氷見への「支援旅」今回は、自然が育む生物や自然を見たり触れたりできる楽しみをお届けします。
遊びに行くことが万全のエリアですのでご参考にどうぞ!現在は多くのエリアが復興に向けて進んでいます。
前回の美味しい海産物を中心にご紹介は下記の記事をご覧ください。
>>【富山県】全力で「きときと」の氷見(ひみ)の海鮮を楽しんでほしい!支援の旅~氷見編~
目次
- 「富山県栽培漁業センター」はアカデミックでキッズも全力で楽しめる(姿地区)
- 氷見市の川に生息する約30種類の淡水魚を展示「ひみラボ水族館」(仏生寺地区)
- 「吉がけ牧場」には可愛いヤギたちと触れ合える、ここにしかない「癒しの体験」(吉懸地区)
- まとめ
「富山県栽培漁業センター」はアカデミックでキッズも全力で楽しめる!(姿地区)
富山県栽培漁業センターでは、クロダイやクルマエビなどの種苗生産と放流を行い、県内の漁業資源の持続的な利用を支援しています。特にクロダイの種苗生産は、県内全域での放流に貢献しており、沿岸漁業者の経営安定に寄与する栽培漁業の拠点としての役割を担っています。
こうした説明だけでは、少しお堅い、レジャーを楽しみたい方にはとっつきにくい印象を受けるかもしれませんが、実は子どもたちが、大きな声で笑って、体を動かして、見て、触れることができる施設なんですよ。
クロダイやヒラメの稚魚と直接ふれあえる「ふれあい館」。ガラス越しに稚魚の成長過程を観察できる「大型水槽」、魚のエサやりをゲームで体験できるコーナーや、生きた稚魚の展示、魚釣りゲーム、パズルなど、多数のコンテンツを楽しむことができる「交流館」などがあります。
交流館
まずは交流館から入ってみましょう。受付で名前を書いたら入館です。そうです、こちらは館内の利用はなんとすべて無料!
受付で職員の方からコインが1人1枚いただけます。そのコインを使って魚の餌と交換をこのカプセルトイでGETしましょう。キジハタとクロダイの餌、ヒラメの餌から選べます。餌やりは後ほど「ふれあい館」で餌やりができますよ。
館内はパネル展示や、模型、実際の魚の展示で、水産研究所の紹介や、稚魚の紹介がされています。
中でも注目なのが、「稚魚の餌やりゲーム」。大画面に映し出される稚魚たちに向かって、体を動かしながら正しいエサを選んで与える、体験型の育成ゲームです。
まるでゲームの中に入り込んだような感覚で、子どもたちは夢中になってプレイ!館内は笑い声と元気な歓声であふれ、汗をかきながら楽しむ姿が印象的です。身体を動かしたり、学べて楽しめる、大人にも子どもにも嬉しい仕掛けが盛りだくさんです。
ふれあい館
次はふれあい館に入ってみましょう。早速大きな水槽がお出迎え。
「タッチすいそう」では、トヤマエビとヒラメとふれあうことができます。
とはいえ、両者非常にすばしっこいので、ふれあえたらラッキー。
ここでついに最初にいただいたカプセルの餌の出番です。
キジハタとクロダイに餌をあげてみましょう。
パラパラと餌をやると、嬉しそうにキジハタとクロダイが寄ってきてくれました。とっても可愛いですね。ついつい焦らしてちょっとずつ餌をあげて、長く楽しみたくなります。
次にヒラメに餌をあげてみましょう。巨大水槽の中でじーっと重なりながら暮らすヒラメの皆さんの食事シーンなんて、想像もつきませんが、
餌に反応して水飛沫を上げながら水面からバチャバチャと飛び上がりながら餌の取り合い!!以外な姿が見られます。なかなか衝撃的な光景なので、ぜひご自身の目で確かめてみてほしい驚きの姿です。
一般人は立入ることができない、水槽などもあるガチの研究施設ですが、子ども連れで気軽に楽しめる無料の施設なので、ぜひとも行ってみてほしいと思います。
富山県栽培漁業センター
- 所在地:富山県氷見市姿15-1
- 開館時間:9:30~16:30
- 開館日:11月~4月 土・日曜、祝日(年末年始など)
- 休館日:5月~10月 火曜
- 入館料:無料
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氷見市の川に生息する約30種類の淡水魚を展示「ひみラボ水族館」(仏生寺地区)
「ひみラボ水族館」は富山県氷見市にある、休校となった旧小学校の校舎を利用したミニ水族館です。学校の面影が残る、どこかエモい水族館です。
正式名称は「富山大学理学部・氷見市連携研究室」です。
氷見市の川に生息する約30種類の淡水魚が展示されており、特に国の天然記念物である「イタセンパラ」が目玉です。
ここでの子どもたちからの一番人気は、アメリカザリガニ釣りで、外来種のアメリカザリガ二を捕まえたら放さないでね、というメッセージも。
魚の糞を利用して、「アクアポニックス(さかな畑)」という次世代の循環農業の研究も進められていますよ。地球に優しい最先端技術を気軽に触れられ、体験できる仕組みもあります。
国の天然記念物に最先端技術。そんな真面目で超アカデミックな施設、さぞかし超絶真面目で、ユーモアや冗談も通じない方が運営するような場所、私には...とか思っておられるそこのあなた。
「ひみラボ水族館」はユーモアもたっぷり。信じられない、という方にはぜひこちらの再生ボタンを押してみてほしい!「ひみラボ水族館」の案内ナレーションが流れます。声優の緑川光さんの声で!!
しかも依頼までの経緯がまぁユルいこと、一気に親近感が湧きますね。このイケボに恋した乙女も多いはず。これを聴くだけでも来た価値があるはずです!そしていつの間にやら緑川さんの声と同じくらいに、イタセンパラたち川魚の魅力に気づいちゃうかも!
ひみラボ水族館
- 所在地:富山県氷見市惣領1927
- 開館時間:10:00~15:30
- 休館日:月曜、年末~3月中旬
- 入館料:無料
- アクセス:バス停「大覚口」より徒歩5分 。
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「吉がけ牧場」には可愛いヤギたちと触れ合える、ここにしかない「癒しの体験」(吉懸地区)
魚しかいないのか?との声が聞こえてきそうなので、ここで哺乳類も紹介しましょう。
牧場主の「げんじぃ」こと村江元三さんが、人口が減る故郷・吉懸(よしがけ)を活気づけたいという想いから、2017年にヤギの飼育を始めました。げんじぃは6人兄弟の1番末っ子。 この時、げんじぃのお母さんは43歳。
げんじぃは飼われていたヤギのお乳で育ったと教えられてきたそうです。吉懸とヤギに恩返しをしたいという気持ちから、現在では約40頭のヤギを飼育し、県内外からの来場者の人気を集めています。
5月現在、4月に生まれた赤ちゃん子ヤギたちがデビューしています。大人のヤギは「メェ〜」と鳴くことはとっても有名ですが、赤ちゃんは何と鳴くでしょう。赤ちゃんヤギの鳴き声はなんと「マー!」。
しかも人間の幼児のような声なんですよ。これがたまらなく愛おしい。一聴の価値がある鳴き声です。
映画「川っぺりムコリッタ」で、俳優の松山ケンイチさん、ムロツヨシさんと共演経験もある女優ヤギ「あすか」。全くカメラに顔を見せてくれません。さすがは女優、簡単には撮らせてくれません。「私の顔をみたければぜひ、吉懸まで足をお運びください」と言いたいのでしょうか。なかなかのプロ根性です。
こちらも入場は無料です。牧場の管理維持のために、ぜひグッズやLINEスタンプの販売があるので、ぜひご協力を。また、スポンサーシップや、ヤギのレンタルも行われています。
ヤギレンタルは、草を食べてもらう定番から、結婚式のゲストという変わり種の依頼までさまざま!レンタルして何をしてもらおうかは(ある程度)あなた次第です!ぜひスタッフさんまで相談を。
可愛いヤギたちに癒されたら、今度はお腹を満たしたいですね。2025年4月にオープンしたばかりのヤギカフェ「草の音(くさのおと)」は吉がけ牧場から200mです。
げんじぃの生家をリノベーションして誕生したカフェ「草の音(くさのおと)」。実はこの家、げんじぃが幼少期から過ごしていたのはおよそ50年前までのこと。それ以来、半世紀近くもの間、空き家として時を重ねてきました。
そんな家を再び息を吹き込むのは決して簡単なことではなく、多くの苦労と時間がかかったそうです。けれど、地域の温かな支援と仲間たちの協力によって、今では人が集い、笑顔がこぼれるカフェへと見事に生まれ変わりました。
カフェメニューの一部をご紹介しましょう。げんじぃが飲んで育ったと言われるこちらはヤギミルク。ヤギのシルエットが可愛いクッキー付きです。消化しやすいので、牛乳でお腹がゴロゴロしてしまう人も、ヤギミルクなら大丈夫という場合もあるそうです。
こちらは「ヤギの落とし物パスタ」です。ベビーリーフとバジルパスタを草原に見立てています。もちもちのパスタ、1切れ添えられたパン、見た目だけでなく、どれもが美味しい。そして、黒豆で表された「ヤギの落とし物」。これが何を表しているのかは、牧場に来ればすぐにわかります。リアルです(笑)
ヤギの落とし物茶(黒豆茶)付きでとてもお得。
デザートにおすすめなのは、「ヤギの落とし物パンケーキ」です。こちらの落とし物は、ブルーベリーで表されています。何が落とし物なのかは...以下略です。パンケーキにもヤギミルクが使用されているそうで、ふんわり優しい香りが特徴です。
遊び心満載のメニューでますますヤギたちが好きになってしまますね。牧場に来られた際は、ぜひともカフェにもお立ち寄りください。
※ヤギたちには、天候や、病気の流行時期によって会えない時がある場合があります。吉がけ牧場公式サイトや、インスタグラムでご確認の上ご来場ください。
吉がけ牧場
- 所在地:富山県氷見市吉懸上田26
- アクセス:東海北陸自動車道 氷見北インターから車で約15分
- 駐車場:あり
- 公式サイト:吉がけ牧場
まとめ
氷見の海の魚たちも、牧場のヤギたちも、元気いっぱいに皆さんのお越しを待っていますよ。今回は「富山県栽培漁業センター」「ひみラボ水族館」「吉がけ牧場」の3つの施設をご紹介しましたが、車があれば1日で巡ることも可能です。
生き物が好き、自然が好き。そんな方には、心からおすすめしたい魅力あふれるスポットばかりです。ぜひ、癒しと発見に満ちた氷見の旅へ出かけてみてくださいね。
支援旅の想い
富山県在住の地域ライター、朴木まう(ほうのき・まう)です。日本のベニスと呼ばれる水辺のまちとして有名な、富山県射水市(旧新湊市)出身、現在は富山県西部の高岡在住です。
令和6年元日に発生した、能登半島地震1年半が間も無く経とうとしています。石川県、主に能登半島に大きな爪痕を残しました。徐々に元の生活を取り戻す地域もあれば、まだまだ復旧まで時間を要する地域もあります。
筆者のホーム、能登半島の付け根位置にあり、富山県内で最も被害の大きかった氷見(ひみ)市をご紹介しました。復旧が進む地域の観光を楽しんでいただければ嬉しいです。
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