2023.4.22

熱の侵入経路を塞いで高温化を最小限に抑える【スポットハウツー】炎天下駐車での車内温度上昇対策

車内温度上昇の原因は遠赤外線。手軽に解決できるサンシェード活用

 真夏の炎天下に駐車していると、車内の温度は急上昇。密閉空間の車内では空気の流れがなく、滞留する空気は日光からの熱を吸収し続けて高温化。実際に外気温33℃の快晴の日、専用機器を使って車内温度を計測すると53℃を記録した。ダッシュボード上のスポット温度も計測してみると、最高で90℃にまで達している部分もあった。

 温度上昇の原因となるのが、太陽光に含まれる遠赤外線(IR)という電磁波だ。この電磁波がボディ外板やガラスに照射されることで鉄やガラスが熱を帯び、その熱が車内に伝わって温度を上昇させる。ちなみに、現在ほとんどのクルマには日焼けなどで物を劣化させる紫外線(UV)をカットするガラスが使用されているが、熱の元となるIRはカットしてくれない。一部の高級車などにはIRをカットする熱反射ガラスも採用されているが、現段階ではIRカットガラスは市販車に普及していないのが現実だ。

 車内温度の上昇対策としては、ルーフまわりに断熱材を追加したり、赤外線をカットできる断熱フィルムを施行する方法がある。だが、手軽な手段としてはサンシェードの活用がオススメだ。

 アフターパーツでは、フロントウインドウはもちろん、運転席や助手席、後席のサイドガラス、リヤクォーターなどに合わせた多彩なアイテムが用意されている。これらを組み合わせることで、駐車中の車内への赤外線の侵入を防ぐことができるというわけだ。熱の侵入経路はできるだけなくしたいので、車種専用設計を使えれば、より高い効果が期待できる。ちなみに、これらのシェードは目隠しとして赤外線をカットするだけでなく、より断熱効果を高めるために内部空間を部屋わけしたハニカム構造を採用するものも存在する。また、光触媒によって消臭効果をもたせたアイテムなど、付加機能からも選ぶことができるのは嬉しいポイントだ。


汎用品であっても、各窓の形状に合わせて成形されたサンシェードを使えば車内温度上昇の抑制効果は高くなる。また、フロントだけでなく、サイドやリヤ、すべての窓にサンシェードを装着すれば、あらゆる方向からの赤外線侵入を防ぐことが可能だ。

 



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この記事を書いた人 カーグッズマガジン編集部

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