目詰まりしたエアコンフィルターは効率ダウンの元凶。加湿器併用で夏風邪予防に
カーエアコンは車内の空気を吸い込んで、エバポレーターで冷却したのちに車内に送り出すのがそのシステム。そのため元となる車内の空気に熱が加わっていると、1回の循環で指定温度まで冷却することは難しくなってしまう。そこで必要な作業が車内の温まった空気を車外に放出すること。炎天下の駐車で車内が高温になっているなら、すべての窓やドアを全開にしたり、ドアをパタパタと動かして扇ぐようにすれば熱い空気を入れ替えることができ、エアコンの効果を高めることができる。
また、家庭用エアコンでも使う手法だが、温度の高い空気は上へ、温度の低い空気は下にたまる性質があるので、サーキュレーターを活用して車内の空気を循環させるとエアコンの効率が良くなる。特にカーエアコンでは、冷気を発生させるエバポレーターや温度センサーがダッシュボード内に設置されているため、車内が広いミニバンやワゴンでのサーキュレーター併用は効果的。エアコンの冷風を後方まで届けるように気流を作り出せば、後席、3列目シートまで満遍なく快適になるはず。
エアコンフィルターの交換も、エアコン効率化の有効手段。車内を循環している空気は、エアコンフィルターを通過している。フィルターがホコリなどで目詰まりしているようでは、大量の風を冷却して送り出すことができない。エアコンフィルターの交換目安は1年となるが、エアコンの風が弱かったり、冷えが遅いようなら、手始めにフィルターを交換してみるといい。
なお、加湿器は空気が乾燥する冬に使うためのアイテムというイメージが強いが、実は夏場でも活躍してくれる。エアコンを使い続けることで、車内の空気が乾燥するからだ。一般的に夏風邪の原因はエアコンによる冷えと思われているが、湿度低下による乾燥も原因のひとつと言われている。加湿器を使って湿度をコントロールすることで、夏風邪の予防になるというわけだ。

ADVERTISEMENT
ADVERTISEMENT