可動部の動きがスムーズに。筆タイプなら液剤の飛散を抑制できる
カーDIYに興味を持ちつつも、工具をそろえたり知識を蓄えることに億劫な気持ちがあるのなら、「油差し」から始めてみてはどうだろう。
車内には、可動部がさまざまある。たとえば、サンバイザーやグローブボックスのフタなど。これらの動きが重くなってきたと感じたら、油を差すことでスムーズに動くようになる可能性が高い。
ドアのヒンジも可動部だが、ドアがスムーズに開閉しないようなら、それはかなりの末期症状。しかし、ノーメンテならいつかはそうなることも考えられる。ドアのヒンジは車内と違って汚れが付着し、雨や洗車によって水もかかる。それでいて洗車時にヒンジまでキレイにするユーザーは多くない。汚れを落として、たまには油差しで防錆しよう。
なお、潤滑剤や防錆剤の主流はスプレータイプだが、筆タイプも用意されている。油はホコリや汚れを寄せ付けやすいので、液剤が飛散したり垂れた場合にはしっかりと拭き取ること。筆タイプなら、液剤の飛散を抑制できる。
また、「油差し」には潤滑や防錆以外にも効果が見込める。車内の電子機器の端子やケーブルのプラグ部もメンテすべき箇所。たとえば、スマートフォンのヘッドフォン端子と車載機器のAUX端子とをピンケーブルでつないでいる場合、双方に接点復活剤を塗布してみよう。通電性が良化し、音にも良い影響が現れるはずだ。スマホの充電においても端子とケーブルプラグ部に塗布すれば、充電時の通電性が向上する。
さらに、「油差し」のカテゴリーとしてもうひとつ紹介しておきたいのが脱脂だ。カーグッズをダッシュボードやパネルなどに両面テープや吸盤で固定する場合、脱脂することで強固に固定できるようになる。脱脂ケミカルをひとつ用意しておくと、今後のカーライフでも役立つことが多いはずだ。

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