2024.11.29

Z世代よ躊躇しているヒマはない! 昭和オヤジがいまの若者に「ほしいクルマはいま買え」と心から叫ぶワケ

Z世代よ躊躇しているヒマはない! 昭和オヤジがいまの若者に「ほしいクルマはいま買え」と心から叫ぶワケ

この記事をまとめると

■クルマを取り巻く環境は年々変化している

■結婚をしたり職場での地位が上がると時間の余裕がなくなる

■Z世代に向けてお父さん世代がクルマとの付き合い方を伝授する

迷ってるうちに憧れのクルマが買えなくなる

「まったくいまの若い奴らは……」なんて揶揄されていた、かつて「新人類」と呼ばれた世代の人たちも、いまやアラ還(還暦)を迎えつつあります。そして現代の若者たちから「まさしく老害だよな」といった陰口にちょっぴり傷つきつつも、家族のため、そして自分自身のために懸命に日々頑張っているのです。

 そんなお父さん世代(すでにお祖父ちゃんになった人も?)から、若い世代のクルマ好きの方たちに向けて、余計なお世話&老婆心ながら伝えたいことがあります。

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●10年後・20年後に手が届かない存在かもしれない

 かつての新人類が若いときにデビューしたR32型スカイラインGT-R。もう35年も前のことです。当時の車両本体価格は445万円。当然ながら高嶺の花でした。それでも無茶なローンを組んでこのクルマを手に入れ、さらにはチューニングを施し、食費を切り詰めてでもガソリン代とクルマの維持費に充てていたのです。しかし、結婚をはじめとする生活環境の変化に伴い、手塩にかけて作りあげてきたGT-Rを泣く泣く手放します。そして誓ったのです。「またいつか手に入れよう」と。

日産スカイラインGT-R(BNR32)

 ところが、ここ数年でR32型スカイラインGT-Rをはじめとする旧車およびネオクラシックカーの相場が急上昇したのは知ってのとおりです。もはやひと昔前のスーパーカーのような相場で取り引きされるスカイラインGT-Rを複雑な心境で見守ることしかできません。またいつか、相場が落ち着いてくれると信じて……。しかし、その保証はどこにもありません。しかも、さらに上昇する可能性もあります。「“いつか”は訪れない」。ほしいと思ったときに手に入れないと、永遠にチャンスを逃してしまいかねないのです。

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●結婚したら乗れないかもしれない

 結婚しても夫婦2人だけであれば多少の融通が利くかもしれませんが(パートナーの性格にもよるので個人差はかなりありますが)、子どもがいたら確実に自由な時間はなくなります。当然、クルマも家族構成に合わせたものになります。オープンカーや2ドアクーペなんてもってのほか。使い勝手を考慮すると、両側電動スライドドアを装備したミニバンが子育て世代の最適解となってしまうのです。

各社のミニバンのイメージ

 家族ももちろん大事だけど、どうしても現在の愛車を手放したくない場合、結婚前にパートナーと相談して了承を得ないとかなりの確率で、しかも深刻な事態に発展するほどトラブります。やむを得ず家族用のクルマを増車するか、それが無理なら代替案を用意して、家族が出掛ける際に困らないような「足となるクルマ」を確保しなくてはなりません。

 いざとなればレンタカーやタクシーを使えばいいと思うかもしれませんが、夜中に子どもが熱を出して病院に連れて行く場面に遭遇したりしたものなら、そんな悠長なことはいってられません。そういった非常時のことも想定しておく必要があります。

迷うくらいなら買うべし!

●乗りたくても時間がないかもしれない

 一般論として、年齢を重ねれば重ねるほど仕事に対する責任の重さや任される領域が広がっていきます。つまり、否が応でも忙しくなってしまうのです。時短やワークライフバランスが叫ばれる昨今ですが、管理職ともなればそんなことはいってられないのが辛いところ。休日出勤や自宅に仕事をもち帰って対応することもしばしばです。

労働のイメージ

 どちらかというと、肉体的疲労よりも精神的疲労の方が上まわることも。こうなると、クルマで走るまわるより、ゆっくりと静養に充て、体力を温存させたほうがよさそうです。

●気力・体力的に厳しいかもしれない

 深夜まで仕事して、終電などで帰宅して着替えて吉野家の牛丼を食べて空腹を満たし、そのまま朝まで走る。帰宅したらとりあえずシャワーを浴びて着替えて出勤。そのまま仕事。それでもなんともなかった。寝ている時間すらもったいないなかった。若き日のことを振り返りつつ「何であんなことができたんだろう……」と、遠い眼をしているお父さん世代の光景が目に浮かぶようです。いま、同じことをしたら……翌日はまったく使いものにならないでしょうね。間違いなく。

終電のイメージ

 どれほどタフな人でも「老い」には勝てません。そして、逃れられません。「老い」は誰もが確実に経験することでもあります。エアコンレス、重ステ、フルバケットシートのクルマに乗るなら若いうちに限ります。もちろん、年齢を重ねてからでも乗れないことはありませんが、快適な現代のクルマに慣れすぎてしまったお父さん世代にはあまりにもハードすぎるのです。

フルバケットシートのイメージ

●法改正があるかもしれない

 ただでさえ、初年度登録から13年および18年が経過したクルマの自動車税と重量税が加算されます(内容が異なるとはいえ、軽自動車も例外ではありません)。古いクルマであればあるほど、納税額が高くなる傾向にあるのです。そして、今後もこの納税額がさらに加算されたり、新たな項目が付け加えられてより多くの税金が取り立てられる可能性もあるのです。考えたくはありませんが、古いクルマであればあるほど、将来的に肩身が狭い想いをする可能性もゼロではありません。

自動車税の払込書のイメージ

 ポルシェがガソリンに代わる代替燃料として、ほぼカーボンニュートラルな「e-フューエル」を南米の工場で生成しています。この燃料が手に入れば、将来、ガソリンが入手できなくなったとしても、旧車およびネオクラシックカーを走らせることが可能です。ただし、単価や入手できる場所が限られるなどの懸念もあり、どこまで日本で普及するかは未知数です。

●まとめ:ほしいと思ったときが買いどき。それを逃すと手に入らない

 つらつらと書き連ねてみるとネガティブワードのオンパレードとなってしまいましたが、「ほしいと思ったときが買いどき。それを逃すと手に入らない」というのがお父さん世代の実感です。

中古スポーツカーのイメージ

「やがて」「いつか」「そのうち」と思っているうちはほしいクルマは手に入りません。たとえ老害発言だといわれようとも、余計なお世話であっても、老婆心ながらそれだけは声を大にして若い世代のクルマ好きの方たちにお伝えしたいのです。

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出典: https://www.webcartop.jp/2024/11/1498577/
この記事を書いた人 松村 透

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