2023.4.22

カメラの前もクリアに!【スポットハウツー】安全装備品を正しく作動させるための雨滴対策

撥水による水滴は映像不良の原因.。停車時でも雨滴が落ちる「滑水剤」がオススメ

 運転支援システム(衝突軽減ブレーキ等)の中には、カメラをいわばレーダー的に使用するものがいくつかある。しかし、カメラの視界はいつも良好とは限らない。ゆえに正常に機能しないことがあることも想定しておく必要がある。でも、対策を打つことで誤作動が起きる可能性を下げられる。

 たとえば、スバル車の『アイサイト』では、カメラがフロントウインドウ越しに前方を監視し、その映像解析により危険を察知する。しかし、逆光を受けたり大雨が降ってきたりすると作動に影響が出ることがある。また、フロントウインドウの汚れや雨滴でも精度が落ちることもある。

 自然環境を要因とするトラブルは防ぎきれないが、汚れや雨滴には対処が可能だ。定期的にウインドウの油膜を取る等のケアをすればキレイに保てる。

 なお、キレイに保つには撥水剤の使用が効果的だが、雨水が水滴となってウインドウに残りやすくなることは、カメラでの監視においてはあまり良くない。実際スバルは、その理由からコーティング剤の使用は不可だとアナウンスしている。カメラ前のガラスには、撥水剤よりもワンランク上の効果が見込める「滑水剤」がオススメ。滑水剤なら、停車時でも雨滴が落ちていく。

 これと同様の理由で、撥水剤が不向きとなる安全装置がドライブレコーダーとリヤカメラだ。特にリヤカメラは車外に装着することがほとんどなので、雨の影響をダイレクトに受ける。雨水が直接レンズの上で水滴となってしまうと、視界は悪くなる。カーグッズではリヤカメラ用のコーティング剤として、雨水が水滴にならずに薄く均一になじませることで雨滴の影響を減らせるものも用意されている。何事も、適材適所が最適解なのだ。


こちらは、リヤカメラに水滴が付着しているときの映像。風景が滲んでしまい、距離感がつかみにくく、障害物の存在も発見しにくい。カメラ前のガラスやレンズは、水滴を作らないケアが正解となる。

 


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この記事を書いた人 カーグッズマガジン編集部

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