2025.5.7

飛行機で座るのはどこの席がいい? どんな席がいい? アンケート調査結果

飛行機に乗るときにどの席に座るかは、旅の快適さを左右する重要なポイントです。「窓から見える風景を楽しみたい」「トイレに行きやすい席がいい」など、それぞれの好みや目的によって理想の席は異なるもの。

今回は「飛行機で座るのはどこの席がいいか・どんな席がいいか」というテーマで、アンケート調査を実施しました。窓側・真ん中・通路側の人気度や、座席選びで重視するポイントをランキング形式でご紹介します。これから飛行機での旅行を計画している人は、ぜひ座席選びの参考にしてみてくださいね。

【調査概要】

  • 有効回答数:560名
  • 調査期間:2025/3/11~2025/3/16
  • 調査機関:株式会社ジャストシステム(「Fastask」利用)
  • 調査対象:全国、20代以上の男女
  • 調査手法:Webアンケート

目次

<1. 飛行機で座るのはどこの席がいい?>

<2. 飛行機ではどんな席に座りたい?>

<3. 飛行機の座席指定の方法は?>

<4. あなたは飛行機のどこの席がいいですか?>

<5. 関連記事>

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1. 飛行機で座るのはどこの席がいい?

飛行機の座席は、大きく窓側・真ん中・通路側の3つに分かれます。それぞれに魅力がありますが、一体どの席が一番人気なのでしょうか。

全国の20代以上の男女560名に「飛行機に乗るとしたら、どこの席に一番座りたいですか?」と質問した結果は、以下のとおりとなっています。

1位 窓側の席(60.2%)

窓際の席

1位は「窓側の席」(60.2%)で、全体の6割以上の人に選ばれる結果に。最大のメリットは、なんといっても空からの絶景を楽しめることでしょう。アンケートでも「空の様子を見ていたい」や「離着陸時の地上風景や、見える限りの陸地を見たいから」などのコメントがいくつも見られました。飛行機に乗る機会はそう頻繁にあるわけではないため、窓からの非日常的な景色に期待が高まりますよね。

また、壁にもたれて休みやすい点や、隣の人を気にせず比較的プライベートな空間を確保しやすい点も人気の理由として挙げられます。特に深夜便や長時間のフライトでゆっくり眠りたい人には、窓側の落ち着いた空間は大きなメリットとなるでしょう。

2位 通路側の席(21.6%)

通路側の席

続いて2位にランクインしたのは、全体の21.6%の人に選ばれた「通路側の席」です。通路側は「立ちやすい席を求める人」から人気のある傾向に。特に気兼ねなくトイレに行ける点に魅力を感じる人が多く、アンケートでも「トイレに行きやすいから」との声がかなり見られました。

席を立ちやすいため、長時間のフライトで少し足を伸ばしたいときや、頭上の荷物棚から必要なものを取り出したいときにもスムーズです。

また、目的地に到着後、早く降機できる点も見逃せないポイントのひとつ。到着後すぐに行動したい人や、乗り継ぎ便への時間的余裕がない人などにとって、利便性の高い選択肢だといえるでしょう。

3位 真ん中の席(6.4%)

真ん中の席

真ん中の席を選んだ人は6.4%と、窓側や通路側に比べて少数派となりました。景色が見えにくく、両隣に人がいると席を立ちにくいというイメージから、真ん中の座席を避ける人もいるでしょう。

しかし、航空会社や予約状況によっては、真ん中の席の指定料金が窓側や通路側の席より安くなるケースや、比較的空いている便にて両隣が空席となるラッキーなケースも。

また、「自分が真ん中席にいるということは両隣は一人客であり、落ち着いて過ごせる」と考える人もいるようです。アンケートでは「間に挟まれることで安心感がある」といった回答も見られ、真ん中席に座ることをポジティブに受け止めている人もいることがわかりますね。

なお、どこの席に一番座りたいかについて「わからない」と答えた人は11.8%です。特にこだわりがなかったり、飛行機にあまり乗ったことがなくて、実際どこの席がいいのかイメージできないといった方もいるでしょう。

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2. 飛行機ではどんな席に座りたい?

一番人気があるのは窓側だとわかりましたが、今度は、どこの席かではなく、どんな席が人気なのかについて着目してみましょう。「飛行機ではどのような席に座りたいですか。特に重視したい要素として、当てはまるものを全て選んでください」という質問の結果をご紹介しましょう。

※同行者の存在は無視し、同行者の隣の席といった要素も「その他」に含めないものとして選択していただいています

1位 景色を楽しめる席(44.5%)

最も多くの人から選択されたのは、「景色を楽しめる席」(44.5%)です。窓から見える非日常的な外の風景は飛行機旅の醍醐味であるため、この希望をかなえられる「窓側」の席の人気が高くなる結果に。

窓側の席のうち、翼の上だと視界が遮られることもあるため、よりクリアな景色を楽しみたいなら翼の前方か後方の席がおすすめです。また、日の出や日没を楽しみたい場合は、飛行方向と時間帯を考慮して東向きか西向きの窓側を選ぶと、感動的な景色に出会える確率が高まるでしょう。

2位 安全性が高い席(31.2%)

次いでランクインしたのは「安全性が高い席」で、全体の31.2%の回答数を集めました。万が一への備えとして、少しでもリスクの低い席を選びたいと考える方は少なくないようです。

一般的に、機体後方の通路側が比較的安全性が高いとされますが、状況による部分も多いため一概にはいえません。また、非常口付近の席は脱出しやすいといわれているものの、緊急時に援助義務がある点には注意が必要です。

3位 足元が広い席(29.6%)

3位に選ばれたのは、「足元が広い席」(29.6%)です。エコノミークラス症候群の予防にもつながるため、長時間のフライトでは特に足元が広い席のありがたみを感じますよね。

足元のスペースが広い席の代表例は、非常口のすぐ近くの席やバルクヘッドの席(前方に壁のある席)で、航空会社によってはこういった座席を有料で事前指定することも可能です。ただし、非常口座席では荷物を足元に置けなかったり、バルクヘッドの席では肘かけが固定されていたりするなどの特徴があるため、注意するようにしましょう。

4位(同率) 席を立ちやすい席(27.3%)

長時間のフライトでは、適度に立って体を伸ばしたくなったり、トイレに行ったりする機会が多いものです。そのため「席を立ちやすい席」を求める声もよく見られ、4位にランクインしました(27.3%)。

この条件を満たすのは通路側の座席で、誰かに声をかけることなく自由に動けるためストレスなく過ごせます。また、前述したバルクヘッドの席も前方が広いため、比較的席を立ちやすいといえるでしょう。

4位(同率) 静かな席(27.3%)

「静かな席」も全体の27.3%の回答数を集め、同率4位にランクイン。エンジン音から遠い前方の座席や、翼より前の席が比較的静かだとされています。また、通路側の席よりも窓側の席のほうが人の行き来が少ないため、睡眠を重視する人やノイズに敏感な人には適しているでしょう。

一方、機内食の配膳が始まるギャレー(キッチン)付近やトイレ周辺は、人の往来が多いため静けさを求めるなら避けることをおすすめします。

6位 早く降りられる席(20.7%)

6位に選ばれたのは、「早く降りられる席」(20.7%)です。到着後、いち早く飛行機を降りたい人には、前方の通路側の席が最適。特に時間に余裕がない乗り継ぎがある場合や、人混みを避けたい場合に重宝します。ビジネスクラスなど上位クラスの座席も優先的に降機できるため、急いでいる場合はアップグレードを検討するのもひとつの手段です。

反対に、機体後方の窓側だとほかの乗客が降りるのを待つ必要があり、時間がかかってしまうことでしょう。

7位 トイレに近い席(20.0%)

トイレに近い席は、全体の5分の1程度である20%の人が選択。トイレの場所は航空機の種類によって異なりますが、一般的には機体の前方と後方に設置されています。子ども連れの場合や、頻繁にトイレを利用する場合は、後方の通路側の席が便利でしょう。

ただし、トイレ付近は人の往来が多いうえにドアの開閉音や臭いが気になることも。トイレのすぐ隣ではなく2~3列離れた席を予約するなどして、少し距離をとるのもひとつの手です。

8位 揺れにくい席(13.0%)

8位にランクインした「揺れにくい席」(13.0%)は、飛行機の揺れが苦手な人にとって重要な選択基準です。一般的に、飛行機の重心は主翼部分にあるため、主翼のある機体の中央付近は揺れの影響を受けにくいとされています。反対に、重心から遠くなる後方は揺れを感じやすくなるため、揺れが苦手な人は避けるようにすると良いでしょう。

9位 酔いにくい席(11.4%)

9位には、「揺れにくい席」と僅差の11.4%の回答率で「酔いにくい席」が入りました。乗り物酔いが心配な場合も、揺れにくい席と同様に主翼付近である中央部の座席がおすすめ。また、酔いにくい席を指定することに加えて、空腹や満腹の状態を避けて搭乗したり、酔い止めの薬を飲んでおいたりするといった対策をとるのも効果的です。

10位 荷物を出し入れしやすい席(10.4%)

続く10位は「荷物を出し入れしやすい席」(10.4%)でした。フライト中に本やPC、上着などを頻繁に出し入れしたい人にとっては、スムーズな収納棚へのアクセスが重要に。

この希望を最もかなえやすいのは、やはり通路側の席でしょう。頭上の収納棚に直接手が届きやすく、隣の人に気兼ねなく荷物を出し入れできる点が魅力です。逆に、窓側や真ん中の席だと隣の人に一度立ってもらう必要があり、やや手間がかかってしまう可能性があります。

11位 客室乗務員に声をかけやすい席(6.4%)

客室乗務員に声をかけやすい席を希望する人も、一定数いました(6.4%)。飲み物の追加オーダーや毛布の利用など、困ったことがあった際にすぐに相談できる点が魅力で、安心感を求める人に支持されているようです。

おすすめの座席は、ギャレー(キッチン)近くの通路側の席。客室乗務員が頻繁に通るため、比較的スタッフの目に留まりやすいでしょう。ただし、ギャレー付近は人の往来や作業音が多いため、落ち着かない可能性がある点には注意が必要です。

12位 トイレから離れた席(2.3%)

少数派ながら「トイレから離れた席」を希望する声もあり、全体の2.3%の回答数を集めました。トイレ近くは人の行き来や臭い、開閉音などが気になるため、避ける方もいるようです。

静かにリラックスして過ごしたい場合は、トイレから距離のある機体の中央部や前方エリアを選ぶと良いでしょう。特に、窓側であれば人の動きの影響を受けにくいため、落ち着いて過ごしたい人におすすめですよ。

3. 飛行機の座席指定の方法は?

飛行機の座席指定方法は航空会社によって異なるものの、航空券の予約時や購入後、チェックイン時などに行うのが一般的。

JALやANAなどのフルサービスキャリアでは、予約時に追加代金がかからず座席指定できるケースが多い傾向にあります。一方、LCC(格安航空会社)のPeachやジェットスターなどでは、座席指定が有料オプションとなっているケースがよく見られます。

予約時に座席指定できなかった場合でも、搭乗日近くのオンラインチェックイン開始時に指定できることがあるので、定期的にWebサイトやアプリを確認してみるといいでしょう。

4. あなたは飛行機のどこの席がいいですか?

フライト中の快適さを左右するともいえる、飛行機の座席。今回のアンケートでは景色を楽しめる窓側が人気でしたが、安全性や足元の広さ、移動のしやすさなど、飛行機の席を選ぶ基準は人によってさまざまです。

予約状況やタイミングによっては理想的な席がとれないこともありますが、どの席にもそれぞれ異なる魅力があるもの。各席の特徴やメリット・デメリットを理解しておき、旅のスタイルや優先順位に合った座席で素敵な空の旅を楽しんでくださいね。

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出典: https://tabicoffret.com/article/82586/
この記事を書いた人 旅の基本情報お届け部

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