2024.2.14

ピュアなすすぎ効果を生む!【現代洗車ツールの今】純水器

“純水”なら炎天下でも面倒な拭き上げが不要!?

 これからの季節、洗車時の大敵といえるのがウォータースポットやイオンデポジットともいわれる水ジミ。水洗いをした直後から熱い日差しが容赦なく降り注ぐため、乾く前に水滴を拭き取らないと無数の白い斑点が残ってしまう。実は水道水にはカルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分が含まれている。太陽光やボディの熱により水分が乾燥することで、そうした不純物だけが残ってしまうのが原因だ。

 ここで注意したいのは、水ジミは通常洗車では簡単には落せないこと。そればかりか放置すると悪化して、ボディの塗膜を侵食。クリア層を陥没させコンパウンド掛けをしても消えないほど頑固なダメージを与える恐れもある。さらにブラックやダークブルーといった濃紺車ではかなり汚れが目立つのも厄介だ。

 だからこそ炎天下の洗車は避けるべきといわれる。しかし洗車好きたるもの、愛車が汚れたまま放置するのは我慢ならない…というひとが大半なはず。そこでクローズアップしたいのがグリーンライフの『ピュアニッシュプラス 純水器 JU-02』だ。


純水器ピュアニッシュプラス JU-02(実勢価格:2万9480円/税込)。本体のほか、TDSメーターや補助ホース、カートリッジ2個を同梱する。本体のサイズはW31.5×D30×H32cm(取手含まず)。


水道水に含まれる不純物を除去する

 ホースリールやガーデニング商品を扱うグリーンライフが手掛けたこの純水器。クラウドファンディングに登場し、あっという間に目標金額を達成。洗車好きの期待を背負って商品化が進められたという経緯がある。

 これまでも水道水を純水にする装置は存在したが、プロ向けの高価なものばかりだった。ピュアニッシュプラスは、一般ユーザーでも導入できるプライス、手軽さを実現したのがトピックといえる。本体はフューエルキャップをイメージしたデザインとなっており、見た目もスタイリッシュ。ホースリールや高圧洗浄器にワンタッチ接続できるのも魅力だ。

 タンク内部にはイオン交換カートリッジが内蔵。このカートリッジ内にはマグネシウムやカルシウムなどの陽イオンを取り込みH+を放出するカチオン交換樹脂と、塩素などの陰イオンを取り込みOH-を放出するアニオン交換樹脂が入っている。それらが不純物を取り込み、出てきたH+とOH−が結合することで純水になるメカニズム。不純物計測器(TDSメーター)が付属しており、純水になっているかもちゃんと確認できる。


水道水の場合、不純物量(TDS値)は119ppm。それだけ不純物が混ざっているということだ。実際に水洗い後にそのまま放置して乾燥させると水シミができてしまった。

 


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不純物値119ppmの水道水が純水に!炎天下でも水シミができない

 早速テストをしてみよう。TDSテスターのふたに水道水を入れて不純物の有無を確認する。水道水の平均的なTDS値は100ppmだというが、テストでは119ppmと少し高めの数値を計測。実際にこの水道水ですすぎ洗いをして炎天下に放置したところ、ボディには無数の水滴シミができてしまった。

 対して、ピュアニッシュプラス 純水器 JU-02にて精製された純水は0ppmを表示。数値が1ppm以上だと水シミが発生する恐れがあるため、使用前にはテスターで0ppmであることを確認することが推奨されている(1ppm以上のときは蛇口を絞り0ppmになるように調整する)。そして純水を使用しての洗車をいざスタート。水滴の吹上げを行わずに日差しが照りつける炎天下に晒してみた。しかし、ボディに付着した水滴を放置してもなんと水シミができなかった。その効果に感動だ!

 ボディに付着した水滴が乾いても水シミにならないため、夏場の洗車も慌てずに済むし、洗車後の吹き上げ作業も不要。コンパクトな設計で持ち運びも簡単なのもうれしい。カートリッジはふたつ付属しており、月1度のペースで洗車をした場合、約2年間使用可能。もちろん補修用カートリッジも用意されており、末長く愛用できる。洗車好きにとって大いに魅力的といえそうなグリーンライフの純水器ピュアニッシュプラス。オートバックスのインターネット通販サイトでも入手することが可能となっている。


今度はピュアニッシュプラスで作った純水で洗車をしてみる。水中の不純物量(TDS値)は0ppmを指した。洗車後に炎天下で放置してもまったく水シミが残らない。驚きの効果だった。

 



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この記事を書いた人 カーグッズマガジン編集部

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