旅行先の決め方には、地図や旅行情報誌などを使った定番の決め方から、SNSや動画、AIを使った今風の決め方まで色々な方法があります。
自分にぴったりの旅行先を見つけるなら、どのような情報を集めたいかによって最適な決め方を選ぶことがおすすめです。
この記事では、旅行先を決める際の条件や旅行先の決め方、旅行先を決めたあとにやるべきことについて解説します。
目次
1. 旅行先を決める際の条件をチェックしよう！
旅行先の候補は、予算やかけられる日数、趣味・好みなどによって変わります。まずは、以下のような条件をチェックしましょう。
かけられる予算はいくら？
旅行では交通費や宿泊費のほか、旅先での食事やお土産などの費用がかかります。海外旅行の場合は飛行機代が比較的高くなり、国内旅行よりも費用がかかることが一般的です。そのため、かけられる予算によって旅行先の候補を決められます。
大人1人あたり3万円台～4万円台までの予算で、東京からの発着を想定するなら、関東地方や中部地方、近畿地方、東北地方など本州各地への日帰り旅行がおすすめです。たとえば、関東圏内を電車やバスで旅行する場合、交通費に往復5,000円程度、食事や観光に1万円程度がかかるでしょう。中部地方や近畿地方、東北地方に新幹線などで行く場合は交通費が往復で3万円ほど、食事や観光に1万円ほどの合計4万円程度が予算の目安です。
5万円台～8万円台くらいまでの予算であれば、本州各地だけでなく四国や九州、北海道、沖縄などへの宿泊旅行ができます。たとえば、四国・九州への往復の交通費は2万円～4万円ほど、宿泊費は1泊あたり5,000円～1万5,000円ほどです。これに食事や観光などの現地費用が1万円くらいかかると、合計で5万円前後の予算となります。利用する交通手段や宿泊施設などによって費用が異なるものの、北海道や沖縄にも同じくらいの予算で旅行が可能です。
また、5万円台～15万円台くらいまでの予算ではアジアの近隣諸国も旅行先として考えられます。たとえば、韓国や台湾、タイ、フィリピン、シンガポールなどへの海外旅行が楽しめるでしょう。15万円台～40万円台の予算では、ヨーロッパや北米、中近東、中南米などへの海外旅行が可能です。
かけられる日数は何日？
かけられる日数によっても、旅行先の選択肢が変わります。
かけられる日数が1日の場合、近場への日帰り旅行がおすすめです。たとえば、東京から発着する場合は箱根や熱海などの温泉街や、日光、鎌倉、川越といった観光名所が候補となります。大阪から発着する場合は京都や奈良などの定番観光地のほか、兵庫の有馬温泉や世界遺産の姫路城などが日帰りで楽しみやすいエリアです。
飛行機を使えば1日でも国内の離島や韓国などへの日帰り旅行もできますが、滞在時間が短くなってしまいます。そのため、遠方の旅行先に行きたい場合は1泊2日以上のスケジュールを組むことがおすすめです。
2～3日間かけられるなら、東京からの発着で北海道や四国・九州、沖縄といった国内の旅行先や、韓国、台湾、香港など日本から近い海外の旅行先が選べます。早朝に出発し、夜遅くに帰ってくるようなスケジュールにすれば、滞在時間をできるだけ長く確保できるでしょう。
4～5日間確保できる場合はシンガポールやベトナムといった東南アジアへの旅行が可能です。6日間以上かけられるなら、ヨーロッパや北米、オセアニアなど長距離のフライトが必要な海外旅行も楽しめます。
趣味・好みは何？
趣味や好みも、旅行先を決めるために大事な要素です。街並みや食の好み、アウトドア派かインドア派かなどによっておすすめの旅行先が変わります。
たとえば、歴史を感じられる街並みを見てみたい方には、江戸時代の風情が残る埼玉県の川越や石川県の金沢、岡山県の倉敷などのエリアがおすすめです。また、海外旅行なら街全体で史跡や歴史的な建築物が見られるイタリアのローマ、チェコのプラハといった旅行先が挙げられます。
自然の風景を楽しみたい場合は、滝や名所が点在する青森県の奥入瀬渓流（おいらせけいりゅう）や満天の星空が見られる長野県の阿智村（あちむら）、世界自然遺産に登録されている屋久島などの候補があります。海外では、湖一面が鏡のようになるボリビアのウユニ塩湖や、オーロラが見られるカナダのイエローナイフ、海岸線と山々の景観が美しいインドネシアのペニダ島などが自然を満喫できる旅行先です。
旅先でのグルメを楽しみたい方には、ズワイガニやタラバガニ、イクラなど海産物が豊富な北海道、水炊きやもつ鍋、博多ラーメンなどが美味しい福岡県、ブリや甘エビ、氷見うどんなどが食べられる富山県などが人気です。海外旅行では、日本から行きやすく独自の食文化が楽しめる韓国や台湾、地域によって様々な味のパスタやピザが食べられるイタリア、美食の国として知られるフランスなどの候補があります。
旅先でアウトドアのアクティビティを楽しみたい方には、ハイキングやトレッキングができる山がある地域や、シュノーケリング、ダイビングなどのマリンスポーツができる地域がおすすめです。一方、インドアのアクティビティが好きな方には美術館や博物館、ショッピングが楽しめる商業施設などが充実している地域が適しています。
これらのほかにも、趣味や好みに合わせて旅行先を選んでみましょう。
旅行に行く時の季節は？
旅行に行く時の季節によっても、旅行先の候補が変わります。
春の国内旅行では、桜の名所として知られる観光スポットが人気です。福島県の三春滝桜（みはるたきざくら）と山梨県の山高神代桜（やまたかじんだいざくら）、岐阜県の根尾谷淡墨桜（ねおだにうすずみざくら）は日本三大桜として知られています。
春の海外旅行では、チューリップなど色とりどりの花が咲くオランダやこの時期にお祭りが開かれるイタリア、フランス、雨季から乾季に切り替わり過ごしやすいハワイやバリもおすすめです。
夏は、海水浴が楽しめる場所や、涼しく過ごせる避暑地が主な候補として挙げられます。国内旅行では、海水浴場のある神奈川県や兵庫県、南国気分が味わえる沖縄や奄美大島などが人気です。避暑地としては花畑や山などの自然が楽しめる北海道や、標高が高いため夏でも過ごしやすい長野県の上高地（かみこうち）などがあります。
夏の海外旅行では、ビーチリゾートのあるフランスやイギリス、ドイツなどや、日本とは季節が真逆のため涼しく過ごせるオーストラリアなどがおすすめの旅行先です。
秋の国内旅行なら、紅葉が見られる観光スポットを選ぶといつもとは違った景色が楽しめます。たとえば、京都府の嵐山や栃木県の日光、大分県の耶馬渓（やばけい）は日本三大紅葉名所です。また、食欲の秋といわれるように、9月～10月ごろ各地の旬の食材が楽しめる時期でもあります。青森県の大間の本マグロや秋田県のきりたんぽ鍋など、グルメを楽しむ旅もよいでしょう。
秋の海外旅行では、世界でも最大級の規模で紅葉が見られるカナダや、短い連休でも比較的アクセスしやすい韓国、台湾、シンガポールなどへの旅行がおすすめです。
冬の国内旅行では、冷えた体が温まる温泉地や、冬ならではの景色が見られるスポットなどがよいでしょう。お温泉地では、日本三大名泉の群馬県の草津温泉や兵庫県の有馬温泉、岐阜県の下呂温泉などが有名です。冬景色が見られるスポットとしては、流氷が見られ世界遺産の一部でもある北海道のプユニ岬や、独特な形状の樹氷が見られる山形県の蔵王、熊本県の草千里などが挙げられます。
12月～2月の海外旅行なら、乾季で快適に過ごせるタイや晴れの日が多いドバイなどがおすすめです。また、日本と季節が逆のため温かいオーストラリアや、この時期にホエールウォッチングができるハワイなども冬の海外旅行に適しています。
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2. 決め方1：地図を使って感覚で決める！
予算やスケジュールなどの条件によって旅行先の候補をおおまかに把握できたら、地図を使って詳しい旅行先を決めるのもおすすめです。紙の観光地図やオンラインの地図アプリなどを使って、感覚で旅行先を決めてみましょう。
まずは、旅行先の地図を見て一番行ってみたいメインの場所を選びます。その場所を中心として、近くにある面白そうなスポットをいくつかピックアップすると、旅行で回るルートを決めることが可能です。
この決め方がおすすめの人
地図を使って感覚で決める方法は、旅行先での移動距離や道順などを確認しながら決めたい人におすすめです。また、行きたいエリアをある程度絞り込んでいる人にも向いています。
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3. 決め方2：旅行記事で感動して決める！
旅行記事を読んで感動した場所に行ってみることも、おすすめの方法です。
たとえば、当サイト「たびこふれ」では国内外の様々な観光スポットについて記事が充実しています。キーワード検索で気になる地域名や、「グルメ」、「世界遺産」、「穴場スポット」といったジャンル名を入力して気になる記事を見てみましょう。また、最近の記事に目を通してみることも、行ってみたい旅行先を見つける方法の1つです。
この決め方がおすすめの人
旅行記事で感動して決める方法は、旅行の体験談などを読むのが好きな人におすすめです。現地の状況や旅行する上での注意点を知った上で決めたい人にも向いています。
たとえば、たびこふれでは実際に旅行先に行ってみたライターによる記事や、その場所での在住経験があるライターの記事などが読めるため、リアルな情報をもとに旅行先を決められます。また、穴場の旅行先を知りたい人にもおすすめです。
4. 決め方3：旅行情報誌を読んで堅実に決める！
旅行雑誌やガイドブックには、季節やアクティビティごとにおすすめの旅行先に関する情報がまとまっています。書店の旅行誌や雑誌のコーナーで特集や掲載されている内容をチェックして、興味がある旅行情報誌を選んでみましょう。その場所の雰囲気やおすすめの観光スポット、人気の高い飲食店などの情報をもとに旅行先を検討することが可能です。
この決め方がおすすめの人
旅行情報誌を読んで決める方法は、定番の旅行先を押さえたい人や、旅に関する情報をまとめて効率よく得たい人におすすめです。
5. 決め方4：AIを使って今風に決める！
ChatGPTなどのAIに希望の条件を伝えると、旅行先の候補を提案してもらえます。AIで旅行先を決める際は、指示を入力する文章であるプロンプトに旅の目的や楽しみたいこと、出発地、予算、日数といった具体的な情報を含めることが重要です。
たとえば、「東京から1泊2日で行ける、温泉と美味しい海の幸が楽しめる旅行先を教えてください。できれば公共交通機関で行ける場所が希望です。」や、「6月に有給を使って4日間ほどの海外旅行を考えています。1人旅で、アートや歴史が楽しめるヨーロッパの都市を教えてください。航空券込みで20万円以内が希望です。」といったプロンプトを入力すると、条件に合った旅行先の候補が出力されます。
また、AIではチャットを通じて対話形式で情報をやり取りできるため、まずはおおまかな希望を伝えていくつか候補を出してもらった上で、徐々に行き先を絞り込んでいくことも可能です。
この決め方がおすすめの人
AIを使った決め方は、まだエリアなど絞り込めておらず、自分で選ぶのが苦手な人におすすめです。また、思いがけない場所への旅を楽しみたい人にもAIで決める方法が向いています。
6. 決め方5：SNSや動画のイメージで決める！
InstagramやFacebookなどのSNSや、YouTube、TikTokなどの動画アプリも旅行先選びに役立ちます。SNSや動画の投稿では、その場所の様子やユーザーの感想などが確認できます。
地域名や日帰り旅行、一人旅といったキーワードで検索すれば、様々なユーザーからの旅に関する投稿が見られるでしょう。
■たびこふれのInstagramアカウントもチェックしてみてください！
@tabicoffret
この決め方がおすすめの人
この方法は、普段からSNSや動画サイトを使っている人におすすめです。使い慣れたSNSやアプリなら、他のユーザーからの情報を簡単に集めて、旅行先を決めるための参考にできます。
また、旅行先で体験できる内容や見られる景色などを確認しておきたい人にも、SNSや動画のイメージで決める方法がおすすめです。
7. 決め方6：知人・友人の感想で決める！
知人・友人に感想を聞くことも、旅行先を決める方法としておすすめです。実際に行った人から直接感想を聞くことで、参考になる情報が得られます。知人や友人に、これまでに行った旅行先でおすすめの場所や、どこがよかったかなどを聞いてみましょう。旅行に行った時期や移動手段なども聞いておくと、旅行計画を立てる際の参考になります。
この決め方がおすすめの人
知人・友人の感想で決める方法は、知り合いが多い人や、他の人から聞いたおすすめを素直に受け止められる人などに向いています。
8. 決め方7：旅行会社のサイトで決める！
旅行会社のサイトでは、季節に合わせたおすすめの旅行先や、人気の高い旅行先などが紹介されています。行き先やスケジュール、料金などが決まっているパッケージ旅行が用意されていることも多く、具体的な情報をまとめて知ることが可能です。
サイトによっては過去にパッケージ旅行に参加したユーザーからの口コミやレビューなどが掲載されていることもあります。
いくつかの旅行会社のサイトにアクセスし、トップページで紹介されている旅行プランや、テーマ別の旅行プランなどに目を通してみましょう。また、多くのサイトでは予算や希望の宿泊日数、おおまかなエリアなどを指定して旅行プランを検索することも可能です。
この決め方がおすすめの人
旅行会社のサイトで決める方法は、パッケージ旅行を選びたい人におすすめです。パッケージ旅行なら、交通機関や宿泊がセットになっていることが多く、予約の手間などを省けます。
また、初めていく国など慣れていない場所への旅行も安心です。詳しい旅行プランを確認しながら行き先を決めたい人にも、旅行会社のサイトで決める方法が適しています。
9. 旅行先を決めた後は何をする？
旅行先が決まったら、より具体的な行き先や道順、スケジュールを決めましょう。たとえば、訪れたい施設や体験したいアクティビティ、食事する場所の候補などを詳しく決めていきます。また、宿泊旅行の場合は宿泊先を決め、空き状況の確認や予約などを行います。
移動手段の決定や、交通機関のチケット予約なども必要です。特に、観光シーズンはチケットが売切れてしまうこともあるため、できるだけ早めに予約しておきましょう。行き先やルート、スケジュールなどが確定したら、旅のしおりにまとめておくと、当日もスムーズに楽しめるためおすすめです。これらのほか、持ち物の準備なども済ませておきましょう。
今回ご紹介した旅行先の決め方を参考に、ぜひ希望の条件に合った旅行先を選んでください。
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