2025.6.11

グッドイヤー、バーチャルシミュレーションを活用して開発したタイヤがアウディ新型「A5」「S5」の純正装着タイヤに

2025年6月11日(現地時間)発表
アウディの新型「A5」

 グッドイヤーは6月11日(現地時間)、複数のバーチャルシミュレーションテストを駆使して開発したタイヤが、アウディの新型「A5」「S5」の純正装着タイヤに採用されたと発表した。

 採用タイヤサイズは、「イーグル F1アシメトリック6」が205/50R17、225/55R17、235/45R18、「イーグル F1スーパースポーツ」が245/40R19、245/40R19、245/35R20、245/35R20、「ウルトラグリップ パフォーマンス3」が215/55R17、235/45R18、245/40R19の、計3アイテム10サイズ。

 グッドイヤーとアウディは、長年にわたりタイヤ開発にて強固な協力関係を築いていて、これまでに「Q6 e-tron」「e-tron GT quattro」「RS e-tron GT」など多くのモデルに純正装着用タイヤを供給してきたが、今回A5とS5の純正装着用タイヤのプライマリーサプライヤーとなったことで、新たなパートナーシップ関係をスタートさせた。

 また、高性能車両の純正装着タイヤを開発するにあたり、ドライバーの主観的な評価は極めて重要な指標であり、これまではグッドイヤーのテストドライバーが実際のテストコースを走行して評価していたが、現在グッドイヤーでは、高性能車両のドライバーが求める性能特性を、熟練したテストドライバーから効率的に、そして多角的にフィードバックを得るために、バーチャルシミュレーションを活用。

 イーグルF1アシメトリック6は、2024年にルクセンブルグにあるグッドイヤーのイノベーションセンター内に開設された最新鋭シミュレーションセンターで開発。ドライビングシミュレーターを使うことで研究開発チームは、純正装着用タイヤをバーチャルに開発できるほか、より少ない試作タイヤで、より迅速にテスト・検証が行なえ、開発リソースの削減を実現したという。

 また、ルクセンブルグのシミュレーションセンター開設は、グッドイヤーのグローバル本社がある米国オハイオ州アクロンに続くもので、今後グッドイヤーはタイヤ開発においてグローバルな取り組みを実現していくという。

 今回の純正装着タイヤ開発にあたりグッドイヤーは、ハンドリング、走行性能、ノイズを評価するために2回のバーチャルシミュレーションのサイクルを繰り返した後、1回の試作タイヤでアウディからの最初の承認を獲得。このすべての過程を10か月で実現したといい、グッドイヤーはバーチャルシミュレーションを駆使し、物理的な試作タイヤ製作を1回にすることで、数千本分の物理的なタイヤと数千km分の物理的なテスト走行を削減できると試算している。

ADVERTISEMENT

ADVERTISEMENT

出典: https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/2021821.html
この記事を書いた人 編集部:塩谷公邦

SHARE

FAVORITE