2023.4.25

冬はバッテリートラブルが多発【スポットハウツー】日頃の点検が最たる防止策

意識することで冬トラブルは防げる。ウォッシャー液にも気配りを

 冬に際立って多いトラブルは「過放電バッテリー」だ。スマートフォンやタブレット、ノートパソコンなど、身近なポータブル電子機器でも体感することが多いが、バッテリーは温度が低くなると化学反応が起こりにくくなり性能が低下する。バッテリー電圧は通常時が12.5〜12.8Vだが、エンジン始動時は13.5〜14.5Vと高い電圧が必要で、気温が下がるとエンジンオイルの硬度も上がるため負荷が大きくなり、バッテリーが弱っているとエンジンを始動できない。対策としては点検あるのみ。できれば定期的にテスターで状態を把握し、液量やターミナルのコンディションをチェックするのがベストだ。

 もうひとつ、冬のトラブルにありがちなのがウォッシャー液。気温が極端に低いとき、ウォッシャー液を噴射するとフロントガラス上で瞬時に凍ることがある。こうなると前が見えず、とても危険だ。この防止策は濃度を上げること。ウォッシャー液は基本的に水より凍りにくくなっているが、薄めて使えば当然ながら凝固点は上がる(氷点に近づいていく)。冬場は濃いめにしたり、凝固点を下げた寒冷地用のウォッシャー液も用意されているので、それを使うといい。

 なお、視界確保のためのガラスのくもり止め、くもり取りには、エアコンを外気導入にするのが効果的。車内と車外の湿度差が少なくなり、ガラスがくもりにくくなる。ただし、トンネル内や渋滞時、降雪による立ち往生時などでは、排気ガスの車内侵入を防ぐために内気循環にすること。生命にかかわることなので、肝に銘じておいてほしい。


ウォッシャー液の中には、凍りにくいことを特徴とする製品もある。非降雪地帯に住んでいても、寒冷地へドライブに行く予定があるなら、寒冷地対応のウォッシャー液に入れ替えよう。

 


この記事を書いた人 カーグッズマガジン編集部

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