2025.6.26

梅雨が明けても台風にゲリラ豪雨! やるとやらないじゃ天国と地獄ほど違うクルマの雨対策

梅雨が明けても台風にゲリラ豪雨! やるとやらないじゃ天国と地獄ほど違うクルマの雨対策

この記事をまとめると

■夏から秋にかけて梅雨やゲリラ豪雨によって雨の日が増える

■本格的な雨が降る前にワイパーやタイヤの溝チェックは前もって行いたい

■雨の日は危険が伴うので事前チェックが重要だ

大雨の前に見直したい愛車の雨対策

 6月19日現在、北海道を除く本州各地が梅雨入りしています。そのいっぽうで、沖縄および奄美地方はすでに梅雨明けしており、ひと足先に本格的な夏の到来です。

 梅雨入りしたかと思いきや、連日の猛暑……。「梅雨のなか休み」とはいいながらも、この暑さは体に堪えます。とはいえ、「いったい梅雨はどこへいった?」と油断しているうちに、すぐにゲリラ豪雨の時期がやってきます。

大雨のイメージ

 つまり、連日の大雨でクルマの運転にも危険が伴います。日ごろのメンテナンス不足がたたっての事故や愛車のトラブル、さらには不快な思いは避けたいところです。

 そこで今回は「空梅雨だからと侮るなかれ! 梅雨末期の豪雨に向けて準備しておきたい梅雨対策9選」と題して、この時期に対処しておきたい項目をピックアップしてみました。

■ウオッシャー液の残量確認&補充

 誰もができる愛車のメンテナンスとしてウオッシャー液の補充が挙げられます。撥水機能付きなど、ホームセンターやカー用品などでもさまざまな種類のウオッシャー液が販売されています。さまざまな成分が混じることを避けるためにも、できれば同じもの(用途のもの)を使い続けることをおすすめします。

ウォッシャー液を補充するイメージ

■ワイパーブレード&ゴムの状態の確認

 梅雨時ともなれば、ワイパーを使用する機会も必然的に増えます。しかし、ワイパーブレードやゴムが劣化していては本来の能力を発揮することができません。愛車のワイパーに合致する品番は取扱説明書などに記載されていますし、ネットで検索すれば、よほどのレア車でない限り品番を調べられます。必要に応じて交換して、梅雨の時期、そして梅雨明け後のゲリラ豪雨などに備えましょう。

ワイパーを動かすイメージ

■フロントガラスの油膜取り

 フロントガラスがどうもギラギラしていて見にくい……。もしかしたら、ガラスの外側に油膜がびっしりとこびりついているかもしれません。カー用品店やホームセンター、ネット通販でもさまざまな油膜取りが販売されています。いい機会なので、ワイパーブレードおよびワイパーゴムの交換とセットで油膜取りもやってしまいましょう。

油膜取りのイメージ

■タイヤの溝の確認

 大雨のなかを走ることも想定されるだけに、タイヤの溝がしっかりと残っているか確認するまたとない機会です。その理由として、梅雨時であれば水を後方へと飛ばす排水機能が重視されますが、梅雨が明けて猛暑の時期はバーストを回避するための予防整備的な意味合いもあります。事故やトラブルを回避するためにも、スリップサインが出ていたらすぐにでも交換してください。

タイヤチェックのイメージ

■フロントガラスの撥水コート

 高速道路走行時など、ワイパーを使わなくても雨水を弾いてくれる撥水コートもこの時期に施工しておきたいところです。市販の撥水コートだけでなく、ガソリンスタンドやコーティング専門店などで施工してもらえる本格的なものまで種類はさまざま。後者の場合、油膜をきちんと除去してから施工してくれるので、より撥水効果を期待できます。

撥水加工したフロントウインドウのイメージ

車内のお手入れも忘れずに

■室内の清掃と消臭

 湿気が車内にこもりがちな梅雨の時期だけに、臭いも気になることが増えます。車内で飲食をした場合、食べかすを落としてもそのまま放置……という人も少なくないはず。掃除機で室内のゴミを吸い取り、さらに消臭スプレーや消臭剤を置くことでイヤな臭いを取り除くことができます。なお、喫煙者であれば、天井についたタバコの臭いをクリーナーで拭き取るだけでも効果が期待できるのでおすすめです。

掃除機がけのイメージ

■エアコンのクリーニング(&エアコンフィルターの交換)

 外は蒸し暑い、車内は湿気でこもりがち。フロントガラスの曇りを取り除きたい。この時期、必然的にエアコンをオンにする機会が増えます。それとともに、吹き出し口からイヤな臭いが。主な原因はエバポレーター(冷却器)に発生するカビだといわれています。数千円の出費となりますが、ディーラーやカー用品店などでエアコンクリーニングのメニューがあるので、臭いが気になっているとしたらこの機会に試してみてください。

エアコンメンテナンスのイメージ

 その際、エアコンフィルターも交換するとさらに効果的です。品番や適合車種が分かればネット通販で入手できることが多く、DIYで交換すれば費用をグッと抑えられます。

■除湿剤を置く

 ホームセンターなどで売られている3個1パックで売られていることが多く、また100円ショップでも入手可能です(ただしこちらは1個単位で割高になることも)。お手軽に、しかも確実に車内の湿気を取り除いてくれるので、この時期はとくにおすすめです。ちなみに、痛みやすい旧車およびネオクラシックカーオーナーの必須アイテムですが、現代のクルマにももちろん有効です。

除湿剤のイメージ

■フロアマットの汚れ対策

 面倒なこともあり、つい後まわしにしがちなのがフロアマットの汚れです。毛足の長いフロアマットが汚れると、洗うのも乾かすのも大変です。そこでおすすめなのが、この時期だけゴム製など汚れてもすぐに洗えるフロアマットに交換するという手です。汎用品であれば、1枚あたり1000円〜2000円で入手できます。さらに溝があるタイプだと、汚れが車内に流れ出ることがないのでおすすめです。

ゴムマットのイメージ

■まとめ:梅雨対策は簡単かつ低コストでできることばかり

 梅雨対策の多くが「ちょっとひと手間」でできることばかりです。なかには数千円単位の出費が伴うものもありますが、エアコンの消臭など、設備や道具がそろっていないとDIYでは効果が得られにくいものもあります。

 今回挙げたなかでも「ウオッシャー液の残量確認&補充」「ワイパーブレード&ゴムの状態の確認」「タイヤの溝の確認」は、ぜひ行うようにしてください。いざというときに役に立たないことが、事故やトラブルを引き起こす可能性があるからです。いうまでもなく、筆者自身も他人事ではありません。自戒の念を込めて、このあと愛車の状態をチェックしてきます。

雨天時のドライブイメージ

出典: https://www.webcartop.jp/2025/06/1647247/
この記事を書いた人 松村 透

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