2023.5.23

ワイドな視界と多彩な表示で安全かつ快適なドライブをサポートするマルチカメラの今 〜2022-23・旬のキーワード「マルチVIEW」〜


死角を埋める第三、第四の目は後付けでも入手できる

 クルマという“ハコ”の中からの視界には、いくらミラーを使ってもどうしても死角ができてしまう。後方はもちろん、前方の左右コーナー部分や前後バンパーの直近など、車内からの視界には限界があるためだ。
 そこを補うのが映像処理技術を使ったモニター映像。最新型車での搭載率も高まっており、今や日常生活の必需機能ともなっている。
 丸っきり同様とはいかなくても、経年車だって後付けは可能だ。視界の要所となる箇所にカメラを設置し、共通モニターでスイッチング管理する手法は今や一般的。手法そのものはシンプルでも、より肉眼に近い生の映像を容易に入手できる。


DataSystem R-SPEC『マルチVIEWカメラ MVC811(価格:1万8480円)』

 

正像/鏡像切替タイプでフロントにもリヤにも対応

 数ある市販の後付け品のなかでも、筆頭選択肢とも言えるのがデータシステムの『マルチVIEWカメラ』だ。クルマ用電子機器の黎明期よりカーライフを支え続けた老舗のブランドだけに、機器の信頼性も高く、アフターサポートも充実。『MVC811』は、フロントにもリヤにも使える正像/鏡像切替タイプのカメラを採用し、歪みの少ない広角映像を実現。水平画角は最大180度、垂直画角は最大120度という広範囲をも映し出す。
 見通しの悪い交差点への進入時はもちろん、狭いスペースの車庫入れなど、視界的に心もとない状況では強い味方になってくれる。


6層ガラスレンズ採用により、レンズ特有の歪みを修正。透明性が高く、劣化によるレンズの白濁も発生しにくい設計だ。表示画面を切り替えるコントロールスイッチも付属。

 

任意の視界を思うがままにアレンジできる

 また、汎用機器だけに取り付け車種を選ばず、設置方法次第でより自分好みの映像を得られるのも利点と言える。画面表示パターンは6種類も選択でき、付属のコントロールをプッシュすることで任意で画面表示を切り替えることができる。
 表示画面は、水平画角180度&垂直画角120度の広範囲を見渡せるスーパーワイドビューを基本に、水平画角120度&垂直画角100度で歪みが少ないノーマルビューはもちろん、フロントコーナーの視界を拡大表示するコーナービューや真上から見下ろしたようなトップビュー、さらにスーパーワイドビューにコーナービュー、もしくはトップビューというふたつのパターンを合成した表示も可能になる。
 オプションとして販売されている車速アダプター(5500円/税込)を併用すれば、車速に応じて自動的にオンオフ作動させることもできるなど、拡張性も十分。フロント側に取り付ける際には、専用のナンバーステー(3300円/税込)も設定されており、DIYユーザーも安心だ。

「スーパーワイドビュー」水平画角180度、垂直画角120度の広範囲を見渡せるワイド映像。交差点への進入をサポートする。

 

「ノーマルビュー」水平画角120度、垂直画角100度とすることで、違和感がない歪みの少ない映像で確認しやすい。

 

「コーナービュー」フロントの左右コーナーの死角を拡大して表示。見通しの悪い交差点への進入時、左右を確認できる。

 

「トップビュー」主にリヤカメラとして使用。真上から見下ろしたような映像で、停止位置までの距離感が分かりやすい。

 




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この記事を書いた人 カーグッズマガジン編集部

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