2025.6.17

奄美大島は何泊がおすすめ? 島の大きさや訪れたいスポットなども解説

奄美大島には自然豊かなスポットや楽しめるアクティビティが数多くあり、見たい場所ややりたいことに合わせて何泊するのか決めることがおすすめです。

この記事では、奄美大島の大きさや移動手段、おすすめの泊数、訪れるべきスポットなどについて解説します。奄美大島旅行を楽しみたい方はぜひ参考にしてください。

目次

<1. 奄美大島はどんな島?>

<2. 奄美大島での移動手段>

<3. 奄美大島は何泊する人が多い?>

<4. 奄美大島は何泊がおすすめ?>

<5. 奄美大島は日帰り可能?>

<6. 奄美大島は長期滞在も可能?>

<7. 奄美大島で訪れるべきスポット>

1. 奄美大島はどんな島?

奄美大島高知山展望台からの景色

奄美大島は、沖縄県の北東に位置する島です。周辺には喜界島(きかいじま)や徳之島、沖永良部島(おきのえらぶじま)など、奄美大島を含め大小8つの島があり、これらの島は奄美群島と呼ばれます。

年間平均気温が20℃を超え、降水量も多い奄美大島には多様な動植物が生息しています。また、美しいサンゴ礁が広がる海岸も奄美大島の特徴です。独特な地形や生物の多様性が評価され、2021年には奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島として世界自然遺産に登録されました。

長い歴史を持つ踊りや唄、伝統工芸品の織物である大島紬、黒糖焼酎など独自の文化も奄美大島の魅力です。

奄美大島はそこそこ大きい!

奄美大島は日本の離島としては沖縄本島、佐渡島に続く3番目の大きさで、約712平方キロメートルの面積があります。沖縄本島の面積約1,206平方キロメートルと比べると、奄美大島はおよそ6割の大きさです。

島の周囲は約460キロメートルの距離があり、奄美大島の北部から南部までの移動には往復で4時間から5時間ほどかかります。

2. 奄美大島での移動手段

奄美大島路線バス

奄美大島内での移動手段としては、自由度が高いレンタカーがおすすめです。奄美大島の北部にある奄美空港の付近にレンタカーの営業所が複数あり、事前に予約することで車を借りられます。

また、運転免許を持っていない場合は観光タクシーを予約することも選択肢の1つです。タクシー会社によっては、観光客向けのモデルプランや、行きたい場所に合わせたオーダーメイドのプランを利用できます。

奄美大島での移動には、北部から南部にかけて走る公共交通機関の「しまバス」も利用できます。ただし、1時間に2本ほどの運行本数で、バス停も限られた場所にしかありません。バスを利用する場合は、あらかじめ時刻表やバスの周回ルートを調べた上でスケジュールを立てましょう。

3. 奄美大島は何泊する人が多い?

一般的に、奄美大島は2泊くらいのスケジュールで旅行する人が多いです。2泊3日以上の予定があれば、奄美大島の主な観光スポットで余裕をもって楽しめるでしょう。奄美大島に行くツアーでも、2泊3日や3泊4日などの旅行プランが多く見られます。

4. 奄美大島は何泊がおすすめ?

ここでは、奄美大島で行きたい場所や楽しみたいアクティビティに応じた必要日数の目安や、スケジュールの例をご紹介します。

海でのアクティビティを楽しみたい場合

奄美大島海中

奄美大島では、シュノーケリングやダイビングを始め、クルージングや釣りなど様々な海のアクティビティが楽しめます。ビーチによって海岸の特徴やできるアクティビティが異なるため、複数のビーチで遊びたい場合は移動時間を考慮して最低でも1泊2日、できれば2泊3日以上のスケジュールがおすすめです。

一般的に、早朝や午前中のほうが午後よりも海の透明度が高い傾向があります。そのため、シュノーケリングやダイビングで海中の景色を楽しみたい場合は、奄美大島への到着後一泊してから翌日の早朝にビーチに向かうのも良いでしょう。

スキューバダイビングを楽しみたい方で、奄美大島までの行き帰りに飛行機を利用する場合には、減圧症という症状を避けるために十分な時間を空けることが大切です。スキューバダイビングをしたあとにすぐ飛行機に乗ってしまうと、体内の窒素が血中で気泡となり様々な症状を引き起こします。1回潜ったあとは最低12時間、連日や複数回潜ったあとは最低18時間の間隔を空けてから帰りの飛行機に乗れるように、余裕を持って泊数を決めましょう。

自然に囲まれ、とにかくゆっくり過ごしたい場合

自然観察の森展望デッキ

奄美大島の自然を満喫しながらゆっくり過ごしたい場合は、一泊以上のスケジュールがおすすめです。たとえば、奄美大島の北側にある「奄美群島国立公園ビジターセンター奄美自然観察の森」は9時から16時までにかけて開園していて、亜熱帯広葉樹に囲まれて過ごせます。1日目に奄美空港に到着してから車で40分ほど移動して自然観察の森に行き、16時ごろまで遊んだあとに宿泊施設に移動して一泊すれば、余裕をもって楽しむことが可能です。

自然観察の森は奄美大島の中でも比較的空港に近い場所にあるため、移動時間を抑えてゆっくり過ごしたい場合におすすめです。自然観察の森には昆虫の森や自然観察園、フィールドアスレチックなど子どもと大人が一緒に楽しめるコースがあります。1月から2月に咲くヒガンザクラや夏のホタル、バードウォッチングなど季節ごとに違った風景を楽しめることも魅力です。展望台からは緑の山々や島周辺の海を一望できます。

自然観察の森だけでなく、奄美大島の南部にも自然を楽しめるスポットや公園がいくつかあります。行きたい場所の数や移動時間を考慮した上で泊数を決めるのがおすすめです。

有名観光スポットを巡りたい場合

マングローブの森カヌーツアー

ビーチや公園、美術館など奄美大島の有名観光スポットを巡りたい場合は、2泊3日以上のスケジュールだと余裕をもって楽しめます。

奄美大島の観光スポットは島の北部と南部に点在していて、それぞれの観光スポット間の移動時間の目安は車で30分から1時間ほどです。たとえば、1日目の午前に奄美空港近くの「田中市村記念美術館」に行って1時間ほど滞在し、北部の飲食店で昼食に1時間、その後南部にある「黒潮の森マングローブパーク」までの移動に約1時間、マングローブパークでカヌー体験などのアクティビティで2時間ほど遊ぶともう夕方ごろになってしまいます。

ほかにも奄美大島には複数の観光スポットがあるため、できるだけ多くの場所に行ってみたい場合は最低でも2泊3日での旅行がおすすめです。2泊3日以上あれば、2日目以降に他の自然公園やビーチでのアクティビティを楽しみ、最終日にはお土産店でのショッピングなどゆとりをもって奄美大島の旅を満喫できるでしょう。

5. 奄美大島は日帰り可能?

奄美空港

飛行機の直行便などの移動手段を使えば、奄美大島に日帰りで旅行することも可能です。ただし、奄美大島での滞在時間が数時間以内と短くなってしまう点にご注意ください。移動時間をあまりかけられないため、奄美空港の近くのビーチで海の景色を眺めたり、観光施設に立ち寄ったりするなどアクティビティは限られます。

奄美大島への飛行機の直行便が出ている主な空港は、成田空港や羽田空港、大阪国際空港(伊丹空港)、関西国際空港、福岡空港、鹿児島空港などです。フライトのスケジュールは時期や利用する空港によって異なるものの、早い便は午前9時台に奄美空港に到着します。また、奄美空港からの帰りの便の出発時間は、遅いもので18時台などです。

奄美大島に日帰り旅行をしたい方は、航空会社のWebサイトなどで最新のフライトスケジュールを確認した上で計画を立ててみましょう。

6. 奄美大島は長期滞在も可能?

奄美大島には、ウィークリーマンションやゲストハウスなどがいくつかあるため、週単位での長期滞在も可能です。キッチンや家具、家電製品が揃っていて、奄美大島での生活やワーケーションが楽しめます。

奄美大島の北部で長期滞在ができる施設があるエリアは、笠利町(かさりちょう)や龍郷町(たつごうちょう)などです。ビーチに近い位置があるため、海の景色を眺めたい方やマリンアクティビティを楽しみたい方に適しています。ただし、宿泊施設の近くに飲食店が少ない場合もあるため、貸自転車などでの移動がおすすめです。

奄美大島の中心地の名瀬(なぜ)にも、長期滞在できる施設があります。名瀬のウィークリーマンションやゲストハウスは、周辺にスーパーマーケットや飲食店が多いことが利点です。ただし、北部と比べてビーチからの距離は離れています。

宿泊施設によって、貸自転車の有無や定員数などが異なるため、滞在の目的に合った施設を選びましょう。

7. 奄美大島で訪れるべきスポット

奄美大島への旅行で訪れるべきスポットには、以下のような場所があります。どこを見たいかをあらかじめ決めて泊数を検討するのもよいでしょう。

美しいビーチ

奄美大島ビーチ

奄美大島といえば、透明度の高い海水が特徴の美しいビーチ。「土盛(ともり)海岸」や「倉崎海岸」、「国直(くになお)海岸」など、数多くのビーチがあります。

奄美大島の北部にある土盛海岸は、奄美空港から車で10分ほどでアクセスできるビーチです。特に美しい海として評判が高く、ブルーエンジェルとも呼ばれています。沖にはサンゴ礁が広がり、運が良ければウミガメにも出会えることも。ただし、一部に離岸流という潮の流れが速いエリアがあるため、シュノーケリングをする際は注意しましょう。

奄美空港から車で30分ほどの倉崎海岸も、エメラルドブルーの海と白い砂浜が魅力のビーチです。海辺の美しい景色を眺めるだけでなく、ダイビングやシュノーケルも楽しめます。遠浅で波が穏やかなため、熱帯魚やサンゴ礁の集まる海中の様子を安全に楽しむことが可能です。

国直海岸は、奄美空港から車で1時間20分ほど走ったところにあります。真っ白い砂浜は、すべてサンゴが砕けてできたサンゴ砂利です。歩くと普通の砂浜とは違ったザクザクという音がします。5月にはウミガメの産卵、7月には卵からかえった子ガメが見られることもあります。トイレやシャワーが完備されていて遊びやすいことも国直海岸の特徴です。夏には海水浴やシーカヤックなどのマリンアクティビティを楽しむ人でにぎわいます。

田中一村記念美術館

「田中一村(たなかいっそん)記念美術館」は、奄美空港から車に乗って数分でアクセスできる美術館です。田中一村は、50歳を過ぎたころに単身奄美大島に移住し、紬工場で働きながら日本画を描き続けた画家です。南国ならではの鳥や自然の風景をモチーフにした新たな日本画の境地を開いた天才として知られています。田中一村記念美術館では、田中一村が生涯にわたり描いた約80の作品が見られます。また、奄美にちなんだ季節ごとの展示を行っている企画展示室も見どころです。

田中一村記念美術館は、奄美群島の自然や歴史、文化を発信する施設「奄美パーク」内にあります。パーク内の「奄美の郷」では様々な展示を通じて、奄美で行われてきた行事や風習、奄美の自然について学ぶことが可能です。奄美パークの展望台からは、奄美大島や周辺の海を一望できます。奄美空港を利用する場合は、ぜひ奄美パークに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

  • 住所:鹿児島県奄美市笠利町節田1834
  • 鹿児島県観光サイト(鹿児島県観光連盟):田中一村記念美術館

黒潮の森マングローブパーク

黒潮の森マングローブパーク

「黒潮の森マングローブパーク」は、奄美大島の中心地から車で30分ほど南へ移動した場所にある原生林です。マングローブとは海水が満ち引きする場所に生える植物を指します。奄美大島のマングローブ原生林は国内で2番目の規模です。

潮が満ちている時には、カヌーに乗ってマングローブの間を潜り抜けていくツーリングが体験できます。初心者の方でも、簡単な講習を受ければカヌー体験が可能です。また、潮が引いているときには、ミナミコメツキガニなど珍しい生き物が観察できます。潮の満ち引きの時間帯は日によって変わるため、体験したいアクティビティに合わせて黒潮の森マングローブパークへの訪問時間を決めておきましょう。

パーク内には、奄美大島の植物について学べる施設や展望台、レストランなどもあります。マングローブ原生林を散策したあとは、奄美大島の食材を活かした料理を食べるのもよいでしょう。

  • 住所:鹿児島県奄美市住用町石原478番地
  • 公式サイト:黒潮の森マングローブパーク

あやまる岬観光公園

あやまる岬観光公園

「あやまる岬観光公園」は、奄美大島の北端にある公園です。サンゴ礁の広がる海やソテツのジャングルなど、亜熱帯らしい景色を一望できる「あやまる岬」は、奄美十景や新鹿児島百景の1つとして知られています。

あやまる岬観光公園では、様々な施設やアクティビティが楽しめます。展望台近くにあるカフェはガラス張りになっているため、海を見ながら飲食が可能です。道の両側にソテツが植えられたソテツの森では、南国の独特な雰囲気が味わえます。カメラスタンドが設置されていて、気軽に写真撮影も可能です。

サイクル列車や芝スキー、海水プール、グランドゴルフなど子どもから大人まで楽しめる施設が豊富なことも、あやまる岬観光公園の魅力。奄美空港から車で数分とアクセスしやすい場所にあるため、奄美大島旅行の最初や帰る前などに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

  • 住所:鹿児島県奄美市笠利町大字須野
  • 公式サイト:あやまる岬観光公園

奄美市大浜海浜公園

奄美市大浜海浜公園

「奄美市大浜海浜公園」は、奄美大島の名瀬から車に乗って20分ほどでアクセスできる観光スポットです。東シナ海に面した大浜ビーチにはシャワーやコインロッカーが完備されていて、海水浴やシュノーケリング、ダイビングなどが楽しめます。また、美しい夕焼けが眺められるサンセットビーチとしても人気です。キャンプ場でのアクティビティや、バーベキューレストランで大浜の夕焼けを見ながら食事を楽しむのも楽しみ方の1つ。

奄美市大浜海浜公園の園内には、ソテツやアダン、ガジュマルといった亜熱帯ならではの植物が植えられています。奄美の穀物倉庫として活用されていた歴史的な高倉を模した建物も見どころです。

奄美市大浜海浜公園の敷地内には、奄美の海について楽しく学べる「奄美海洋展示館」もあります。奄美の海中地形を模した「エコラマ」では枝サンゴやウミガメが見られ、エサやり体験も可能です。「aquariumエリア」では、熱帯魚や奄美大島周辺で保護された珍しい海中生物が見られます。

奄美大島の自然を楽しみたい方は、ぜひ奄美市大浜海浜公園に足を運んでみてください。

  • 住所:鹿児島県奄美市名瀬小宿大浜701-1
  • 公式サイト:奄美市大浜海浜公園

マテリヤの滝

マテリヤの滝

「マテリヤの滝」は、名瀬から車で1時間ほどで行ける森林公園「奄美フォレストポリス」にある滝です。奄美フォレストポリスの渓流ゾーンというエリアの遊歩道を歩いて10分ほど進むとマテリヤの滝にたどり着きます。滝壺に行くまでの道でも、奄美大島らしい植物の中で南国気分を味わえるでしょう。

マテリヤの滝の高さは12メートルほどです。樹々が生い茂る山の中で、滝の上部だけ空間があり光が入るため、独特な雰囲気の美しい眺めとなっています。また、滝壺が約7メートルと深く、エメラルドグリーンに見えることもマテリヤの滝の特徴です。

  • 住所:鹿児島県大島郡大和村名音
  • 鹿児島県観光サイト(鹿児島県観光連盟):マテリヤの滝

このように、奄美大島には様々な見どころがあるため、旅をするなら2泊3日以上のスケジュールがおすすめです。今回ご紹介したアクティビティや観光スポットを参考に、奄美大島への旅行計画を立ててみてはいかがでしょうか。

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出典: https://tabicoffret.com/article/82558/
この記事を書いた人 旅の基本情報お届け部

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