2023.9.1

操作感が向上して気分はレーサー!?【後付け装備目録2023】MOMO・ステアリングカバー最新ラインアップ

ステアリングのカスタムは昔からカーマニアには定番メニュー

 ステアリングは運転時の操作の要であり、手で直接触る部分だけに、フィーリングにも大きく影響する。かつてのスポーツ走行愛好家はよく愛車のステアリングを交換したものだ。純正のステアリングはそれ自体の重量が重かったし、伝わってくるフィーリングも鈍いので、軽くてやや小径で好みの感触のスポーツステアリングにすると、手に伝わってくるフィーリングが大きく変わり、操作の際のダイレクト感も向上したのである。
 現在では純正ステアリングにエアバッグが装備されるようになり、スイッチ類も備わっていることが増えたので、公道で使用するクルマでステアリングそのものを交換することはかなりハードルが高くなってしまった。しかし、スポーティなステアリングカバーを装着することで、意外なほどスポーティなフィーリングが得られて、操作感も向上するのだ。


MOMO『COMFORT MICROFIBER(価格4400円/税込)』。マイクロファイバー素材でアルカンターラの質感を再現したモデルだ。


MOMOのステアリングカバーは、純正ステアリングにかぶせるだけの簡単装着

 ここで紹介するのはMOMOブランドのステアリングカバーだ。MOMOは1964年にレーシングドライバーであった創業者がレース用のオリジナルステアリングを職人にオーダーしたところから始まったブランドで、その後はF1にも採用されるなど、スポーツステアリングの分野では絶大な信頼を得た大御所メーカーだ。交換用スポーツステアリグとしてはもっとも人気があったブランドのひとつだろう。そのブランド性と優れた操作感から、スポーツカーや特別仕様車の純正ステアリングにも採用された実績がある。
 そのMOMOが、現在はステアリングカバーを多く発売している。純正ステアリングにかぶせるものなので、軽くなるわけではないし、ステアリングそのものの剛性も変わらないが、グリップ感の高いスエード調の生地をよく握る部分に採用したり、適度な凹凸感を持つパンチング材を使うなどしていて、感触は通常の純正ステアリングと大きく異なる。ここはスポーツステアリングの有名メーカーのノウハウが盛り込まれているだけあって、握ったときには非常にスポーティな感触が得られるのだ。また、好みもあるがカバーをかけることによってとうぜん純正ステアリングよりは太くなる。これも握ったときの存在感を向上させ、スポーティなフィーリングが得られる。
 そしてイタリアらしいビビッドなカラーリングや大胆なデザインによって、雰囲気が大きく変わるところもMOMOの大きな魅力だ。市販車ベースのレーシングカーのような気分が味わえる。


より手頃な価格設定になっている。MOMO『EASY(価格:2750円/税込)』。それでもMOMOならではのこだわりの操作感が得られる。
下側がフラットな形状の純正ステアリングに装着できるMOMO『TRACK(価格:4180円/税込)』。9時15分部分にはエッジ感のある凹凸が与えられている。


ステアリングカバーは簡単に交換できて効果大

 このように、MOMOのステアリングカバーは純正ステアリングに比べて大いにスポーティな感触が得られるいっぽうで、価格は安いため気軽に購入できる。しっかりフィットしてズレないようなつくりになっているため装着に多少の根気と力は必要だが、純正部品を外すことなく装着できるという手軽さは大きいだろう。もちろんエアバッグも生かすことができるし、スイッチ類もそのまま操作できることが多いだろう。
 スポーツ走行を楽しみたいなら、あるいはスポーティな操作感と雰囲気を楽しみたいなら、試してみてはいかがだろうか?


MOMOのスポーティ感をとことん追求した2023年モデルのMOMO『FUN(価格:4180円/税込)』。大胆なデザインだ。



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この記事を書いた人 カーグッズマガジン編集部

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