ネジ、ボルト、ナットを締めたり緩めたり【スポットハウツー】クルマいじりで使用頻度が高い工具類

締緩作業はサイズが合った工具を使用。押し当てながら回して“なめり”を防ぐ

　カーDIYの基本はメンテナンスにある。ちょっとしたケアや消耗品を交換することで経験値が蓄積され、それが応用メニュー実行の礎となるのだ。そして、カーDIYに欠かせないのが工具である。

　カーDIYで使われる頻度の高い工具を具体的に見ていくと、まずはドライバーが必需品となる。パーツの取り付けや内装パネルの取り外し作業でも、ドライバーは大活躍。ドライバーを使う際のコツは主にふたつあり、ひとつは、サイズの合うものを使うことだ。ネジ山にぴたりとはまるドライバーをチョイスすることが重要だ。そしてふたつ目のコツは、押し当てながら回すこと。ドライバーを使うにあたりもっとも避けるべきは、ネジ山をなめること。それを防ぐには、押し当てながら回すことが肝要となる。

　続いては、ボルトやナットを締めたり緩めたりするための道具について。実は、その類の道具はさまざまある。スパナ、レンチ、ラチェットレンチ、モンキーレンチなどがあり、細かく分類すると非常に多くの種類がある。ちなみに、スパナはボルトやナットのふたつの側面に対して力をかけることとなるが、モンキーレンチ以外のレンチ類ではすべての面に対して力をかけられる。ゆえに、より強力に締めたり緩めたりできる。都度のチョイスは、締めたいボルト類が置かれている状況を鑑みて行われる。

　なお、ボルトやナットを締める工具に共通する、やってはいけないことは以下のとおり。ひとつは、斜めがけだ。ボルト等にしっかりと工具をはめてから回すことが重要となる。もうひとつは、工具をハンマーがわりに使わないこと。ボルトがなかなか緩まないときなどにレンチ等を他の工具で叩きたくなるかもしれないが、そうすると叩くほうの工具が痛む。叩きたいときには叩くための工具を使うこと。ヘッド部分がプラスチックのハンマーなら、対象物にキズをつけることなく衝撃を与えられる。

カーDIYの効率アップにつながる工具がラチェットレンチ。ソケットを付け替えることでさまざまなサイズのボルトやナットに対応でき、先端にはギアが内蔵されていて連続的にボルトやナットを回すことができる。