2024.9.2

オイルにまつわる素朴な疑問Q&A【エンジンオイルリコメンド】2024年・最新事情

これだけは知っておきたい! エンジンオイルの最新トレンドを紐解く

 エンジンの好調を維持するために欠かせないオイル交換。厳しい夏は油温も上がりがち。厳しい条件を乗り越えるために、愛車にぴったり合った銘柄選びをしたい。そこで知っておきたいオイルの最新動向&うんちくを、お届けしよう。

オイル交換の推奨サイクルが延びている!?

 最近の新型車はメーカー指定のオイル交換サイクルが長くなっている。日本車でもNAエンジンは1万〜1万5000km毎。欧州車のなかには3万km毎を指定している車種もあるほど。これはエンジン精度の向上やオイルの進化、環境への配慮など、さまざまな理由がある。しかし、どんな条件でもこれが当てはまると考えるのは早計だ。

 例えば、近所のちょい乗りや渋滞にハマることが多いなら要注意。始動&停止を繰り返すため油温が上がりきらず、エンジン内部に水分が残ってしまい、オイルが希釈されて劣化しやすい。しかも日本は高温多湿なため、欧州よりもオイルの負担はなおさら大きい。だから量販店の多くは5000kmや半年ごとなど、純正より短いサイクルでのオイル交換を推奨しているのだ。


ちょい乗りや渋滞、長時間の高速走行はシビアコンディションと呼ばれ、メーカーも純正指定の半分での交換を推奨している。早めのオイル交換を心掛けたい。


低粘度化が進み、最新エコカーは0W-8を採用!?

 ご存知の通り、時代の流れはSDGsへと向かっている。そのためにオイルが担う役割も決して少なくはない。自動車メーカーは燃費を改善し航続距離を伸ばすために、こぞって指定オイルの低粘度化を進めている。その最新スペックが0W-8。ちょっと前までは考えられなかったほど水のようにサラサラなオイルだ。

 これまで0W-8は純正オイル以外の選択肢がないに等しかったが、ルート産業がGASOの最新規格GLV-1 0W-8に適合する『アクトプラス 0W-8』を新たにリリースした。今後は純正以外のオイルも低粘度化が進んでいくはずだ。

 ちなみに0W-8のオイルを、0W-16指定のクルマに入れたらどうなるか? 油膜が薄いため内部パーツが接触し、摩耗したり異音が出る恐れがある。粘度は純正指定を厳守するのがオイル選びの鉄則と心得たい。


ヤリス&ヤリスクロスやシエンタ、アルファード&ヴェルファイアをはじめとするトヨタ車や、日産デイズ、三菱ekワゴンなど、新型車がこぞって指定する0W-8。MORIDRIVE『ACT PLUS GLV-1 0W-8』はこの超低粘度に対応した注目銘柄だ。


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ハイブリッドカー用のオイルって何が違う?

 オイル売り場を見渡すと、ハイブリッド車用とかアイドリングストップ車向けなど、ターゲットを絞ったオイルも数多くリリースされている。これらの銘柄は、一般的なオイルと比べて一体何が違うのか? 素朴な疑問を湧いてくる。

 そのひとつがエンジンの保護性能。ハイブリッドカーやアイドリングストップ車は燃費を向上させるためにエンジンの停止と始動を繰り返している。しかし、このエンジンを始動する瞬間が、オイルにとって大きな負担になるという。そのあたりを考慮して開発、エンジンの保護性能が高められているのだ。


エコカー用のオイルも種類は色々。オイル交換の先延ばしや低品質オイルを使用するとエンジン内部にスラッジが蓄積していくので、定期的な交換を心掛けたい。

 


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この記事を書いた人 カーグッズマガジン編集部

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