2023.11.28

悲惨な事故から子どもを守る前方確認機器の装着が義務化!【後付け装備目録2023】後付けカメラの今後は?

国連の自動車フォーラムにおいて新たな保安基準が成立

 クルマの前方や側面に小さな子どもがいても、運転席からは非常に見づらく見落とされるリスクが高まり、悲惨な事故のニュースも時折耳にする。そんな見落としによる事故を防止するための国際的な安全基準が、国連の「自動車基準調和世界フォーラム」において、日本の主導のもと成立した。「直前直左右確認装置に係る協定規則(第166号)」および「大型車の直接視界に係る協定規則(第167号)」というもので、その具体的な内容は「乗用車等には、運転者席から死角となる車両の直前及び側面にいるこどもなどの歩行者を確認できるように、鏡やカメラモニタなどの視認装置またはソナーなどの検知装置を備えなければならない」というもの。つまりフロントカメラやフロントコーナーセンサーなどの設置が義務化されるということなのだ。

日本国内では令和8年1月より発売される新車に対して適用

 この国連の多国間協定「車両等の型式認定相互承認協定」は1958年に締結され、現在日本を含めて59カ国が加入。自動車の輸出入の円滑化を目的としている。そして今回成立した国際基準は、もちろん日本国内にも導入されるが、適用は令和8年1月以降に発売される新車および、継続生産車は令和11年1月から。つまり現行車への装着義務は今のところ発生しないが、ことは安全に関わる問題なので早めの対策も必要だ。そこで前方確認機器には、現在どのような製品があるのか? 確認してみた。


乗用車の場合、図のような5歳児を模した直径30cm、高さ1mのポールを10本立てて、直接視認できない場合にはすべて確認できるように鏡やカメラ、コーナーセンサー等を設置する必要があるのだ。 


フロント・サイドカメラおよびコーナーセンサーが有効

 データシステムでは、この新国際基準に対応する『マルチVIEWカメラ』『サイドVIEWカメラ』および『コーナーガイドセンサー』をラインアップしている。
『マルチVIEWカメラ』はフロントおよびリヤにも装着できる汎用タイプのアシストビューカメラ。最大180度の水平画角で広範囲の確認が可能。正像鏡像の切り替えができ、画面表示パターンはスーパーワイドビューや、トップビューなど計6種類を内蔵。コントロールスイッチで表示画面を切り替えられる。
 運転席から見えづらい助手席側の側面の安全を確認でき、狭い駐車場や縦列駐車時に役立つ『サイドVIEWカメラ』には汎用タイプのほか、車種専用キットも用意。安全基準に適合した簡単・確実な取り付けを実現している。


R-SPEC『マルチビューカメラMVC811(価格:1万8480円/税込)』 
マルチVIEWカメラの表示パターンはスーパーワイドビュー、トップビュー、コーナービュー、ノーマルの計4種類で、異なる2種類を組み合わせる2パターンの計6パターンに切り替えられる。


R-SPEC『サイドVIEWカメラ SVC260Ⅱ(価格:1万6280円/税込)』 


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後付けカメラ&コーナーセンサーで小さな子どもたちの未来を守ろう

 さらにもう一つ。液晶表示やアラーム音などで障害物との距離を知らせてくれる『コーナーガイドセンサー』はベーシックモデルの『スピーカーセット』(S)と液晶表示モニターを加えた『距離表示モニターセット』(M)、音声で知らせてくれる『ボイスアラームセット』(V)の3タイプを用意。センサーはフロントおよびリヤバンパーに埋め込むことができ、汎用タイプながら仕上がりは純正品と同等だ。
 ちなみに国際基準では、鏡やカメラ、コーナーセンサー単体で死角がなくならなくても、組み合わせによって死角がなくなればOK。それほど厳しい基準ではないので、現行車種でも適合しているものは多いと思われる。今一度自分の愛車の運転視界を確認して、もし死角が存在するなら、小さな子どもたちの未来のためにも、後付けカメラやコーナーセンサーの導入を検討していただきたい。


R-SPEC『コーナーガイドセンサー CGS252-S(価格:1万6280円/税込)』 


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この記事を書いた人 カーグッズマガジン編集部

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