突然だがみなさんは洗車後のコーティングの際、“下地”について考えたことはあるだろうか。実は洗車後のボディには、シャンプー洗車だけでは取り切れない汚れが残っていることが多い。たとえばミラーやドアノブなどに見られる筋状の水垢をはじめ、鉄粉や古いワックスやコーティング成分、またイオンデポジットと呼ばれる白い斑点状の汚れがそれだ。
これらの汚れを完全に除去しないと、どんなに良いコーティング剤を施工してもザラザラとして光沢感が無い、いまいちな仕上がりになってしまう。そればかりか、汚れを除去しないままコーティング剤を施工すると、当然その汚れを閉じ込めてしまう事になるので、どんどんボディは汚くなってゆくのだ。そう、実は下地処理こそが洗車の仕上がりを左右するといっても過言では無い。今回はそんな“縁の下の力持ち”である下地処理剤に注目する。
プロスタッフ モンスター ベリーベリーラッシュ
洗車をしても、なんだかザラザラとしていてツヤが出ない…そんな方はボディに鉄粉汚れが付着しているのかもしれない。鉄粉汚れとは空気中に漂う鉄の粉がボディに付着し、酸化してしまう事によって錆びてボディに固着してしまう汚れのこと。鉄粉の主な発生源はクルマのブレーキダストや鉄道のレールから発生する粉、工場の煤煙(ばいえん)や鉄工所など様々だが、公道を走る車には大抵付着している物なので定期的に取り除いてあげるのが望ましい。
本品はそんな鉄粉をトラップねんどや、従来品の鉄粉除去剤に比べ、手軽に除去できる画期的なアイテムだ。その秘密はプロスタッフ史上最高濃度の鉄粉除去成分(従来比約2倍)を配合している事。濃厚な有効成分が鉄粉汚れを強力に溶かし落としてくれるのだ。また、一般的な鉄粉除去剤はサラサラとしておりボディ側面などにスプレーすると垂れてきてしまうのだが、本品はジェル状なので鉄粉により長く密着する為、より施工性が良いのも特徴だ。

一般に鉄粉除去剤は有効成分であるチオグリコール酸アンモニウムのツンとする独特な香りが特徴で、これを苦手とする人も多いだろう。しかし本品は「ベリーベリーラッシュ」という名の通り、ブルーベリーの香りでイヤな匂いが大幅に軽減されているのが特徴だ。また、700mlというたっぷりサイズなので、ヤリスクロスなどの小型SUVだと約2台分、アルファードなどの大型ミニバンでも1台分以上使えるのもうれしい。また、コーティング被膜を傷めない処方なのでコーティング施工車にも安心して使用できる。

液剤を吹き付けて化学反応させた後はシャンプー洗車で液剤を完全に落としてあげることが大切。また、一部輸入車のゴムパーツや、一部のソリッドイエローのクルマには使えない事もあるので、購入前・使用前にパッケージ裏面の注意事項をよく確認してほしい。
プロスタッフ モンスター ステインリーパー
洗車後ぱっと見はキレイになったのに、濡れたクロスで拭くと白い水玉模様が浮き上がってくる…こんな症状の方はおそらくボディにイオンデポジット(スケール)と呼ばれるウロコ状のミネラル汚れが付着しているのが原因。洗車後に拭き上げを十分に行わなかったり、不純物が含まれた雨やウォッシャー液が付着したまま放置してしまうとこのイオンデポジットが発生しやすい。これはボディに付着した水が蒸発・乾燥する過程でカルキやミネラルといった不純物がボディに残って頑固な水垢汚れとなっている状態だ。この状態を放置すると不純物が塗装の組織内部にまで侵食し、ウォータースポットと呼ばれる陥没キズとなってしまうのでイオンデポジットが発生した時点で除去するのがベター。
これまでは高価な業務用の薬剤が必要など、一般ユーザーでの処置は難しいものであったが、今回発売された『プロスタッフ モンスター ステインリーパー』を使えば簡単に除去が可能だ。有効成分が化学反応し作用するので、コンパウンドのように力を入れる必要はなく、スーッと軽く撫でるだけでOK。イオンデポジットをしっかり落とす事でコーティングやワックス本来の効果を発揮する事ができるのだ。また、ザラザラとしたテクスチャの未塗装樹脂の白ボケ対策にも使用ができるのもうれしいポイント。
付属のアプリケーターに適量を塗布し、軽く撫でるだけという簡単な施工。


施工後は写真のようにイオンデポジットを簡単にすっきりと落とすことができた。今回テストした車両は水垢と軽微なイオンデポジットが付着した状態だったが、より症状が進行し、ウォータースポットとなっている場合、本製品でも落とし切れない場合がある。そうなる前に、イオンデポジットのうちに早めの対策をすることが何より大切だ。
なお、本製品はプロ仕様の強力な処方となっている為、使用後は必ずシャンプー洗車を行って薬剤を確実に除去するなど、取扱に注意が必要。付属の取扱説明書に詳しく記載があるので、よく読んでから施工してほしい。
プロスタッフ レインモンスター リセット
雨の日のドライブに欠かせないガラス撥水剤。塗って拭き取るだけという簡単な施工ながら、雨水をコロコロとした水玉に変えて吹き飛ばしてくれることで雨の日の安全運転に寄与してくれる便利なアイテムなのだが、「ムラになってしまった!」「油膜のような汚れが目立つ!」「重ね塗りしているがウロコ汚れが取れない!」というトラブルもよく耳にする。実はこれ、古いガラス撥水剤を除去しないまま重ね塗りしている事によるケースが殆ど。当然古いガラス撥水剤のコーティング被膜自身も劣化しているし、劣化したコーティング被膜に固着した油分やホコリといった汚れがムラや油膜、ウロコ汚れの原因となっているのだ。
これらの汚れを手軽に、強力に除去できるのが本品、『レインモンスター リセット』だ。新形状のティアドロップパッドと特殊研磨剤による相乗効果でフロントガラスの広い面はもちろん、磨きにくいエッジ付近の汚れも時間をかけず徹底的に除去。長年ガラス油膜&被膜除去剤を販売してきた同社らしく、液剤の除去効果は抜群で力を入れずにスルスルと汚れを除去できるのが特徴だ。

見てわかるように右が施工後・左が施工前。古い撥水剤がきれいに除去できているのがわかる。
今回、プロスタッフのMonster(モンスター)シリーズの下地処理アイテムをいくつかピックアップしてご紹介した。文中でも紹介したように、Monsterシリーズは効果が実感しやすい強力な処方が特徴。従来の下地処理剤だと手間も時間もかかったが、本シリーズの下地処理剤を活用すれば手軽かつ簡単に下地処理を行うことができる。是非コーティングを施工する際は下地処理にもこだわってみてほしい。きっといつも以上に愛車が輝くはずだ。
ADVERTISEMENT
ADVERTISEMENT