昔ながらのアナログ手法が効く!?【くるまのキケン・バスターズ】防犯にも役立つ駐車環境作り

HORNET『スキャナー付ハンドルロック SLH-12L（実勢価格：2万680円／税込）』は、4連青色LEDのスキャナーを搭載し、一般的なハンドルロックより夜間時の防犯効果がアップ。ロックはダイヤル式で、4桁の暗証コードを任意に割り当てる仕組みだ。

車内外から点灯・フラッシュ！

　車両盗難や部品盗にイタズラ被害までその程度を問わず、犯罪者が好む駐車環境というものがある。第三者の目に触れないように存在を隠して行う場合が専らだからこそ、人目につきづらく、隠れて作業もしやい駐車環境は要注意。

　特に灯りが届きにくい暗い場所は、彼らにとって格好のターゲットとなる。付け加えれば、視界を遮り物音が伝わりづらい雨の日も犯罪発生率が高いという。

　対策としては、その嗜好を理解した上で逆の環境に近づければいい。いわく、明るく、目立ち、犯罪対策済であることが一目で分かる状況だ。

　近接点灯するセンサー式のライトは窃盗犯に敬遠されるだろう。はたからも接近を示す格好の指標になり、常時点灯ほどのランニングコストも発生しづらいので一石二鳥だ。

　自宅駐車場で警戒を強める場合は、ひと気を感じさせる対策も効果的。犯罪者側からの目線で見ると、自宅備え付けの駐車場では、家の灯りがないことがノーマークの証ともなる。ほのかな灯り程度でも、警戒の対象もなってくれる。

　駐車位置を示すマーキングライトも、光量自体は僅かながら、駐車枠が引き立って見えるため、とかく目立つという点では効果的。犯罪回避の決定打とはならずとも、気分的に敬遠される効果があるかもしれない。

　一方、車両側からの発光は、防犯対策済の証でもあるため、いまなおその抑止効果は高い。例え実際にはセキュリティ未対策のダミーライトだけでも、とかく犯罪被害のリスクが高い暗がりではその実体以上に抑止効果は高くなる。

Carmate『NIGHT SIGNAL Flow（実勢価格：4480円／税込）』は、5つのLEDを側面に備え、約7秒間隔で流れるように光るシーケンシャル発光のダミーセキュリティ。センサーを内蔵しているため、衝撃を感知すると約10秒間より激しく点滅してくれる。

サンワダイレクト『800-LED087BK（価格：7980円／税込）』は、高感度センサーを内蔵して、人の動きを感知すると自動点灯するLEDライト。家庭用コンセントで使える5mの防雨プラグ仕様の電源コードが採用されるため、ガレージ用にも適している。検知範囲や点灯時間、そしてライトの向きなども調整可能だ。

AMON『パーキングマーカー No.6978（実勢価格：3000円／税込）』は、アンカーボルトのほか、接着テープでも固定可能なアルミ合金製マーカーランプ。ソーラーパネルとニッケル水素充電池を搭載することで配線の必要はなく、単体固定ですぐに使い出せる。写真の白点灯のほか、暖色への切り替えも可能だ。

物理ロック効果に加えて抑止効果にも期待

　昔からある定番の物理ロックデバイスもいまだ健在。というよりも、高度化する犯罪手法とのイタチごっこが続くなか、原始的なアナログ手法の分、解除方法も力技にならざる得ないことからプロの窃盗犯に敬遠される向きもあり、今再び注目が集まっている。

　持ち去りを防ぐ要所となるのは、主にステアリングハンドルとタイヤホイールの２つ。車両を持ち去る際には触れずにおけない場所だけにそのままにはしておけず、無理矢理キャンセルさせようにも手間と時間は掛かる。

　よりお薦めしたいのは、いずれかだけではなく二重の装備。解除の手間が掛かれば掛かるほど、効率重視のプロの窃盗集団は敬遠する。その分、通常の乗降時も手間が掛かるものの、とりわけ注意が必要な駐車位置でこそ活用するなど、ケース別の手法として常に車載しておくのもいいだろう。

ピッキングに強い特殊形状のキーで施錠・解錠し、ステアリングハンドルを挟み込んで固定するダブルの強力ロック式を採用する、HORNET『LH-5LB（実勢価格：1万4800円／税込み）。無理くり取り外そうとするとホーンパッドに伸びるバーでクラクションを押す仕組みになっており、異常発生時の警報代わりにもなってくれる。

ロック機構には特殊形状のディンプルキーを採用し、立体形状の複雑な構造は強度も高く、力技による解錠も行いづらいHORNETの『LET-51R（実勢価格：1万6280円／税込）』。ホイールを挟み込むように装着するので、手間も少なく、所要時間はごくわずか。カラーは写真のほか、イエローの設定もある。

To-Fit『駐車スペースゲートシステム ソーラー＆バッテリータイプ 46-9657（価格：10万7800円／税込）』は、ソーラーパネルを内蔵することで平置き駐車場にも単体で設置可能な、オールインワン式のゲートシステム。設置は3本のアンカーボルトで行うほか、金属固定用の接着材でも対応可能なコンパクトタイプ。それでいて、約8トンの耐荷重を誇るために強度も確保し、ゲートの可動は専用リモコンから操作することができる。