2024.5.29

右から風が吹いているティショット「左から右に向かって打つ」という人は飛距離を損していた!【上手い人の頭の中】

仮に右からフォローの風が吹いていても、ティーイングエリアの右側に立って球を真っすぐ打ち出せば、打球が風によく乗って飛ぶ。逆に、左側に立って右へ打ち出すと、打ち出しで”風の摩擦”が生じて、打球の勢いがやや削がれて飛距離が伸びにくい

右からのアゲインストの風の場合は、真横でも斜めの風でも、ティーイングエリアの右側に立って真っすぐ狙う。これが鉄則です。


「右に立つ」+「風の抜け穴に注意」で完璧!詳しくチェック


ティーイングエリアの左側に立って球を右サイドに打ち出せば、コースをより広く使えて、球が風で左に曲がっても“保険”がかけられると考えがちです。しかし、その攻め方はむしろ逆効果です。

ナゼなら左から右へと球を打ち出すと、右からのアゲインストとまともにぶつかってしまうから。向かい風と真っ向勝負をするようなもので、打球が風に押し戻されて飛距離を大きくロスしてしまいます。このように、風によって打球の勢いが削がれることを、私は“風の摩擦”と呼んでいます。

ポイントは打ち出すラインの取り方。同じ球質でも、コースなりに真っすぐ打ち出す方が右へ出すよりも“風の摩擦”が減り、飛距離の落ち具合いが抑えられます。と同時に、ティーイングエリアの右側に寄るほど左サイドに幅が作れるので、風によって球がフックしても大ケガになりません。

斜めのアゲインストが吹くティショットで、打球がかなり戻されてしまう人と飛距離があまり落ちない人がいますが、その違いは打ち出すラインの取り方にあると思います。同じヘッドスピードとスイングだとしても、ティーイングエリアの立ち位置と球を打ち出す方向によっては、飛距離が5~10Yくらい変わるでしょう。

この“風対策”のロジックは、2打目以降にも当てはまります。右からアゲインストが吹いていたとしたら、同じグリーンを狙うにしてもフェアウェイの右サイドからと左サイドからでは、結果が変わるということ。右サイドから打つ方が風の影響が少なくて飛びますが、左サイドから右へ打ち出す方が“風の摩擦”が多くて打球の勢いが抑えられるので、グリーンに止まりやすくなるでしょう。

また、この攻め方に慣れてきたら、次のステップとして”風の抜け道”にも注意するといいでしょう。「オフィス街を歩いてると、ビルとビルの間からすき間風が吹くことがあります。同じようにコースでも、林に切れ目があると”風の抜け道”になって、そこから風が吹き込んだり、そこへ抜けたりします。周りを見渡して、開けているところがないかチェックしましょう」(吉本)


■吉本 巧
よしもと・たくみ/1980年8月27日生まれ、兵庫県出身。「表参道ゴルフアカデミー」(東京都)の代表を務めるプロコーチ。14歳から単身渡米して世界最先端のノウハウを身に付けた。「吉本巧のYouTubeゴルフ大学」のレッスンも好評

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●どんなスイング理論でも全ての人には当てはまらない。関連記事『【診断】手のヒラを擦る? 目を閉じてその場で足踏み? 新感覚の理論で自分に合ったアドレスを見つけよう!』をチェック!

出典: https://www.alba.co.jp/articles/category/lesson/post/prmpn3nkp5/
この記事を書いた人 ALBA Net編集部

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