2025.2.7

もう買えないZニスモに座れる至福! ゴタゴタなんか知るかとばかり日産ブースはGT-Rにエクストレイルに勢揃いでお出迎え【大阪オートメッセ2025】

もう買えないZニスモに座れる至福! ゴタゴタなんか知るかとばかり日産ブースはGT-Rにエクストレイルに勢揃いでお出迎え【大阪オートメッセ2025】

この記事をまとめると

■大阪オートメッセ2025の日産ブースをリポート

■もう買えないフェアレディZニスモに座れる

■エクストレイルの「チル」カスタムも注目

東京にはなかった2台のフェアレディZが鎮座

 近頃、ホンダとの統合を模索>急転直下の白紙撤回で、世間を騒がせていた日産。とはいえカスタム&チューニングの世界では、素性のいいベース車の供給元OEMとして、確固たる地位を築いているのはご存じのとおり。大阪オートメッセ2025でももちろん、注目の的で、「スポーツカーとカスタム」というカスタム&チューニングの古典テーマたる2大潮流に、今回も堂々と挑んでいる。しかも流石は日産、東京オートサロンにはなかった大阪ならではの見どころを、ちゃんと用意してくれた。

日産ブース

 3号館の最奥のブース内で、大阪プレミアでお披露目された2台から説明していこう。まずは、東京では展示のなかったフェアレディZニスモと、2025年モデルにしてワンガンブルーのボディが艶めかしいフェアレディZに注目。前者については、500台の抽選枠は残念ながら即完売してしまっているが、今後もなかなか実車にお目にかかることはないだろうと、開場して早々から目の肥えたファンたちが、早速タッチ&トライしに列をなしていた。

 ニスモ専用の空力パッケージ、つまりひとつひとつのエアロパーツを確認しつつ、クラッチもバルブタイミングもスロットル制御も別物という、切れ味レスポンスを高めたチューニングをドライバーズシートから想像しつつ、唸ったり嘆息したあとに記念撮影、そんな流れだ。

日産フェアレディZニスモのフロントスタイリング

 ところが、お隣の後者、2025年モデルのフェアレディZはオーダー受付を再開している。ドライバーズシートに乗り込む面々の表情も、どこか本気の対峙ぶり、そこがZニスモとの微妙にして愉快な違いだ。ちなみにノーマルZなら東京オートサロンでも見たよ、という声もあるだろうが、1月の時点で展示されていたのは北米仕様つまり左ハンドル車。今回の大阪では日本仕様の右ハンドル車なのだから、そりゃあタッチ&トライの真剣度が違ってくる。

日産フェアレディZのフロントスタイリング

 担当者によれば朝から受注ペースは上々だそうで、やはりGT-R同様の4コート2ベイク、つまり4層2度焼きを経て出来上がるワンガンブルーの外装色が人気という。

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新旧2台のエクストレイルにも注目!

 ほかにもGT-Rニスモ・スペシャルエディションや、オーテックの仕立てたオーラ オーテック・スポーツスペックらに交じって、「体験モノ」としてぜひとも注目してほしいのが、「アンワインド」と「リマスタード」というT32とT33、新旧2台のエクストレイルによるコンセプトだ。

 コンセプト・ストーリーとしては、父と子が自分の「好き」を詰め込んでチルな時間を過ごしに出るための2台というもの。まずチルではなくプル、つまり牽引しているトレーラーだが、何枚も立てたプライウッドで人の身体に沿った曲線を作り出し、座っても寝転がっても心地よいオープンエアのラウンジスペースとなっている。そのためのエスプレッソマシンが荷室に車載されているわけだが、こちらのシェルフもプライウッドとLEDによる造作物だ。プライウッドはミッドセンチュリー家具などでお馴染みの成型性の高い素材で、使い込むほどにヴィンテージな雰囲気を醸し出すのはいうまでもない。

日産エクストレイル リマスタード コンセプトのフロント

 他方、もう一台のT32は、先のトレーラー&エスプレッソのアンワインドが父仕様であるのに対し、ちょい古いモノにヴィンテージ性を見出す子仕様。こちらの荷室には、逆S字のシェルフにアナログレコードのコンポーネントが積まれている。オーディオテクニカ製のワイヤレス&USB対応のアナログプレイヤー「AT-LP120XBT-USB」で、パワードブックシェルフスピーカー「AT-SP3X」が組み合わされている。

 しかも電源は日産リーフから再利用されたポータブルバッテリーを使っており、質の高いサウンド再生に欠かせない正弦波の電力を供給する。ブルートゥース経由で、昔のアナログでは考えられなかったほどの、キレがよくバランスのいい再生音が小気味よく響いてくる様は、説明スタッフに声をかけてぜひ、試聴してみてほしい。

日産エクストレイル リマスタード コンセプトのリヤ

 ちなみに荷室と牽引物にどうしても注目が集まるコンセプトカー2台だが、ボディサイドのグラフィックは正弦波がモチーフ、逆S字型&S字型と見えたプライウッドのシェルフはっじつのところ‘25’であって、OAMと万博で盛り上がる大阪の2025年とエクストレイル25周年を表しているのだとか!

日産エクストレイル リマスタード コンセプトの荷室

 車載の「好き」なものというミクロから、引きで見た2台というマクロの大きな全体図まで、広々とした大阪の会場だからこそ感じられる雰囲気ごと、体感してきてほしい。

 会社として大変そうないまだからこそ、あれこれ注目を浴びてしまうところはある。大人っぽくて本格的なのに、ギークで悪ノリにすらつき合ってくれそう、そんなCMのなかでよりよっぽど「やっちゃっている」日産を、大阪ではちゃんとリアルで見ることができるのだ。

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出典: https://www.webcartop.jp/2025/02/1551301/
この記事を書いた人 南陽一浩

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