2023.4.27

灯火類は同時に点灯できる数に規定あり【スポットハウツー】フロントフォグランプは2灯まで

デイライトはあくまで昼間走行灯。夜間走行時は消灯もしくは減光が必須

 ヘッドライトやフォグランプについて、色の基準を知っている人は多くても、その数や設置位置についてまで保安基準を理解しているだろうか。ちなみに、ヘッドライトの色はかつて「白色または淡黄色」とされていたが、2006年以降の製造車については「白色に限る」と規定されている。フォグランプは変わらず、白色または淡黄色だ。

 なお、灯火類の色については、「左右同一色でなければならない」という規定がある。たとえば、片側のライトが切れて交換したとき、左右で色が違っていると違反になる。片側だけが切れたとしても、左右両方を交換しよう。

 では、ヘッドライトやフォグランプの数、設置位置について。ヘッドライトは標準で備わるものなので問題ないだろうが、後付けが可能なフォグランプなどの補助灯には細かい規定がある。そのなかで、前方を照らすフォグランプは必ずふたつペアで点灯し、同時に3灯以上点灯させることはできない。

 となれば、フォグランプはふたつまでしか装備できないかといえば、そんなことはない。4つでも6つでも好きな数だけ装着できるが、走行中はふたつしか点灯できない仕組みにしておく必要がある。これと同様の理由で、フロント部に装着されたデイライトは、2016年の改正保安基準によりヘッドライト・フォグランプを使用する夜間走行時には、消灯もしくは減光しなければならないと定められた。デイライトは、あくまで昼間走行灯ということだ。

 なお、走行中のフォグランプは、ロービームの上縁を含む水平面以下かつ照明部の上縁の高さは80cm以下、照明部のした縁の高さは25cm以上、照明部の最外縁はボディの最外側から40cm以内というように設置場所が決められている。まれに、SUVやワンボックスなどでルーフにフォグランプを装着しているクルマを見ることもあるが、あれは停車時にのみ点灯する「作業灯」として申請しているのだ。この場合、スイッチは走行中にドライバーが操作できる位置にあってはならないと定められている。


最近はあまり見かけなくなったが、かつてはラリーカーのレプリカ仕様や大型SUVのルーフなど、多数のフォグランプを装着しているクルマもあった。多数装着はいまでも禁止されていないが、同時点灯は2灯に限られている。

 


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この記事を書いた人 カーグッズマガジン編集部

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