2023.9.6

【岡山から高知】青春18きっぷで岡山から高知へ、各駅停車で四国縦断の見どころを紹介

夏休みと言えば青春18きっぷが発売されます。こちらの切符は各駅停車と快速だけしか乗れず、特急に乗ると特急券だけでなく乗車券も必要となり、あるいはJRから独立したローカル線に使えないなどの制約はありますが、JR全線1日乗り放題のため、魅力的な鉄道旅ができます。

今回は岡山駅から高知駅までの間を、青春18きっぷを使って快速と各駅停車の列車を乗り継いで鉄道旅をしてみました。

目次

四国縦断の魅力1 岡山から瀬戸大橋を渡る

快速マリンライナー

今回の旅の出発点は岡山駅、本来なら特急南風号にのれば2時間半もかからない間に高知駅に到着しますが、今回は青春18きっぷを使っての四国縦断です。岡山駅9時54分発の快速マリンライナーに乗ってまずは坂出駅に向かいます。

茶屋町駅から瀬戸大橋線

マリンライナーは岡山の南西にある早島の田園地帯を抜け、茶屋町駅から瀬戸大橋線に入ります。しばらくトンネルが続きますが、突然開けたところに出ると本州側最後の駅、児島駅に到着します。児島駅からはいよいよ瀬戸大橋を渡ります。

車窓

児島駅からトンネルに入りそれが抜けると、瀬戸大橋に入りました。列車はゆっくりと走行するので車窓から存分に景色が堪能できます。

途中幾つもの小島を経由しているのでひとつひとつの橋はそれほど永く感じません。10分ほどの間、橋の上から見える小さな島や遠くの風景は絶景です。与島を越えてふたつの備讃瀬戸大橋を渡るといよいよ四国に入ります。

車窓

四国に入ると大きな埋立地・番の洲町の上にある高架線を列車が走ります。坂出港沖合4km地点に浮かんでいた沙弥島と瀬居島を陸続きにした大きな埋立地がひろがっている中を列車は速度を上げて通過していきます。

石油コンビナートの上を列車は走っていきます。やがて宇多津方面とわかれていくと、列車は10時35分に坂出駅に到着しました。

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四国縦断の魅力2 坂出、多度津、琴平

丸亀駅

坂出駅で多度津行きに乗り換えました。10時39分発と4分間だけの待ち合わせだったため、とても効率が良かったです。坂出からの列車は瀬戸大橋を左手に見ながら宇多津駅に到着したのち、丸亀駅に到着、その後10時54分に多度津駅に到着しました。ここは今回の中でもっとも乗車時間の短い列車旅でした。

多度津

多度津駅は高知方面に向かう土讃線と愛媛松山方面に向かう予讃線に分かれています。多度津駅で50分ほど待った後、11:39分多度津発阿波池田行きの列車に乗り込みました。

琴平

阿波池田駅行きの列車には通学生が多く乗車してきましたが、三駅先の琴平駅まででほとんどが降りていきました。琴平駅には金比羅宮、ひとつ手前の善通寺駅は空海の生まれ故郷があるところです。

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四国縦断の魅力3 スイッチバック駅

スイッチバックで有名な秘境駅

琴平駅を過ぎるといよいよローカル色が豊かな山岳地帯に入っていきます。ちょうど香川県から徳島県に入ったところにある、最初の駅の坪尻駅に到着しました。この駅はスイッチバックで有名な秘境駅です。

スイッチバックで有名な秘境駅

駅を通り過ぎるようにゆっくりと進んだ普通列車は、停車すると運転手が反対側に向かいます。そしてバックするように逆方向に進むと今度は駅のほうに入っていきます。坪尻駅に停車中は特急列車待ちをしているので、鉄道が好きな人たちが列車を降りてその瞬間を撮ろうと待ち構えています。

スイッチバックで有名な秘境駅

せっかくなので決定的な瞬間を取ろうと駅に出ると、ちょうど反対側から特急列車が走ってきました。他の鉄道ファンに交じって見事にその瞬間を撮影に成功。特急列車が通過した後みんな客席に戻ると、列車は何事もなかったように動きだします。

吉野川

坪尻駅を発車した普通列車は、箸蔵寺を結ぶロープウェイの前を通り180度近くカーブをして吉野川を渡ります。そして12時48分阿波池田駅に到着しました。

四国縦断の魅力4 阿波池田駅で途中下車

阿波池田駅

阿波池田駅では1時間の待ち時間があるので、途中下車してみました。青春18きっぷはこれが簡単にできるのが良いです。駅の観光案内所で情報をもらった後、最初に向かったのは大きなアーケード。バスも走るアーケードは夏の暑いときにはとても歩きやすかったです。

アーケード

アーケードには気になるお店がいくつもあります。今回は時間が限られているので立ち寄ることはできませんが、気になるお店の外観を何枚か撮影しました。

古い建物

アーケードを抜けるとところどころには、池田のうだつの家と呼ばれるに古い建物がいくつか残っていて、観光案内図を頼りに歩いていきました。まとまってあるのではなく、数軒歩くと、古い建物があるというイメージです。

たばこ資料館

訪問した日は残念ながら定休日のため、外観しか撮影できませんでしたが、阿波池田の町中では100年以上前のたばこ業者の住まいを使ったたばこ資料があります。ここは江戸時代から明治にかけて刻みたばこで栄えた町の歴史を学ぶことができます。

公園

阿波池田の駅前の町歩きは1時間あれば十分ですが、最後にスーパーに立ち寄り買い物をしたので、時間がぎりぎりになりました。スーパーは駅から歩いて5分程度と非常に近いところにあるのでとても便利です。

スーパーから駅に向かう際には線路沿いにあるへそっこ公園を経由すると近道となって非常に便利です。

四国縦断の魅力5 車窓から見える大歩危渓

普通列車

阿波池田から再び普通列車にのります。13時49分発で高知行きのため、途中下車せずにこの列車で一気に高知に向かいます。阿波池田駅を出発した列車はやがて祖谷口駅あたりを過ぎると渓谷が見えてきました。

この辺りの渓谷は大歩危峡と呼ばれているスポットです。ちなみに大歩危とは「ぼけ(歩危:崖)」道を大股で歩くと危ない場所と言う意味があります。

大歩危

大歩危峡は吉野川中流域にある渓谷で、大歩危・小歩危と呼ばれる絶景地が見えてきます。車窓からも眺められますが、トンネルが多く、風景はところどころ途切れてしまいます。

それでも長い距離渓谷が続くので車窓から存分に楽しめます。川にはカヤックやラフティングを楽しんでいる船の姿が見られました。またかつての橋が新しい橋に置き換わり、その名残だけが残っているスポットもあります。さらに鉄道からの対岸には道の駅や大歩危峡観光遊覧船乗り場などの建物が見えます。

四国縦断の魅力6 大杉から御免へ 

大杉から御免へ 

大歩危を過ぎてもしばらく吉野川の景観が見られます。高知県内に入るとやがて樹齢が3000年もあるというパワースポットの大木、杉の大杉の最寄り駅大杉駅を過ぎていきます。

さらにその先には鉄橋の上に駅のホームがあるという、土佐北川駅に入りしばらく停車、対向車を待ちました。さらにその先にはもうひとつのスイッチバックの秘境駅、新改駅に列車は入ります。坪尻駅同様にいったんバックして駅の中に入ると、特急列車が通過していきました。土讃線のこのエリアは乗客を飽きさせない風景と駅が続きます。

土佐山田駅

親改め易を過ぎると急に視界が開けていき、やまから里に下りてきたのがわかります。土佐山田駅では龍河洞に向かう最寄り駅ですが、この駅から通学者を中心に乗客が増えていきます。

やがてごめんなはり線の乗換口でもある御免駅に到着すると、高知駅はすぐ目と鼻の先です。

四国縦断の魅力7 高知駅到着

高知駅

御免駅から高知駅の間は並行して高知市電も走るルートで、郊外の風景が広がっています。二毛作を行っているので夏の時点で稲刈りが終了している田んぼとこれから成長し始めている稲の両方が見られました。

土佐三志士像、幕末に活躍した土佐藩の志士、武市半平太、坂本龍馬、中岡慎太郎

こうしてついに終点の高知駅に到着しました。時刻は16時6分着で6時間以上かかかって到着しました。高知駅は高架駅です。

駅前の観光案内所の前、こうち旅広場の前にはインパクトのある三体の銅像があります。これは土佐三志士像とよばれるもので、幕末に活躍した土佐藩の志士、武市半平太、坂本龍馬、中岡慎太郎です。

四国縦断で見つけた酒蔵

四国縦断で見つけた酒蔵

四国の中心部にはいくつかの造り酒屋、酒蔵がありますが、阿波池田駅で途中下車した際に見つけた三芳菊酒造(みよしきくしゅぞう)さんで日本酒をお土産に買いました。

屋根瓦

酒蔵の建物自体も阿波池田のうだつ家のひとつで見ごたえがあります。屋根を見ると個性的な屋根瓦があり、一見の価値があります。

お酒

中に入りました。お酒が入っている冷蔵庫から自由に選べるようになっており、店の人に頼めば試飲もできるようです。時間がなかったので試飲はしませんでしたが、数ある中で選んだお酒を持ち帰って味わうととても美味しく正解でした。

三芳菊酒造

  • 住所:徳島県三好市池田町サラダ1661
  • TEL:0883-72-0053
  • 公式SNS:Facebook

四国縦断を各駅停車で旅すると、特急列車では味わえない旅の醍醐味があります。

電車

岡山から高知までは特急列車の本数も多く、2時間30分で着くので大変便利ですが、特急のためリラックスしたシートで快適に走行するのであっという間に到着する分、途中からの車窓などの眺めが見られないなど旅の醍醐味としては少し寂しさを感じます。

青春18きっぷを使った各駅停車の旅は、長距離移動には適していない固めの座席を使うだけでなく、今回は6時間以上かかりました。

決して楽な旅ではないのですが、スイッチバックの様子や珍しい駅などが見られたり、途中の絶景をゆっくり眺められるだけでなく列車の乗り換え時間を利用して町を散歩で着たりと鉄道旅の醍醐味が存分に味わえます。

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出典: https://tabicoffret.com/article/81397/
この記事を書いた人 万代正平

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