2023.4.20

雪道ドライブで必須のスタッドレスタイヤ【スポットハウツー】使用限度は残溝だけにあらず、硬度も重要

オールシーズンタイヤは万能じゃない!雪道はOK。でも、凍結路はNG

 雪道ドライブで必須のスタッドレスタイヤ。“冬専用”であるために溝は減りにくく、「溝が残っているからまだ大丈夫」と思われがちだが、スタッドレスタイヤの交換目安は3〜4シーズンというのが基本だ。

 というのも、スタッドレスタイヤは摩耗以外にも「硬度」が雪道や凍結路での性能に大きく影響するから。スタッドレスタイヤの安全硬度はJISで定められており、30〜55なら安全圏、60を超えたら危険ゾーンとなる。使用状況や保管状況によっては硬化が早く進む場合があるので、2〜3シーズン使ったら硬度をチェックしよう。

 また、スタッドレスタイヤの特性に関して、ひとつアドバイスを。スタッドレスタイヤには、積雪路や凍結で高いグリップ力を発揮すべく、ゴムが柔らかいうえに細かな溝が多々設けられている。この溝に小石が挟まりやすく、特に高速道路を走行中には挟んだ小石が飛びやすい。車間距離のキープはいつでも重要なことではあるが、スタッドレスタイヤの装着率が高い冬場は、いつも以上に車間距離を取るようにしよう。飛び石から愛車を守れるからだ。

 ところで、近年普及が拡大しているオールシーズンタイヤだが、スタッドレスタイヤの代わりになるのか。オールシーズンタイヤは雪道ならかなり頼りになり、高速道路での冬用タイヤ規制にも対応している。しかし、凍結路は得意としていないため、注意すること。雪が降った翌朝等、凍結している場所が多そうなときには走行を控えたほうが賢明だ。

 なお、かつての「チェーン規制」はスタッドレスタイヤでもOKとされていたが、現在はタイヤチェーン必須の規制を意味しており、スタッドレスタイヤでもチェーンを装着しなければならない。寒冷地へのドライブなら、安全のことも考えてチェーンを携帯するようにしよう。


春夏秋冬、雪道も走れるオールシーズンタイヤ。しかし、スタッドレスタイヤに比べれば雪道でのグリップ力は落ちるし、凍結路は基本的に走行できない。また、溝が浅くなれば雪道でのグリップも落ちていく。非常に便利なタイヤではあるが、万能ではないことをお忘れなく。

 


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この記事を書いた人 カーグッズマガジン編集部

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