Apple CarPlayとandroidautoに対応するメインユニットのエンタメ力をブースト可能なデジタルガジェットの新作が、慶洋エンジニアリングからリリースされた。これが何なのか、そして当機ならではの利点について、詳細にリポートする。
KEIYO『APP CAST(実勢価格:3万9800円前後/税込)』。当機はAndroid12を搭載する車載用のデバイスだ。電源はUSBケーブルにて得る。内部にバッテリーを持たないので、高温になることの多い車内環境でも故障リスクが低い。

Apple CarPlayとandroidautoは、映像系アプリには非対応…
純正・市販を問わず、Apple CarPlayとandroidautoに対応する車載機器が増えてきた。だが、これには1つ弱点がある。それは「映像系コンテンツを楽しみにくいこと」だ。
これがどういうことなのか、詳しく説明していこう。まずApple CarPlayとandroidautoとは、車内でスマホアプリを便利に使えるようにするための機能だ。当機能が搭載されたメインユニットにスマホを繋ぐと、対応するスマホアプリを車載機のモニターに映せるようになり操作もモニター上にて行える。しかしそれが可能となるのは映像系アプリ以外だ。つまり映像を伴うアプリは、ナビアプリ以外対応していないのだ。
ちなみに純正・市販を問わずメインユニットは、走行中に映像をモニターに映せないようになっている。これは、法律により走行中にドライバーがモニターを注視することが禁じられているからだ。つまりApple CarPlayとandroidautoも、それに準じているというわけだ。
しかし、ここで紹介する当機のようなデジタルガジェットを用いれば、この中に格納してある主な動画系アプリも使えるようになる。

トヨタ車純正ディスプレイオーディオ搭載車ではHDMI端子も非装備。だからこそ当機が活躍!
なおメインユニットにHDMI端子が備わっていれば、Apple CarPlayとandroidautoにて動画系アプリが観られなくても不満が出にくい。HDMI端子を活用すればスマホのミラーリングを行えるようになるからだ。
しかし、トヨタ車純正ディスプレイオーディオ搭載車ではそうはいかない。これにはHDMI端子はおろか外部映像入力端子も備えられていないからだ。しかし外部入力端子を増設できるキットが販売されているので、それを使うという手はあるが…。
または、当機のようなデジタルガジェットを使っても良い。これをUSB接続することで、当機内に格納されている動画系アプリも使えるようになるからだ。
そうなる理由は以下のとおりだ。Apple CarPlayおよびandroidauto対応機はつまり、動画系アプリを使えなくする“リミッター”が効いている。しかしこのようなデジタルガジェットではそのリミッターを解除可能だ。なので、動画系アプリも使えるようになるのだ。

ADVERTISEMENT
ADVERTISEMENT
「テレビキャンセラー」が不要。取り付けも至って簡単!
このようなデジタルガジェットには、さらなる利点も備わっている。まずは、いわゆる「テレビキャンセラー」が不要だ。これにて動画を観られるようになるわけだが、車載機側はそれが動画系アプリだと認識しないので(単なる対応アプリだと判断するので)、「テレビキャンセラー」を付けなくても動画が観られる。
そして、取り付けが簡単だ。メインユニットの裏側にアクセスする必要がないので、周辺パネルを外す必要もない。単にUSBケーブルにて接続すればOKだ。
これら利点を鑑みると、コスパも悪くない。本体自体はそこそこの価格となるが、付随する費用がかからない。かくして導入のハードルは、それほど高くない。
特にトヨタ車オーナーで、動画系アプリを楽しめないことを不満に思っていたのなら、当機の使用の検討をしよう。なお慶洋エンジニアリングでは、Wi-Fiルーターをセットにしたキットも用意する。動画系ストリーミングアプリの使用には通信環境の整備も必要となるが、そこまでをフォローするアイテムもある。興味があれば、そちらのチェックもぜひに。
ADVERTISEMENT
ADVERTISEMENT