2023.4.17

インターネットが変えるカーライフ・カーライフ知っ得ゼミ『ネット利用』

クルマ選びからドライブの質まで変化

 インターネットの普及は生活スタイルを大きく変えた。日本では1984年にインターネットが開始され、90年代後半にパソコンの普及が拡大、ADSLが登場すると、あらゆるシーンで欠かせない存在となった。カーライフにおいても、さまざまな変革をもたらしている。
 たとえば、クルマを買おうとする際には、各車のスペックから評判まで、ネットを活用しての調査が可能だ。パーツや用品の購入もネットを介して行えるし、いろいろなサービスをネットで予約することもできる。
 ドライブ中もネットを利用して受けられる恩恵は多い。カーナビはスマートフォンと連携してネットとつながることで、機能を拡張させてきた。駐車場の満空情報やガソリン価格も把握可能だ。カロッツェリアが展開している『スマートループ』では、情報ネットワークを活用し膨大な渋滞予測データやリアルタイムの走行・交通情報が活用されている(情報は一部の他社ナビにも提供されている)。
 そして現在も、ネットを活用する新たな仕組みやサービスが続々と誕生している。積極的に利用することで、カーライフをより充実させることができるのだ。

安心・安全で快適に。積極的に利用したいコネクティッドサービス

 近年、世界中の自動車メーカーが推し進めている『コネクティッドサービス』。直訳すると「Connected=接続した」という意味だが、自動車業界では「通信でクルマが外とつながる」状態にする技術やサービスに対して広く使われている。
 日本でコネクティッドサービスをいち早く展開し始めたのはトヨタだった。『T-connect』というサービスで、内容はアップデートを繰り返している。現在は「安心・安全」「快適」「便利」という3つのテーマを柱にサービスを提供している。
 具体的なサービス内容は、たとえば『ヘルプネット』では、事故や急病、あおり運転で困ったとき等、緊急ボタンを押すことでオペレーターとつながり、消防や警察に出動を要請してくれる。スマートフォンのアプリから『リモートスタート』が可能だったり、『エージェント』(音声対話サービス)に話しかけるだけで、目的地や情報の検索ができる。 一例としてトヨタの『T-connect』を取り挙げたが、ほかの自動車メーカーでも同様のコネクティッドサービスを提供中。まだ新しい技術でもあるため、今後のサービス内容拡大にも大きな可能性を秘めている。

コネクティッドサービスを利用していれば、出先でパンクしたようなときにも、修理や移動についてのアドバイスを受けられる。ドライブの安心感が高まるはずだ。

 


出先での駐車場問題解決へ。ネット時代の新駐車場サービス『akippa』

 ドライバーにとっての悩みのひとつに、出先での駐車場問題がある。特に都心では、目的地の施設や店舗が駐車場を備えていないケースも多い。近くのコインパークが空いていたとしても、できるだけ安い料金で利用したいところだ。
 新機軸駐車場予約アプリの『akippa(あきっぱ)』は、端的に言えば「駐車スペースオーナーと駐車場を探すドライバーを結びつけるマッチングアプリ」だ。たとえば、駐車スペースオーナーにとっては、個人宅や空き土地などを駐車スペースとして有料提供することができる。事前予約制(決済も事前に行う)なので、利用者は確実に駐車スペースを押さえられる。駐車時間は15分30円など、格安で短時間利用にも対応。貸したい人と借りたい人、双方にとってメリットが大きいのだ。
 なお、公共駐車場の予約も可能で、対応施設も随時拡大中。ネット時代が、駐車場問題も解決してくれる。


akippaはパソコン、スマートフォンのアプリで利用が可能。会員登録は無料で、登録に必要なのはメールアドレスとパスワードだけだ。駐車スペースを提供してくれるオーナーも募集している。

 


この記事を書いた人 カーグッズマガジン編集部

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