2024.2.9

アメリカ生まれのタイヤブランド。BFGoodrich(ビーエフグッドリッチ)とは。

 日本でBFGoodrichと聞くと多くの四駆・SUVオーナーはホワイトレターのゴツゴツしたタイヤを思い浮かべる人も少なくないのではないだろうか。BFGoodrichブランドのルーツを紐解いてみた。
 BFGoodrichは1870年にアメリカ・オハイオ州で、ベンジャミン・フランクリン・グッド リッチにより設立されました。アメリカにおいてこの名を一躍有名にしたのは、1903 年にアメリカ大陸を東から西へ横断した最初の自動車(FORD Model-A)に装着されていたことです。その後、チャールズ・リ ンドバーグが“スピリット・オブ・セントルイス”にBFGoodrich社のタイヤを装着して大西洋横断に成功(1927)。スペースシャトルコロンビア号への採用(1977)。と歴史に残る偉業はその存在を示し続けてきた。
 現在ではタイヤは黒いものが当たり前だと思っている読者もいるだろう。BFGoodirchは1910年にゴムの中にカーボンブラックを混ぜ、耐摩耗性と摩耗寿命を向上させたタイヤを開発。こうして、タイヤの色は一気に白から黒へと変わりました。その後、アメリカ初のチューブレスタイヤ(1947)、ラジアルタイヤの発売(1965)、初のラジアル 60/50 偏平タイヤの Radial T/A を発売(1970/73)。今では当たり前になっているタイヤの基礎を世に提供してきました。

モータースポーツと技術革新の歩み

 BFGoodirch はモータースポーツの場でも数々の勝利と技術開発の場を得てきた。 
 1960 年代後半、デトロイトの自動車メーカーは 350 ~ 450 馬力のエンジンを搭載した車両の製造を開始しましたが、当時のタイヤにはそのような出力に耐える強度がありませんでした。1970 年、このパワーを受け止めることができるタイヤを開発。これが世界初の60 偏平タイヤのRadil T/Aです。エンジニアはこのタイヤの性能を証明するのに SCCAトランザムロードレースシリーズに、RadilT/Aを装着した車両で参戦。アメリカの公道レースの発祥の地である“ザ・グレン”サーキットにてクラス優勝を果たした。その後、BFGoodrichタイヤはルマン24時間耐久レース、デイトナ24時間など数々の勝利をもたらした。  

話を日本のユーザーに馴染みの深い四駆/SUV 用のタイヤに戻ってみよう。

 BFGoodrichは1976年に新たなカテゴリーをこの世に創造した。これが今、マーケットで一般的に語られる“オールテレイン”だ。世界初のクロスカントリー4×4 用高性能ラジアルタイヤRadial AllTerrain T/A🄬。BFGoodirch のカタログを見るとAll-Terrain T/Aの製品名の最後に🄬(商標登録マーク)があることに気が付く。その存在は発売当初からホワイトレターも持ち、その見た目のアグレッシブさとタフな性能は普段使いからBajaレースにおいても多くのユー ザーに支持を受け続けてきた。現在、日本のユーザーが手に入れることができるAll-Terrain T/A KO2は4 代目(Radial/Moab/KO/KO2)にあたる。2022 年にはAll-Terrain T/Aから始まり、技術をフィードバックしたレース用タイヤなどを使用しScoreBajaレースにおいて通算100 勝目となる総合優勝を獲得。

 1980年には再び新たなカテゴリー“マッドテレーン”を。初のオフロード用4×4ラジアルタイヤ Radial Mud-Terrain T/A🄬(商標登録マーク付)発売。現行のMud-Terrain T/A KM3(Radial/Moab/KM/KM2/KM3)はアメリカだけでなく世界戦略商品として発売されました。 このタイヤはダカールラリー市販車部門など、レースでも実証された性能を持ち合わせた正に本物のタイヤである。 

 そんな BFGoodirch の進化はこれからも続くだろう。楽しみで仕方がない。(1990年からBFGoodrichはミシュランブランドの一員です)

BFGoodrich ホームページ;https://www.bfgoodrichtires.co.jp/
公式Instagram;https://www.instagram.com/bfgoodrichjapan/
公式Facebook;https://www.facebook.com/bfgoodrich.jp/
製品に関するお問合せ;日本ミシュランタイヤ株式会社 お客様相談室 0276-25-4411 (受付時間:土日祝日を除く月~金曜日)

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この記事を書いた人 日本ミシュランタイヤ株式会社

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