クルマに常備するモノ&持っていくモノ
「第二のリビング」と言われることもある車内。クルマにはトランクやラゲッジルーム、グローブボックスやコンソールボックスなど、「見せない収納」ができるスペースも用意されている。しかし、家に比べれば、収納スペースには制約がある。そして、整理整頓してみると、クルマに常時積んでおく必要はないものが結構あったりする。
クルマが物置化すると、良いことはほとんどない。無駄に重くなれば燃費は悪くなり、操作性にも影響が出る。ミニバンなどでは、ふだん使わない2列目、3列目シートが物置化しやすく、いざ多人数で乗ろうというときにその荷物が邪魔になってしまう。
車内をすっきり整理するには、常時積んでおくものと必要に応じて積むものを分別するのが大切だ。そのなかで車内に置きっぱなしにしやすいのが、CDやDVD、ETCやガソリンスタンドの会員カード、そしてワックスやシャンプー、お掃除クロスなどの洗車グッズだ。
これらはジャンルごとにまとめて手提げバッグなどに入れておき、必要に応じて家から持ち出すドライブバッグ方式にするといい。特に車内温度が上がる夏場では、サンバイザーに挟んだままの会員カードが熱によって変形したり、ウエットティッシュや固形ワックスは乾燥して使えなくなってしまうこともある。ちなみに、CDやDVDは丈夫なポリカーボネイトで挟まれているため熱に強いが、CD-RやDVD-Rなどの追記型メディアは記録面がむき出しのため熱や光りに弱い。車内に物を置かないのは、車上ねらい対策にもなるのでオススメだ。
これさえ積んでおけばいつでも安心。クルマでよく使うアイテム&緊急用グッズ
カー用品に限らず、車内に常に置いてあれば役に立つものは多い。その代表がティッシュや軍手、ウエスなど。カー用品では夏の必需品サンシェードや傘入れ、ゴミ箱がある。
これらは車内に固定できるものはガッチリ固定し、それ以外は車内の収納スペースかコンテナケースなどに入れておこう。ティッシュは車内でかさばるボックスタイプではなく、省スペースなポケットサイズを車内の各所に複数備えておくのも手だ。
また、出先でのトラブルに備えて、ドライバーやスパナなどの工具類、緊急時用の三角停止板、バッテリー同士をつなぐジャンプコード、パンク修理剤もあれば安心だ。日常の点検に使うタイヤの空気圧ゲージも、車内常備のグッズに加えておこう。
輸入車では標準装備!? 脱出ツールとファーストエイドキット
クルマに常備しておきたいものに、脱出ツールとファーストエイドキットがある。これらは日本では常備しているユーザーが少ないが、ヨーロッパではクルマにファーストエイドキットの搭載を法律で義務付けている国が多い。
ファーストエイドキットとは、要するに救急セットだ。内容は商品によって異なるが、滅菌ガーゼや止血のための包帯など、応急処置用の救急セットとなっている。日本ではアウトドア用や災害時用として販売されていることが多く、ハサミやナイフ、懐中電灯などがセットになっているものもある。
脱出ツールは国内でも標準装備される車種が増え、ディーラーオプションとしてほとんどの車種で設定されるようになった。事故や災害でクルマに閉じこめられたとき、ウインドウガラスを打撃で割るハンマーと、それにシートベルトを切る専用カッターを組み合わせたものだ。ただ、その認知度は高いといえず、「トランクに常備」という人が多いのも実情。脱出ツールは、シートベルトで体が固定された状態でも取り出せる場所に備えていないと意味がないので注意しよう。

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