2023.5.9

ツヤ&水弾き効果で汚れを寄せ付けない! 進化したコーティングは選び方次第で洗車の満足度が大きく変わる!?

 コーティングで得られる効果の基本は、ツヤ感のアップと水弾きによる汚れの再付着を防止すること。そのため水弾き効果は重要な指標のひとつといえるだろう。そこで、様々な効果を多彩なバリエーションでラインナップする『スマートミスト』をサンプルとして、コーティングの選びの基礎知識を紹介してみよう。

疎水、撥水、驚撥水効果で変わる選択肢

 まず、選択肢の第一弾として水弾き効果を確認してもらいたい。一言で水弾きといっても、その弾き方は水滴として流す撥水とともに、水を膜状に引かせる疎水タイプも存在する。この違いは好みが別れ、視覚的にも効果が分かりやすい撥水タイプが定番と呼ばれるほどの人気を集めている。この撥水効果も雨水を水滴状にして流しやすくするものから、水滴にするとともに一気に流してしまうような流動性を持つものなど製品によって性質にも違いがある。水滴ができたらすぐに拭き取れるのか、しばらく放置してしまうのかによっても選択を変える必要があるのだ。しかし、水滴状で放置するとウォータースポットが発生することもあり、膜状で水を流しきる疎水タイプの方がメンテナンス性では有利ともいえるだろう。


左からスマートミスト『NEO疎水タイプ(実勢価格:1500円前後/税込)』、『ハイパードロップ(実勢価格:3000円前後)』、『NEO撥水タイプ(実勢価格:1500円前後/税込)』、『車なんでも撥水コート(実勢価格:1000円前後/税込)』

 


簡単コーティングは作業性も見逃せないポイント

 水弾き効果だけでなく施工性も重要な選択基準といえる。というのも、スマートミスト『NEO疎水タイプ』や『NEO撥水タイプ』のような、現在主流といえるコーティングの多くは、シャンプー洗車後に水滴が残った状態でスプレーして拭き取るタイプ。時間をかけずに満足感の高い効果が得られる製品が一般的になっている。しかし、さらに高い効果を求めるなら、『ハイパードロップ』のような塗り込みと仕上げ拭きを必要とするモデルにも注目してもらいたい。簡単施工タイプと比べて、その効果は大幅にアップすること間違いなしだ。
 逆に、さらに簡単な作業でトータルケアを行いたい場合などは、『車なんでも撥水コート』のような、施工場所を選ばないマルチユースモデルもラインナップされている。このタイプはボディから窓ガラス、ホイールなどどこにでも使用できるため、一気に作業を進めることができるのが特徴だ。

簡単コーティングのパイオニアだけあって、作業性は簡単そのもの。洗車後の濡れたボディに直接吹き付けたら、乾いたクロスで塗り広げながら拭き取るのが基本。

 

ハイパードロップの場合は水滴を拭き取り終わったら、付属するブルーのクロスで仕上げ拭きを行う。この仕上げ拭きのひと手間によってさらに高い効果が期待できるのだ。

 

効果と使い方を見分ければマイベストが必ず見つかる!

 実際に使ってみると、仕上げ拭きが必要なハイパードロップを除けば、どれもシャンプー洗車から水滴の拭き上げまで一連の洗車作業で完結するお手軽さ。それだけで水弾き効果は十分に得られるだけに、もはや使わないという選択肢はあり得ないだろう。もちろん光沢感も高まるため洗車の満足度も大幅にアップするが、この満足感ではハイパードロップが一歩リードしている。進化した現時点でのコーティング選びの基準は、クオリティ重視か作業性重視かでも選択肢は分かれているため、自身の好みや使用環境に合わせて使い分けるのがベストなのである。


水弾き効果だけでなく、ツヤ感のアップもコーティングを選ぶ基準。より深いツヤを求めるならひと手間加えた本格タイプも狙い目。

 



スプレーして拭き取るだけで水滴ではなく膜状に広がりながら流れ落ちる疎水コーティングが完了。以後は水と一緒に汚れが流れ落ちるので防汚効果も期待できる。

 



疎水タイプとは違い、付着した水が玉のような水滴となるのは撥水タイプの特徴。この水滴は走行風などで簡単に流れ落ちてくれる。

 



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この記事を書いた人 カーグッズマガジン編集部

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