2024.1.4

車内で家電製品を使うときの必需品【スポットハウツー】DC/ACインバーターの正しい選び方

大電流を必要としないなら300〜600Wクラスの矩形波で十分

 クルマに使われている電源はDC12Vが一般的だが、これは乾電池などと同じ直流電流。これに対して家庭用電化製品は、交流電流のAC100V(日本国内の場合)を使用している。この橋渡しをしてくれるのが“DC/ACインバーター”だ。車中泊で電気ポットやヒーターなどの家電品を使いたいときに必要不可欠なアイテムとなるが、最大出力や正弦波、矩形波など、購入時の基準となることがある。

 まず容量は、大は小を兼ねるという考えで容量が大きいタイプを選びがちだが、1000W超クラスでは直接バッテリーから電源を取る必要があるなど、使い勝手でデメリットが生じる。ヒーターや電気ポットを使用するなら1000W超クラスが必要だが、大電流を必要としない電気製品がメインなら、アクセサリーソケットから気軽に電源がとれて、価格もリーズナブルな300〜600Wクラスで十分。特に家電製品を使う機会が多い車中泊ではオススメのクラスだ。

 次に矩形波と正弦波インバーターの違いについて。矩形波インバーターは擬似的な交流電量を作り出すもので、ローコストが最大の魅力。一方、正弦波インバーターは家庭用AC100Vとほとんど変わらない波形の交流電流を出力できるもので、正確な周波数の交流波を必要とする一部の計測器や医療機器、電気ポットなどは、この正弦波インバーターでないと作動しない。しかし、そのような電気製品はごく一部。スペックに余裕を求めるなら価格も抑えられてきた正弦波インバーターはオススメだが、矩形波インバーターをセレクトしてもそれほど不自由はないだろう。用途と予算の兼ね合いで、余裕があるなら正弦波、リーズナブルにまとめたいなら矩形波という選び方がベストだ。


DC/ACインバーターは、アクセサリーソケットに直接さして使えるものから、バッテリーからの電源供給が必要なものまでさまざま。スマホやゲーム機、パソコンの充電なら100Wクラスでも十分。電気ポットやヒーターなどの大電流家電を使うなら、バッテリー直結タイプだと安定した電力を供給できる。

 


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この記事を書いた人 カーグッズマガジン編集部

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