戦時中に日本唯一のワックスメーカーとして誕生
クルマの内外装ケア用ケミカルを販売しているリンレイは、じつは自動車用品メーカーというよりはワックスの総合メーカーだ。家庭用、業務用など幅広くケミカル類を取り扱っている。それだけにワックスやクリーナーの技術は優れていて、自動車用のボディケアケミカルとして幅広い信頼を得ているが、その中でも現在人気のケミカルが、『ウルトラハード』シリーズのクリーナーやコーティング剤だ。
ボディケアケミカルのメーカーとして自動車用製品も幅広いアイテムをラインアップしているリンレイだが、太平洋戦争中の1944年に東日本特殊塗装剤工業株式会社として設立された。これは企業合同による日本唯一のワックスメーカーだったという。戦後には駐留軍へのワックス納入実績などが評価されて表彰も受けている。

マイカーブームが到来した時期に自動車製品にも進出
当初リンレイというのはワックスのブランド名だったが、その後1961年に社名もリンレイに変更した。なお、自動車用製品を手掛けるようになったのも、マイカーブームが到来した1960年代だった。
自動車用ケミカルでも、やはりメインとなるのはワックスやコーティング剤だが、研磨剤(コンパウンド)製品の技術力も高く、クリーナー類も得意としている。ユーザーのニーズや好みに合わせて様々なタイプの製品を発売していて、ボディケアケミカル全般的に性能は高い。

家庭用ケミカルと同じブランド名で性能をアピールするシリーズも展開
おもしろいのは、いまでも丸缶ワックスのシェアが高いことだ。1980年代当時、丸缶のワックスは英語(カタカナ)を用いた製品名が主流だったが『耐久』『防水』など和文の製品名でわかりやすく性能を訴求したことによってユーザーに選ばれた結果が現在にもつながっていると思われる。
2024年9月25日に80周年を迎えるリンレイだが、現在のヒット商品である『ウルトラハード』シリーズは、冒頭に画像を掲載した『ウルトラハード2WAYシャンプー』のほか、『ウルトラハードクリーナー水アカ・ウロコ・ウォータースポット用』、『ウルトラハードクリーナー ホイール&タイヤ用』、『ウルトラハードコーティング タイヤ用』、『ウルトラハード クリーナー&コーティング ヘッドライトカバー用』、『ウルトラハードWコーティング』などをラインアップしている。この『ウルトラハード』は、家庭用と同じブランド名で強力な性能をアピールしていて、ワックス・清掃用ケミカルの総合メーカーである強みをいかんなく発揮している。

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