2024.3.1

注目度の高い最新モデルが続々と登場。細分化が進むラインアップ【用品選びの傾向と対策=2024=人気市場動静】タイヤ編

ニーズにあったタイヤを選ぶのが肝心なのだ

 クルマを構成する約3万個ともいわれるパーツのなかで、唯一路面と接しているタイヤ。どんなキャラクターのモデルを選ぶかで、走りや乗り心地は大きく変わってくる。

 もちろん技術の進化によりタイヤの性能は年々高まっており、国産ならびに海外の有名ブランドなら、十分な安全性は担保されている。普通に使うぶんにはどのモデルを選んでもまったく問題はないことだろう。

 しかし、より充実したカーライフを送りたいなら、一歩踏み込んだタイヤ選びをオススメしたい。

EVやハイブリッドとも相性がいいコンフォートタイヤ

 例えば普及が進むEVやハイブリッド。エンジン音がしない/少ないだけに、タイヤからのノイズが気になりがち。そこで注目したいのが、静かで乗り心地のいいコンフォートモデル。国産タイヤメーカーがこぞって新作を投入するなど、今年の夏タイヤ商戦で注目を集めるカテゴリーとなっている。

 ブリヂストン『レグノGR-XⅢ』やヨコハマタイヤ『アドバンdB V553』など、静粛性の高いプレミアムタイヤを選べば車内は快適。ドライブ中の会話も弾むし、走りの質感も高まる。

 それなりに価格は張るが、技術進化によりライフはもちろん、高い静粛性も永く続くモデルも増えてきた。当然ながらプレミアムタイヤは安全性も高い。トータルコストを考えれば決して高くはない買い物といえる。


圧倒的な静粛性を実現するブリヂストン『レグノGR-XⅢ』がさらに進化。静粛性と操縦安定性をさらに極めたのがポイントだ。質感の高い走りが味わえる。リピーターも多い。



静粛性にこだわったヨコハマゴムの『アドバンdB V553』は、新品時はもちろん摩耗した際のノイズ低減を果たした。注目モデルだ。



ダンロップ『ル・マンⅤ+』は、優れたクッション性でソフトな乗り心地を実現した最新コンフォートタイヤだ。


夏タイヤのみならず、冬タイヤもジャンルに特化した専用タイヤが増えている

 すっかり一大ジャンルとして定着したSUVはどうか? 重心が高いうえに車重があるため、タイヤにも堅牢さが求められる。ダンロップ『グラントレックPT5』など、各メーカーからさまざまなSUV専用モデルが用意されている。これらを選べば高速道路やワインディングでのふらつきが抑えられ、安全、安心に走ることが可能となる。

 冬用のスタッドレスタイヤも然りだ。SUV用のダンロップ『グラントレックXS1』や、SUVやEV向けのノキアンタイヤ『ハッカペリッタR5 SUV/EV』など、最近ではひとつのジャンルに特化した冬用タイヤが続々デビューしている。シビアな操作が求められる雪道だからこそ、クルマに合わせたタイヤを選ぶ意義は大きい。


本格オフロード用タイヤをはじめ多彩なラインアップを揃えるダンロップのグラントレックシリーズ。なかでもオンロード性能を重視した最新作が『グラントレックPT5』。操縦安定性を高めつつ、快適な乗り心地を確保した。



ノキアンタイヤはEV車専用の『ハッカペリッタR5 EV』をリリース。こちらは内部にスポンジ層を追加し、ノイズを抑えた設計。電費向上にも貢献する。


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急な降雪時にも慌てずに済むオールシーズンタイヤにも注目したい

 急な降雪にも対応できるオールシーズンタイヤも、都心部を中心に普及が進む。1年中使えるためタイヤの保管場所を確保する必要もないし、履き替える手間や時間も節約できる。

 このように、ひと言でタイヤといっても種類はさまざま。自分のニーズに合ったモデルを選ばない手はない。

 冒頭でも述べた通り、唯一路面と接しているタイヤは、安全性に大きな影響を与える最重要パート。原材料費の高騰により今後も値上げが予想される。履き替え時期が近づいているなら早めに入手するのが得策といえるだろう。


第3のタイヤとして注目を集めるオールシーズンタイヤ。コンチネンタルタイヤの『オールシーズン・コンタクト』は、欧州での評価も高いモデル。急な降雪時も頼もしいグリップ性能を発揮してくれる。


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この記事を書いた人 カーグッズマガジン編集部

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