2024.10.31

「手元で乗り味を変化させる」夢のようなサスペンションをご紹介

電子制御式の減衰力調整サスペンションキットをご紹介

　サスペンションキットを購入してチューンアップしている方も多いと思いますが、その機能を十分に使いこなせていますか？
サスキットの多くは、2つの調整機能「車高調整」と「減衰力調整」を備えています。
「車高」に関しては、下げるほどタイヤハウスとの隙間がなくなり、スタイリッシュに引き締まって見えるので、ミリ単位で気にする人もいますが、一方で「減衰力」は装着してから一度もいじったことがないという方もいるのではないでしょうか？

サスキットの減衰力調整ダイヤル

そもそも「減衰力」とは車体の揺れを収める力で、コイルスプリングの伸縮に対して反発して作用するもの。ダイヤルなどでその強さを任意に調整できるので、乗車人数、積んでいる荷物の量、走行する路面・コースなどによって減衰力設定を変えて使うのが理想的なんですが、なかなかマメに変更するのは面倒ですよね。
さらに、車種の構造によっては減衰力調整ダイヤルへのアクセスにも一苦労する場合や、見えない場所に隠れてしまっている場合も…。
もし手元でそのシチュエーションに応じて減衰力を変えられるサスキットがあれば…なんて、実はあるんです！

電子制御式のメリットが盛りだくさん

ブリッツから販売されている「ダンパーZZ-R スペックDSCプラス」は、主にストリート走行向けに「乗り心地」を重視して開発された「ダンパーZZ-R」全長調整式サスペンションを採用。480車種以上のラインアップを誇り、スポーツカーであっても、ミニバンであっても、軽自動車であっても、「乗り心地」を最優先として、ローダウンによるスタイリッシュさとハンドリング性能を両立させる人気のサスキットです。

BLITZ / DAMPER ZZ-R SpecDSC Plus

このサスキットに、電子制御式モーターと各種コントローラーやユニットを付属し、取り付け方法まで車種別専用設計で提供されているのが「スペックDSCプラス」。通常は直接ダイヤルを操作する必要がありますが、高精度の小型ステッピングモーターに置き換えることで、電子制御で細かく調整することが可能なんです。

高性能ステッピングモーターを搭載した小型のモーターキットを採用

モーター制御になったことで、通常のダイヤルでは制御できないほど細かい段数の調整にも対応。なんと、HARD(硬い)とSOFT(柔らかい)の間を最大「96段階」に細かく調整することも可能になる優れものです。ただ調整するだけではなく、ブリッツ長年の電子パーツ開発ノウハウが投入されていますので、詳しく見ていきましょう！

ポイント１．車内のコントローラーでいつでも変更できる

　ブリッツの「ダンパーZZ-RスペックDSCプラス」は、ダンパーのアッパー部分の調整ダイヤルにモーターを組み込んで、コントロールユニットで制御。前後左右で個別に減衰力を設定できるので、「家族を後席に乗せて走るときは、リヤ側をソフトに」「荷物が多いから、リヤを少しハードに」「一人でワインディングを軽快に走りたいから、全体をハードに」なんて使い分けが、室内に設置したコントローラーで自由自在。
手動で変えるだけではなく、パターンのメモリーはなんと最大20種類も可能。シチュエーションに応じたセッティングを入れておくだけで、瞬時に呼び出して乗り心地を変化させることができるのです。

車内のコントローラーからの切り替えは、ロータリーエンコーダーを回して押すだけの簡単操作

ポイント２．全自動で最適化してくれる「フルオート」機能も搭載

　さらに本体のユニットにはGセンサーが標準搭載されているから、減衰力を完全自動制御する「フルオートモード」を搭載。これは車両の走行状態に合わせて乗り味の最適化をしてくれるというスグレモノで、乗車人数が変わったり、刻々と路面状況が変化するような場面でも、フルオートのままで快適な乗り味をつねに提供してくれるんです。
細かい数字での設定が苦手…という方でも、1度設定してしまえばあとは全て機械任せ。サスキットの性能をフル活用する意味でもとても頼もしい機能の一つです。

乗車人数や荷物の量に応じてコンピューターが学習し、減衰力を自動調整

ポイント３．旋回Gや車速に合わせてセッティングを自動で切り替え！

　また、Gセンサーを用いたよりマニアックな「マップ制御」も可能。例えば車速に応じて細かく減衰力を決めて、スピードに合わせて最適な乗り心地を維持したり、旋回Gの強さに合わせて減衰力を決めておけば、サーキットのコーナリングで、Gのキツさにふさわしい減衰力で、姿勢変化を抑え込むような走りをもたらすこともできるんです。
手動の減衰力調整では絶対にできないセッティング変更を走行中に自動で切り替えてくれるため、より思い通りの走行をサポートしてくれます。

スポーツカーでのサーキット走行だけではなく、ワインディングでも活用できる

サスキットをフル活用するなら選ぶべき

　このように全長調整式サスペンションに便利機能を多数追加できる「スペックDSCプラス」。
その他にも、車速信号やGPSキットとの連動で、高速走行時に自動で減衰力のチャンネルを変更してくれる「ハイウェイモード」も活用できる他、「どんな減衰力に設定したら良いか全くわからない！」という方のために、Webサイトでは車種別の「セッティングデータ」を公開中。
愛車のセッティングデータをダウンロードして、その通りに入力するだけでブリッツのおすすめセッティングが手に入るという、親切なサービスもぜひ活用したいですね。