2025年4月13日(日)に開幕した「大阪・関西万博(EXPO 2025)」は、世界中の最新技術や文化が一堂に会する貴重なイベントです。
万博の会場は大阪メトロ中央線「夢洲(ゆめしま)駅」に直結し、全体の広さは約155ha。160以上の国・地域と国際機関が参加し、パビリオン(各国の展示館)は全部で180以上にもなるため、効率的に楽しみたいなら事前準備を整えておく必要があります。
今回は、大阪・関西万博に2日間行き、雨の日も晴れの日も体験した筆者が、やっておいてよかった準備や必要な持ち物などをまとめました。また、押さえておきたいフォトスポットと必須のパビリオンもあわせて紹介するので、万博に行くイメージを膨らませながら参考にしていただけると嬉しいです。
>>大阪・関西万博の特集サイトはこちら
目次
<1. 大阪・関西万博に行く前に!やっておいてよかった準備>
1. 大阪・関西万博に行く前に!やっておいてよかった準備
<夢洲駅で下車し、会場へと向かう東口ゲート>
大阪・関西万博に行くにあたってやっておいてよかった準備がいくつかあります。どれもスムーズに入場し、会場内で快適にすごすために欠かせないことです。
- 入場チケットの購入とパビリオンの事前予約
- 入場QRコードのスクリーンショット
- 会場マップの印刷
入場チケットの購入とパビリオンの事前予約
入場チケットは事前に購入し、来場日時を予約する必要があります。また、パビリオンは来場の2ヶ月前・1週間前の抽選による予約と、3日前の先着順による予約ができるので、可能な限り活用しておくと、心に余裕を持って当日を迎えられます。
入場QRコードのスクリーンショット
来場当日、入場ゲートでは荷物チェックの後、入場用QRコードをタッチして入場します。その場でWebにアクセスしてQRコードを表示しようとすると、回線が混雑してページがなかなか開かない場合があります。そのため、夢洲駅に到着するまでにQRコードのスクリーンショットを撮影しておくことを強くおすすめします。
入場チケットはWeb上で購入後、アプリやブラウザで開くこともできますし、コンビニなどで発券することも可能です。
また、会場への入場用QRコードは、各パビリオンに入場する際にも同じものを使用します。当日は待受画面に設定しておくと、さらにスムーズに行動できるでしょう。
会場マップの印刷
<2025大阪・関西万博公式ライセンス商品「大阪・関西万博ぴあ (単行本)」と付属する会場案内マップ>
事前に会場マップを印刷しておくと便利です。
公式の会場マップはSDGsの観点から無料配布がなく、会場内4か所の公式ストアで1部200円で販売されています。
Web上でもマップを見ることはできますが、会場がとにかく広いため、スマホで1か所を拡大すると全体が把握しにくく、少し見づらく感じました。
そのため、事前準備として、公式サイトからデータを取り込める紙のマップを印刷しておくか、公式ガイドブックのマップを切り取っておくと安心です。さらに、気になるグルメや立ち寄りたいスポット、パビリオンの予約時間などを書き込めるのも、紙のマップならではのメリットです。
ADVERTISEMENT
ADVERTISEMENT
2. 大阪・関西万博であると便利な持ち物
- 両手が空くバッグ
- 会場マップ
- モバイルバッテリー
- ウェットティッシュ
- 日焼け止めや帽子など、日焼け・熱中症対策グッズ
- 羽織れる防寒具(夜は冷えることも)
- お弁当(飲食スペースや芝生エリアで食べられます)
- 折りたたみ椅子(休憩時に便利)
会場内は基本的に屋外のため、体温調節がしやすい服装やグッズを準備していくことをおすすめします。お土産を購入したり、荷物が増えたりすることもあるので、最初はできるだけ身軽な装備で出かけるとラクに過ごせます。
会場内には食べ物を持ち込むことができます。たくさんのベンチや休憩所も設置されているため、お弁当を食べるスペースは十分に確保できるでしょう。お弁当に限らず、お菓子などを持参しておくと、ちょっとした空腹を満たせます。
また、折りたたみ椅子を持参している方も、ごく稀に見かけました。列に並ぶときや、展示を見ている途中で足が疲れるのが心配な方は、持って行くと安心です。
ADVERTISEMENT
ADVERTISEMENT
3. 知っておくと便利な大阪・関西万博の豆知識
- 会場内・外周を走るEVバス
- 充電スポット
- 給水スポット
- 休憩所
会場内にはEVバスが運行していて、長い距離を移動する際などに活用すると体力を温存できます。特に、会場の端から反対側まで移動するような場面では役立つでしょう。料金は、1回利用が400円、1日乗り放題は1,000円(大人・小児共通)です。
<EVバスの車内から見た、夜の水上ショーの会場となる「ウォータープラザ」>
太陽光発電でスマートフォンなどを充電できるベンチ(※充電用コードは持参が必要)や、各所に設置された給水スポットも、覚えておきたいポイントです。
屋内の休憩所のほか、おむつ交換所や授乳室も整備されているので、小さなお子さま連れでも安心して訪れることができます。
<お手洗いや休憩所などがあるゾーン>
4. 外せないフォトスポット:ミャクミャク像
パビリオンを巡るのは万博会場を訪れる大きな楽しみですが、それ以外にも必ず立ち寄りたいスポットがあります。
東ゲートをくぐってすぐの場所で来場者を出迎えてくれるのが、三つ指をついた丁寧な姿勢の公式PRキャラクター、ミャクミャクです。
ミャクミャクの背後には、万博のもう一つのシンボル「大屋根リング」も映り込み、この大イベントを象徴するような一枚を撮影できます。
<東ゲート側のミャクミャク像>
西ゲート側には、両手をあげてウェルカムな姿勢のミャクミャクがお出迎えしています。
<西ゲート側のミャクミャク像>
後ろ姿もとても可愛く、思わず写真に収めたくなります。
常に人だかりができるほどの人気スポットですが、ぜひ並んで記念撮影を楽しんでください。
会場内をよく見てみると、公式キャラクター・ミャクミャクから分裂・増殖した小さなキャラクター「コミャク」があちこちに隠れています。
ミャクミャクの赤い部分は「細胞」で、分かれたり増えたりする性質を持っています。
この特性から生まれたのが、ミャクミャクが分裂してできた小さな存在「コミャク」。
イラストだけでなく、立体的な作品のコミャクも見つけました。ぜひ会場内を歩きながら、たくさんのコミャクたちを探してみてください。
5. 外せないフォトスポット:大屋根リング
大阪・関西万博の会場内をぐるりと囲む巨大な木造リング「大屋根リング」は、直径約615メートルの規模を誇り、一周すると約2キロメートル、40分ほどの時間がかかります。万博を象徴する壮大なデザインが特徴です。美しくどこまでも続くように感じられるダイナミックさに、言葉を失うほどでした。
<日中の大屋根リングの下>
大屋根リングには太陽光パネルや風力発電装置が組み込まれており、会場のエネルギーの一部を賄う役割を果たしています。万博の持続可能性と革新性を体現しており、環境への配慮が随所に感じられます。
大屋根リングの楽しみ方は、時間帯やリングの上を歩くか下を歩くかによって異なります。
リングの上には自由に登ることができ(荒天の時間帯は立ち入りが制限される場合があります)、エスカレーターやエレベーターも完備されています。リングの上にはお手洗いもあります。
<大屋根リングの上>
実際に登ってみると、芝生やお花が植えられている場所があり、居心地の良い空間が広がっていました。
大屋根リングの上から見る各国のパビリオンは、地上から見るのとはまた違った新鮮な印象を与えてくれます。
夕方になると大屋根リングにあかりが灯り、会場内が暗くなるに連れて神秘的に浮かび上がってきます。
<あかりが灯った大屋根リング>
大きな天井が開放的な空間を作り出す大屋根リングの下もぜひじっくり歩いてみてほしいです。自動販売機やゴミ箱、ベンチなどが設置されていて、休憩や会場内の通り道として移動時に利用する人が多かったです。また、絶好のフォトスポットでもあるので、お気に入りの場所を見つけて、思い思いの写真を撮影するのもいいですよ。
<屋上デッキ「スカイウォーク」から見た大屋根リングの内部>
6. 外せないフォトスポット:静けさの森
万博会場では、大屋根リング内が海外パビリオンゾーンとなっていて、その中心に位置するのが約1,500本の樹木が茂る「静けさの森」です。この森を構成しているのは、万博記念公園や大阪府内の公園などから、将来的に間伐予定の樹木を集めたものです。
静かな自然に包まれたこの空間で、少し興奮した心をゆっくりと落ち着けることができました。自由に出入りできるので、ぜひ会場内で近くを通った際や、一息つきたいときに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
7. 要注目のパビリオン:大阪ヘルスケアパビリオン
大阪・関西万博には160以上の国・地域や国際機関が参加し、各国の展示館であるパビリオンは180以上にのぼります。気になるパビリオンを訪れ、文化や研究についての情報を収集しながら体験することで、刺激的な時間を過ごせます。中でもぜひ訪れてほしいのが「大阪ヘルスケアパビリオン」です。
地元大阪が「REBORN(リボーン)」をテーマに用意した大阪ヘルスケアパビリオンでは、近未来の都市生活における最先端の医療技術やヘルスケア、食、文化などを体験できます。
鳥などの生き物の巣を模した外観は、大阪の自然と生命のつながりを象徴しています。循環する水が流れることで、環境と共生する空間が生まれ、生命力を感じさせるデザインとなっています。
<大阪ヘルスケアパビリオンのエントランス「アトリウム」>
「リボーン体験」では、健康データを測定し、25年後の自分に会いに行くことができます。このリボーン体験をする場合は事前予約が必要です。
事前に専用アプリをダウンロードし、簡単な登録を済ませます。まずは、自分の名前が書かれたリストバンドを発行・装着し、カラダ測定ポッドに入ります。
ここで、写真やセンサーを使って髪、脳、心血管などの身体情報を測定します。
<カラダ測定ポッド>
2階に移動すると、測定した健康データをもとに、25年後の自分(アバター)がモニターに映し出されます。
その先には、さまざまな企業の展示ブースが並んでいて、各ブースにあるたまご型の光にリストバンドをタッチしながら、ミライのヘルスケア体験を進めていきます。いくつのブースに立ち寄ってもいいので、栄養、細胞、繊維などの観点から、美容や医療の進化した技術をどんどん試してみましょう。
主催者展示の「パーソナルフードスタンド」では、AIが一人ひとりの体の状態に合わせてパーソナルなアドバイスをしてくれます。現在の健康状態に合った食の提案を受けたあと、「ヘルスケアベンダーマシン」からパーソナルフードが出てきて、持ち帰ることができます。その日からすぐに実践できるヘルスケアの提案が、とても魅力的です。
<中央下にあるのが、たまご型の光>
江崎グリコ株式会社の「細胞研究所」では、「細胞ケア」をテーマに、細胞の老化にアプローチする方法を探っています。生きるうえで欠かせない"食"による細胞ケアは、老化を遅らせるヘルスケアとして研究が進められているのだとか。細胞の模型やタッチパネル式の画面を使って、楽しみながら理解を深めることができます。
全部で10以上の展示ブースを巡るのに、私は約1時間半ほどかかりました。
ブースにあるたまご型の光にリストバンドをタッチしながらヘルスケア体験を積み重ねていくことで、体験前と比較して、25年後の自分がどれほど健康的になったかをモニターで確認できます。最後には、モニターに映し出された未来の自分が健康的な体で賑やかなパレードに参加し、華やかに体験が締めくくられます。
リボン体験ルート以外にも、まだまだ魅力的な展示が待っています。iPS細胞に関する展示や、「ミライ人間洗濯機」など話題の技術を間近で見られます。
展示ブースの最後には、食のブース「ミライの食と文化」があり、さまざまなグルメを購入できます。印象的だったのは、ロボットが作る大阪名物のミックスジュース。ミャクミャクが描かれた可愛らしいカップで提供されます。
また、大阪市北区に本部を構える「ほっかほっか亭」も出店しています。私は限定の「ワンハンドBENTO 海苔弁」を購入。
パビリオンを出てすぐの屋外イートインスペース「リボーンテラス」で、美味しくいただきました。
大阪ヘルスケアパビリオンでは、未来や命について改めて考える、貴重な時間を過ごせます。お一人での参加はもちろん、家族やカップルで一緒に体験すれば、将来の健康について語り合うきっかけにもなり、楽しく盛り上がれますよ。
8. ポイントを押さえて楽しく快適な大阪・関西万博を!
今回ご紹介したポイントも参考にして大阪・関西万博を訪れれば、充実した時間が過ごせるはずです。暑い季節には特に、自動販売機で水分補給をこまめに行い、日中は日焼け対策を忘れずに。雨が降った際や夜は、温度調節をしっかりして快適に過ごせるように準備をしておくことが大切です。
大阪・関西万博は184日間の開催を経て、2025年10月13日(月)まで開かれています。ぜひ、このギネス記録にも登録された大屋根リングや、会場内でしか体験できない各国のパビリオンを訪れ、すてきな思い出を作ってみてくださいね。
>>大阪・関西万博の特集サイトはこちら
関連記事
ADVERTISEMENT
ADVERTISEMENT