモータースポーツ・グループは、『ファナテックGTワールドチャレンジ・アジア Powered by AWS』の2024年開催カレンダーを正式発表した。
来季は4ヵ国で全7イベント(それぞれ60分レース×2)を開催するGTワールドチャレンジ・アジア。そのうち4イベントが日本での開催となる。中でも6月のSUGOは、日本籍のチームとドライバーによって争われるジャパン・カップの独立開催となる。
開幕2戦は東南アジアのマレーシア・セパン国際サーキット、タイ・チャーン国際サーキットで開催。その後、ジャパン・カップを戦うチームはSUGOへ、そうでないチームは4戦目の富士でシリーズに合流することになる。
これにより、シリーズに参戦している海外チームにとっては機材輸送のための余裕を作ることができ、ジャパン・カップに参戦する新しいチームとドライバーは、プレッシャーが少ない中で環境を知ることができるという。
また、シーズン最終戦は日程こそ未発表なものの、2019年以来となる上海での開催となる。
チャンピオンシップのジェネラルマネージャー、ベンジャミン・フラナソヴィッチは次のように述べている
「中国で再びレースを開催することは、我々の最優先事項だった。来年は2019年以来、初めてそれを現実的に実現できる機会だ。今シーズン、多くの中国のチームとドライバーが我々とレースをすることができた。おかげで、チャイナ・カップを追加できた。2017年から19年にかけて、シリーズの主要サーキットであった中国でレースを開催することは、この良い流れの最終ステップとなる」
「また、日本もSROにとって非常に重要な場所であり、今こそが初の独立イベントを開催する適切な時期だ。7つのフルシーズンラウンドは実現可能ではないが、菅生での独立開催は非常に理にかなっている」
「新しいチームとドライバーは、ファナテックGTアジアのプレッシャーがない中、SROの環境を知ることができる機会になる。我々は、参戦台数が少なくても、テレビ制作のクオリティを変えることなく、さらには日本語主導のコミュニケーションと調整に大きな重点を置いている」
今季のGTワールドチャレンジ・アジアは大盛況で、特にジャパン・カップはエントリーできなかったチームもあるほどエントリー希望が殺到。毎戦30台を超える車両が戦っている。
さらにエントリーが増えた場合、ジャパン・カップを分割して開催するプランも含めて検討が進められているが、フラナソヴィッチはチームからのフィードバックが重要だと強調した。
「来年のファナテックGTアジア内のジャパン・カップの位置づけについても、まだ評価を続けている。2つは分離される可能性もある。例えば鈴鹿、富士、岡山での同時開催などが例として考えられる。この決断は、今後数週間でチームから受けるフィードバックにより大きく左右される。彼らの意見は、今後のチャンピオンシップの形状を確立するための助けとなる」
GTワールドチャレンジ・アジア 2024年カレンダー
1 4月20〜21日 セパン(マレーシア)
2 5月11〜12日 チャーン(タイ)
3 6月8〜9日 スポーツランドSUGO ファナテック・ジャパンカップ
4 6月22〜23日 富士スピードウェイ ファナテックGTアジア & ジャパンカップ
5 7月13〜14日 鈴鹿サーキット ファナテックGTアジア & ジャパンカップ
6 8月24〜25日 岡山国際サーキット ファナテックGTアジア & ジャパンカップ
7 TBC 上海(中国)
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