車のお手入れは洗車だけでは不十分です。洗車で汚れを落とすことは重要ですが、それだけでは愛車の美しさを長く保つことはできません。洗車後の仕上げにワックスがけを行うことで、車体の艶や光沢を取り戻し、細かい傷を目立たなくすることが可能です。さらに、ワックスで塗装面を保護し、紫外線や汚れによる劣化を防ぎます。この記事では、洗車後のワックスがけの効果、ワックスの種類と選び方、正しいワックスのかけ方、そしてワックスがけの際の注意点について、詳しく解説していきます。
目次
洗車後のワックスがけの効果
車体の艶を出す
ワックスがけは車体の艶と光沢を引き出す最も効果的な方法の一つです。特に、固形ワックスや液体ワックスは、深い光沢を与え、車体の色に深みと輝きをもたらします。また、細かい傷が目立ってきた車体にワックスを塗布することで、これらの小さな傷にワックスが入り込み、目立たなくする効果があります。
塗装面を保護する
ワックスがけは、塗装面を外部の要素から保護します。特に紫外線や酸性雨、塩分、油膜などから車体を守り、塗装の劣化を防ぎます。ガラスコーティングやポリマーコーティングなど、塗装面を保護する成分が配合されたワックスを選ぶことで、車体の美しさを長持ちさせることができます。
洗車後のきれいな状態を保つ
ワックスがけは、撥水性を高め、水垢や汚れの付着を防ぎます。ワックスの撥水効果により、雨水や洗車水が車体に残りにくくなり、水垢の発生を減少させます。また、撥水層が汚れの付着を防ぐため、洗車の頻度を減らすことができ、長期間にわたって洗車後のきれいな状態を維持することが可能になります。
続いて、ワックスの種類と選び方について解説します。
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ワックスの種類と選び方
ワックスの種類
ワックスにはさまざまな種類があり、それぞれ特徴が異なります。以下の表はワックスの主な種類とその特徴をまとめたものです。
種類 | 特徴 |
固形タイプ | 艶や光沢を出す、汚れ落としの効果は出づらい |
半練りタイプ | 艶出しと汚れ落としを兼ねる |
スプレータイプ | 塗布しやすい |
固形タイプは、艶や光沢をしっかりと出すことができますが、塗布にはやや手間がかかります。
半練りタイプは、艶出しと同時に軽度の汚れも取り除くことができるため、手軽さと効果のバランスが取れています。
スプレータイプは、最も手軽に使用できるワックスで、忙しい方や手間をかけたくない方におすすめです。
ワックスの選び方
ワックスを選ぶ際は、使用する車の塗装の種類や色、さらには個人の使用状況や好みを考慮する必要があります。
種類で選ぶ
ご自身のライフスタイルにとって最適なワックスの種類を選びましょう。例えば、最高の艶を求めるなら固形タイプ、手軽さを求めるならスプレータイプが適しています。
ボディカラーで選ぶ
ワックスには、特定のボディカラーに最適化されたものもあります。車のカラーに合わせてワックスを選ぶことで、色の鮮やかさをさらに引き出すことが可能です。ただし、全色に対応した万能タイプのワックスも多くあります。
次に、洗車後のワックスのかけ方について詳しく見ていきましょう。
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洗車後のワックスのかけ方
ワックスがけに使用する主な道具
ワックスがけには適切な道具を用意することが重要です。以下の表は、ワックスがけに使う主な道具とその説明です。
道具 | 説明 |
ワックス | 車や目的に合ったワックスを用意する |
スポンジ | ワックスの塗布に使う |
クロス | ワックスの拭き取りに使う |
ワックスのかけ方
ワックスのかけ方は、使用するワックスのタイプによって異なります。ここでは、固形ワックス、半練りタイプ、スプレータイプの基本的なかけ方について解説します。
・固形ワックス
- スポンジにワックスを付ける:スポンジにワックスを少量取ります。多く取りすぎると均一に塗り広げるのが難しくなるため、少量ずつ付けるのがポイントです。
- ワックスを塗り込む:ワックスを薄く均一に塗り広げます。一度に車体全体に塗るのではなく、部分ごとに分けて作業するとムラになりにくいです。
- ワックスを拭き取る:塗り込んだワックスが少し乾いたら、クロスで均一に拭き取ります。この時、力を入れすぎないよう注意しながら、均一になるように丁寧に拭き取ります。
・半練りタイプ
- ワックスをスポンジに取る:固形ワックスと同じく、スポンジに少量のワックスを取ります。
- ワックスを塗り広げる: スポンジを使って車体に均一にワックスを塗り広げます。このタイプのワックスは少し柔らかいので、塗り広げやすいです。
- 拭き取る:ワックスが乾いたら、クロスで余分なワックスを拭き取ります。この際も、力を入れ過ぎずに均一になるよう注意しながら拭き取ります。
・スプレータイプ
- ワックスをスプレーする: スプレータイプのワックスは直接車体にスプレーします。均一に塗れるように、車体から一定の距離を保ちながらスプレーします。
- ワックスを拭き広げる: クロスを使って、スプレーしたワックスを車体に均一に広げます。
- 拭き取る:ワックスが乾いたら、新しいクロスで余分なワックスを拭き取ります。
以上がワックスの基本的なかけ方ですが、商品によって推奨されるかけ方が異なる場合があるため、購入したワックスの説明書きに沿って作業を行うことが重要です。
続いて、洗車後のワックスがけの際の注意点について見ていきましょう。
洗車後のワックスがけの注意点
気温が高い日の作業は避ける
気温が高い日にワックスがけを行うと、ワックスが均一に塗れずムラになりやすくなります。また、高温ではワックスが速く固まるため、均一に塗布するのが困難になります。理想的なのは曇りの日や朝夕の涼しい時間帯に作業を行うことです。これにより、ワックスが適切に車体になじみ、美しい仕上がりを実現することができます。
一定の方向に塗る
ワックスを塗る際は、一定の方向に塗布することが重要です。特に、円を描くように塗ると、ムラが発生しやすくなります。ワックスを塗る際は、縦または横に一定の方向で塗り、その後、反対の方向に重ねて塗ることで、ムラになりにくくなります。この方法により、ワックスが均一に分布し、美しい艶が出ることが期待できます。
カーコーティングした車にワックスがけをしない
カーコーティングを施した車にワックスをかける必要はありません。実際、ワックスがカーコーティングの耐久性や効果を損ねることがあります。カーコーティングはすでに車体を保護する層を提供しているため、上からワックスを塗ると、コーティングの機能を阻害する可能性があります。カーコーティングを施した車の場合は、メーカーの推奨に従って適切なメンテナンスを行うことが重要です。
ワックスがけで愛車を長持ちさせるポイント
ワックスがけは単に車を美しく見せるだけでなく、車体を保護し、その美しさを長持ちさせるための重要な手段です。正しいワックスの選び方、かけ方、そして注意点を理解することにより、愛車を長期間にわたって保護し、その輝きを維持することができます。ワックスがけは少しの手間と時間を要しますが、その努力は車の美しさと長寿命を保つことに大きく寄与します。この記事で紹介したポイントを参考に、愛車のメンテナンスに役立ててください。
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