千葉県松戸市に拠点を構える洗車専門店「P's Garage」。オープンから2年目を迎えた同店が新たに打ち出した「洗車のサブスクリプション(定額制)」が車を愛するオーナーたちの間で話題を呼んでいる。 洗車といえば「汚れたら行うもの」「時間があるときに済ませる作業」と捉えられがちだ。しかし近年、カーライフの質を重視するオーナーを中心に、洗車の位置づけが大きく変わり始めている。千葉県松戸市の洗車専門店「P's Garage」が打ち出した“洗車のサブスクリプション”は、そうした価値観の変化を象徴するサービスだ。 同店の洗車サブスクメニューは、「作業の効率化」や「安売り」とは一線を画す、プロフェッショナルによるメンテナンスとしての洗車とのこと。今回は代表の大見玲依氏に詳しく話を伺った。
代表の大見 玲依氏なぜ今、「洗車の定額制」なのか洗車の本質は「頻度」と「質」にある。
最近は映画や音楽だけでなく、様々な分野で人気のサブスクリプションサービス。とはいえ、手洗い洗車を定額制で提供するというのは、まだ一般的とは言えない。今回新たに誕生した洗車のサブスクリプションメニューには、どのような狙いがあるのだろうか。
「洗車のサブスクメニューは、毎月『3pH洗車』をベースに、定期的に洗車を受けていただくプランです。洗車において最も大切なのは、実は『頻度』。どれだけ高価なコーティングをしていても、放置すれば汚れは蓄積し、塗装を傷めてしまいます。ですから我々プロが毎月一台一台の車を継続的に見ることで、適切なタイミングでスケール(水垢)除去や鉄粉除去をご提案できる。これが車を長期的に美しく保つための最適解だと考えています。このようにプロと一緒に愛車の状態を確認できる安心感が、このサービスの核になっていると考えています。」
これまでの手洗い洗車サービスといえば、「施工後の輝きで満足感を出すか」が重視されてきた。しかし大見氏の言葉から見えてくるのは、洗車を“点”ではなく“線”で捉える発想。定額制という仕組みは、価格以上に「継続して関わること」を前提にしているのだ。
プロの目でボディの状態や付着した汚れなどをチェックしてくれる。状態の変化を知るのはメンテナンスの第一歩だ。
継続してプロの目でボディの状態を確認してもらう事で愛車をベストなコンディションで維持することができる。 異変に気づく。洗車を通じた「予防医学」
継続してプロの目でボディの状態を確認してもらう事で愛車をベストなコンディションで維持することができる。異変に気づく。洗車を通じた「予防医学」
定期的にプロの目で洗車をすることで、具体的にどのようなメリットが生まれるのだろうか。
「多くのオーナー様は、愛車の塗装が今どういう状態なのか、正確にはわからないものです。『どこからが危険なラインなのか』を我々が毎月チェックし、適切なタイミングでアドバイスできる。これは単なる洗浄作業ではなく、いわば車の定期検診のようなものだと考えています。」
「たとえば、サブスクのお客様の車を洗車していて、ワイパーを上げたところ、大きな『飛び石』の傷を見つけた事があります。普段なんとなく洗車していると気づきにくいような場所でしたが、我々が指摘させていただき、翌日そのお客様がディーラーに持っていったところ、『この段階ならリペアで間に合う』と言われたそうです。後日、『サブスクに入っていて本当に良かった!』とうれしい電話をいただきました。こういう『気づき』の提供は、毎月見ているからこそできることだと思います。」
「ネガティブな変化、つまり傷や通常洗車では落ちないスケール汚れの付着などに、いち早く気づいて解決策を提案する。このサイクルが、愛車の寿命を延ばすことにつながります。
ここで興味深いのは、「洗車=汚れを落とす行為」ではなく、状態変化を発見するためのいわば「診察」として語られている点だ。医療における“予防医学”と同じく、トラブルが顕在化する前に兆候を見つけること。その役割を洗車が担うという視点は、従来の洗車観を変えるものと言っても良いだろう。
お客様と、愛車と対話をする事でトラブルが深刻になる前に見つけるのが大事だとか。マニアをも唸らせる「柔軟性」と「信頼」
同店は千葉県の松戸市に店を構えるが、都内や川崎からも利用者が多く訪れるという。
「基本は月に1回、特定の期間内に受けていただくプランで、価格も通常より20%ほどお得に設定しています。近隣の松戸ナンバーの方はもちろんですが、都内や、遠い方だと川崎から毎月2時間かけて来てくださる方もいらっしゃいます。一度当店で洗車をご依頼いただき、その場でサブスクへの入会を決める方が多いですね。」
「中には非常に熱心な方もいて。月に1回はプロに任せつつ、その間にも自分で洗いたいとセルフで来店される方もいらっしゃいます。」
「サブスク入会時には、まず鉄粉・スケール除去を含む『全部載せ』を20%オフで施工し、一旦ボディの状態をリセットしてから定額プランを開始して頂きます。この『最初にリセットをする』というプロセスが、その後のメンテナンスを容易にするという効果があるのです。」
一度ボディを「まっさら」な状態にしてからが洗車サブスクメニューのスタート。
近隣のみでなく、遠方からも来店する利用者が多いという。施工後の30分が真のサービス。「嘘のない」コミュニケーションが口コミを広げる
近隣のみでなく、遠方からも来店する利用者が多いという。施工後の30分が真のサービス。「嘘のない」コミュニケーションが口コミを広げる
同店ではGoogleの口コミでも高評価をマーク。中でもスタッフとのコミュニケーションが高く評価されている。一体どのような工夫をしているのだろうか。
「実は、施工が終わった後にあえて『30分』のバッファ(空き時間)を作っています。ただ車を返して終わりではなく、そこでしっかりオーナー様と対話するためです。なぜこの汚れが残ったのか、次はどう対処すべきかを丁寧に説明させて頂きます。」
「車の汚れ方を見れば、その一ヶ月の使い方が大体わかります。『今回は峠に行きましたか?』とか『海沿いを走りましたね?』といった会話から、それぞれの汚れへの対処法などをアドバイスさせていただく。また、洗浄で落としきれない汚れについてもきちんとご説明させていただき、その原因などを一緒に探っていきます。こうした嘘のない密なコミュニケーションを大切にしています。」
「時には、当店の洗車では対応できないと判断する場合もあります。たとえばクリア層まで傷んでいるような場合、『これは磨き専門店や板金ができるショップに行った方が良い』と正直に伝えています。目先の利益ではなく、お客様にとって、車にとって、何が最善かをプロとして提案する。この『嘘のなさ』が、お客様との信頼関係を築いているという自負があります。」
回転が重要な手洗い洗車専門店にとって、30分の“作業をしない時間”を確保するのは容易ではない。それでも対話を優先する姿勢からは、洗車の価値を結果だけでなくプロセスに見出していることがひしひしと伝わってくる。
愛車の利用シーンをはじめ、疲れている素材(樹脂パーツ、メッキパーツ)などでもそのケア方法は異なるのでプロからのアドバイスは非常に参考になる。
プロの目線で愛車の状態を定期的にチェックしてくれるので最良のボディコンディションを維持できる。洗車は「作業」から「ケア」の時代へ
今回P's Garageの洗車サブスクサービスを取材して感じたのは、彼らが提供しているのは単なる「表面的なキレイさ」ではなく、定期的な対話と観察を通じ、お客様の愛車を守り抜く「ケア」の精神。
サブスクリプションという仕組みは、その信頼関係を継続するための、一つの必然的な形なのだろう。
P'sGarageの公式サイトはこちら
所在地: 〒270-0025 千葉県松戸市中和倉506
※完全予約制
※コースについて詳しくは店舗までお問合せください。
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