2025.12.19

季節の壁を打ち破る!?ミシュラン「CROSSCLIMATE 3」 でオールシーズンタイヤの常識が変わった‼【MOBILA編集部インプレッション】

この季節、面倒なことといえば、サマータイヤとスタッドレスタイヤの履き替えだ。手間も費用もかかり、外したタイヤの保管場所にも頭を悩ませる。正直、できることならやりたくない作業のひとつだろう。
そんな煩わしさから解放してくれる存在として注目されているのが、ドライ路面でも雪道でも走れる「オールシーズンタイヤ」だ。とはいえ、数ある中からどれを選ぶのが正解なのか。
そこで注目なのが、今、特に話題となっているミシュランの最新オールシーズンタイヤ「CROSSCLIMATE 3(クロスクライメート3)」である。キャッチフレーズは“雪も走れる夏タイヤ”。果たしてその言葉は本当なのか。今回はドライ路面で試乗する機会を得たので、その実力の一端を確かめてみた。

見た目からの先入観を覆す第一印象
「これが本当にオールシーズンタイヤなの?」

試乗を行ったのは、国産、輸入車を問わず、コンパクトカーやセダン、SUVやミニバン、EVにも対応するミシュランの最新オールシーズンタイヤ「クロスクライメート3」だ。さて、その実力はいかほどなのか。まず、正直に告白させてもらうとオールシーズンタイヤに対して、年間を通して使えるという便利さと引き換えに、乗り心地や静粛性、そして走行性能はサマータイヤには一歩譲るだろう、という先入観があった。クロスクライメート3のパターンを見たときにもその印象は変わらず、トレッド面に触れてみてのゴツゴツとした感触もこれはさすがにノイズが避けられないだろうし乗り心地も硬そうだなと思ってしまった。

クロスクライメート3はコンパクトカーからミニバン、ガソリン車、ハイブリッド車、EVまで幅広い車種に対応する
純正サマータイヤからクロスクライメート3に履き替えて早速試乗にGo!


 しかし、クロスクライメート3に履き替えて、ピットから国道へと一歩滑り出した瞬間、その先入観は見事に裏切られた。驚いた理由はその圧倒的な静粛性。オールシーズンタイヤやスタッドレスタイヤ特有の「ゴーッ」というロードノイズがほとんど聞こえない。路面のきれいなアスファルトの上では、言い過ぎかもしれないけれどコンフォートタイヤのように滑らかに転がっていく。直前まで履いていた純正のサマータイヤと比較しても遜色ない…、いや、むしろもっと静かかも? と感じさせるレベルだった。これはサイズの異なるトレッドブロックを最適配置したという「ピアノアコースティックテクノロジー」が効いているということなのだろう。

乗り心地もまた素晴らしい!の一言。国道357の波うった深い轍の上を走行しても、路面の継ぎ目やマンホールといった凹凸を通過する際も、タイヤがしなやかにショックをいなしてくれ不快な振動もない。そして路面をしっかりとらえてくれる。見た目の印象から硬いだろうな…、と思っていたけれど、実際にはゴツゴツとした硬さは全然なく、当たりがとても柔らかくとても快適。それでいて剛性感も感じられて本当にすごい。

試乗は一般道、高速道で走行試験をおこなった結果、純正タイヤ以上の安心感がありとてもリラックスして運転ができた。これなら高速道路を使った長距離ドライブでも、疲れ知らずなのではないだろうか。走り出してわずか数分で、正直オールシーズンタイヤであることを忘れかけていたくらいだ。“大げさ”と思われるかもしれないが、これがクロスクライメート3の嘘偽りのない印象だ。

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コーナーでもしっかり粘り安心感がある素晴らしいハンドリング性能

だが、クロスクライメート3の魅力はこれだけでは終わらない。驚きのポテンシャルはここからだった。荒れた路面の湾岸線でもタイヤがしっかりグリップし、アクセル対するレスポンスの良さが純正以上に感じられる。またコーナー手前で少しペースを上げ、ステアリングを軽く切り込むと、スッとノーズがインを向いてくれるので安心してアクセルをあけられる。

レーンチェンジでも揺れは一発で収まり路面に吸い付いているかのような安定感があり、タイヤの剛性が高く、ショルダー部分がしっかりと踏ん張ってくれているのがわかる。腰砕け感や応答の曖昧さはまったく感じられなかったので、ちょっとしたスポーツ走行にもこたえてくれるだけのポテンシャルが感じられたのだ。まさかオールシーズンタイヤでここまでのレベルを実現しているとは脱帽ものだ。

サイズの異なるブロックを最適配置したピアノ アコースティック チューニング テクノロジーが不快に感じる周波数帯のノイズを削減 

ドライ路面の実力の高さから期待できるクロスクライメート3の雪上性能

特徴的なVシェイプトレッドパターンは、見た目に迫力がありなかなか格好いい。
今回の試乗はドライ路面のみで、残念ながら雪道を走ることは叶わなかった。しかし、この卓越したドライ性能から想像する限り、冬道での高い性能を期待させてくれた。

クロスクライメート3のトレッド面を見ると、特徴的なV字型のトレッドパターン(Vシェイプトレッドパターン)が目を引く。クロスクライメート2にも採用されていたが、ブロック幅を2よりも細かくすることでブロックピッチを増やし接地面のエッジを増加、センターグルーブを新たに設けることで、スノーグリップ性能を向上。排水性や排雪性も向上しているというその実力はぜひ雪道でも試してみたいものだ。

クロスクライメート2から受け継いだVシェイプトレッドパターンに、排水性、排雪性を向上させるべくセンターグルーブを設けた「Vシェイプ・テクノロジー」を新たに採用している

クロスクライメート3には国際的な冬用タイヤ基準を満たしていることを証明するスノーフレークマークが刻印されている。だから高速道路冬用タイヤ規制時もそのまま走行可能だ。ただし、凍結路面は走行不可とのこと

もちろん、ミシュランとしては日常的に積雪や凍結路を走行するドライバーには、スタッドレスタイヤである「X-ICE SNOW」シリーズが最適とおすすめしている。でも、東京や関東以南に住んでおり、雪は年に数回降るか降らない、という方ならクロスクライメート3は、選択は最適になってくれるのではないだろうか。特に、冬もクルマでアクティブに動きたいけれど、ドライ路面での快適性や走りの楽しさも諦めたくないという欲張りなドライバーにとって、これほどぴったりな選択肢はないのではないだろうか。

優れた走行性能だけでなく
高い耐摩耗性能と優れた燃費性能も実現

今回の試乗を終え、オールシーズンタイヤに対する認識は正直大きく変わった。いうまでもなく良い方向にだ。ミシュラン クロスクライメート 3は、年間を通して走ることができる単なる「便利なタイヤ」ではない。それどころかサマータイヤに匹敵する、いや、場合によってはそれを凌駕するほどの静粛性と快適性、しっかりとしたハンドリング性能を備えていた。

またトレッド面に均一な接地圧分布を確保するというマックスタッチコンストラクションによって接地面を安定させることで高い耐摩耗性能を実現し、より長いシーズン使用できるというから経済性も期待できる。加えて、クロスクライメートシリーズ初の転がり抵抗ラベリングAAと転がり抵抗ラベリングAを獲得し優れた低燃費性能によって、サステナブルにも貢献するというからまさに「新世代の万能タイヤ」といえるオールシーズンタイヤといって過言ではないだろう。

クロスクライメート3はシリーズ初の転がり抵抗ラベリングAAと転がり抵抗ラベリングAを獲得。優れた低燃費性能を実現している

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オールシーズンタイヤでもスポーティな走りを楽しみたい方にはクロスクライメート3スポーツを!

さらに、クロスクライメート3には別のモデルも用意されている。それが「CROSSCLIMATE 3 SPORT(クロスクライメート3スポーツ)」だ。スポーツの名前からわかる通り、同シリーズ初のスポーツカー対応モデルで、スポーツカーやプレミアムカーなどがターゲットのオールシーズンタイヤだ。

製品キャッチフレーズは「雪も走れるスポーツタイヤ」ということで、季節を問わず、走る歓びを味わえる、まさにスポーツカー向けのオールシーズンタイヤというわけである。クロスクライメート3でも、限られたシチュエーションとはいえ走りを楽しむことができたので、クロスクライメート3スポーツのポテンシャルはかなり期待できる。そのうえ、オールシーズンタイヤとして、雨はもちろん、雪道も走行できる安心感が得られ、クロスクライメート3同様に、低燃費性能や摩耗のしにくさも持ち合わせているというのだから、スポーツカーオーナーにとっても非常に魅力的なオールシーズンタイヤとなってくれるのは間違いないだろう。

クロスクライメート3とクロスクライメート3スポーツがあれば、タイヤ交換の手間と保管場所の悩みから一気に解放される。そのうえ、快適な走りが味わえるのだから、カーライフ自体が全く新しいものに変わるかもしれない。まさに革命的なオールシーズンタイヤといえるのではないだろうか。クロスクライメート3は、夏はサマータイヤ、冬はスタッドレスタイヤという、これまでのタイヤ選びの常識が変わる、そんな予感を抱かせるに十分な素晴らしいタイヤだった。

ミシュラン公式サイトはこちら

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この記事を書いた人 MOBILA編集部

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