オールシーズンタイヤは万能じゃない!雪道はOK。でも、凍結路はNG
雪道ドライブで必須のスタッドレスタイヤ。“冬専用”であるために溝は減りにくく、「溝が残っているからまだ大丈夫」と思われがちだが、スタッドレスタイヤの交換目安は3〜4シーズンというのが基本だ。
というのも、スタッドレスタイヤは摩耗以外にも「硬度」が雪道や凍結路での性能に大きく影響するから。スタッドレスタイヤの安全硬度はJISで定められており、30〜55なら安全圏、60を超えたら危険ゾーンとなる。使用状況や保管状況によっては硬化が早く進む場合があるので、2〜3シーズン使ったら硬度をチェックしよう。
また、スタッドレスタイヤの特性に関して、ひとつアドバイスを。スタッドレスタイヤには、積雪路や凍結で高いグリップ力を発揮すべく、ゴムが柔らかいうえに細かな溝が多々設けられている。この溝に小石が挟まりやすく、特に高速道路を走行中には挟んだ小石が飛びやすい。車間距離のキープはいつでも重要なことではあるが、スタッドレスタイヤの装着率が高い冬場は、いつも以上に車間距離を取るようにしよう。飛び石から愛車を守れるからだ。
ところで、近年普及が拡大しているオールシーズンタイヤだが、スタッドレスタイヤの代わりになるのか。オールシーズンタイヤは雪道ならかなり頼りになり、高速道路での冬用タイヤ規制にも対応している。しかし、凍結路は得意としていないため、注意すること。雪が降った翌朝等、凍結している場所が多そうなときには走行を控えたほうが賢明だ。
なお、かつての「チェーン規制」はスタッドレスタイヤでもOKとされていたが、現在はタイヤチェーン必須の規制を意味しており、スタッドレスタイヤでもチェーンを装着しなければならない。寒冷地へのドライブなら、安全のことも考えてチェーンを携帯するようにしよう。

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